エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

子ども達を安心させたかったなら

2016-08-03 06:20:40 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
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 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども心拍などの身体のリズムが触れ合いなどを通して母親から赤ちゃんに伝わることが、心ばかりではなくて、脳の生成においても大事な働きをする、というのは驚きですね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.143、最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 赤ちゃんがお腹を空かせたり、泣いたりする時、ストレスホルモンのレベルは上昇します。でも、もし母親か父親が、必ずミルクを上げている場合は、ストレスホルモンのレベルはすぐに下がりますし、ストレスホルモンのレベルが、徐々に、日々の決まった日常のお陰で、パターン化されて繰り返されるようになります。それにもかかわらず、時には、その赤ちゃんが悲しくなって、泣く事もありますよ。お腹が空いたわけでなし、お尻が濡れたわけでなし。ガマンでない身体の痛みがあるでなし。それでもその赤ちゃんは、癒しがたいように見えるでしょう。こんな時には、親であれば、その子を、優しく抱いてあげたり、あやしてあげたりします。それは、ほとんど本能的に、リズムのある動きや気持ちが籠ったタッチをして、その子を落ち着かせます。面白いことに、人が自分の赤ちゃんを揺らす時の間合いは、一分間に80回くらいですが、これは、平常時の大人の心拍と同じです。これよりも速ければ、その赤ちゃんは、その動きは景気づけだと思うでしょうね。これよりも遅ければ、その赤ちゃんは、泣き止まないものです。自分の子ども達を安心させたかったら、私どもは子ども等を、人生一の時計の鼓動に、連れ戻すことです

 

 

 

 

 ブルース・ペリー教授のこの件は、まるで詩です。

 子ども等を安心されたいと思ったら、

 子どもを人生で一番大事な、すなわち、人生一の時計に戻すこと。

 

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