「自分の孤独を確立する」って?昨晩、須賀敦子さんの「ダヴィデに」を取り上げた時に、須賀敦子さんが「自分の孤独を確立しないかぎり、人生は始まらない」と記していることを引用しましたでしょ。 ......
発達トラウマ障害(DTD)の子ども。公衆衛生上でも、社会福祉の上でも、学校教育の上でも、最大の問題だ、と考えますが、ニッポンでは、まだ、発達トラウマ障害(DTD)の存在すら認識されていないのが、悲しき現状です。残念です。
アメリカでは、150以上の発達トラウマ障害(DTD)治療のための、トラウマセンターが出来ています。日本では、まだまだです。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.353の、第4パラグラフから。
トラウマセンターは、NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)にいくつかある治療・発達・評価部門の1つです。同僚のジョー・スピナゾラ、マーガレット・ブルースタインと私は、(訳注:発達トラウマ障害(DTD)の)子どもと青年向けの包括的なプログラムをいろいろと開発してきました。その様々なプログラムは、ハートフォード、シカゴ、ヒューストン、サンフランシスコ、アンカレジ、ロサンジェルス、ニューヨークのトラウマに精通した仲間達の助けを借りて、実施しています。私どものチームでは、全米の特定の地域を2年毎に選び出して、活発で、開放的で、人々から一目置かれている組織を特定するために、地元との関わりを大事にしています。こういった地域ごとの関わりが、結局は、(訳注:発達トラウマ障害(DTD)の)治療を宣伝する新たな拠点として、役立ちます。たとえば、私は2年間、モンタナ州ミズーラの仲間達と協同して、地元の人々の文化を大事にするトラウマプログラムを、ブラックフート先住民居留地で、開発したことがあります。
「地球規模で考えて、地元で活動する」という言葉があります。ヴァン・デ・コーク教授等のトラウマセンターの働きは、正にこの言葉を地で生くやり方だと言えます。特に、2年毎に1つの地域の良心的な組織と深く関わり、そこで優れた発達トラウマ障害(DTD)治療を実践することで、その地域の人々の、発達トラウマ障害(DTD)治療に対する信頼を勝ち得ていくやり方をしていると言いますね。このように地道な働きが、結局は、発達トラウマ障害(DTD)治療の恰好の宣伝になる、という訳です。
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