自分を確かにする感じ、時代さえ変えてしまう力があります。
p177第2パラグラフ。
序論の中で指摘しておきましたように、ことは、厳に宗教的な価値では必ずしもないんですね。それは、たとえ、中世の教会が公的な価値を独占しようとしても、同じです。問題は、実際に、個々人が自分を確かにしなくちゃならない、その必要が決定的に影響を受けるような仕方で、当時の世界観に影響を与えるような事件、慣習、個々人をいつでも含んでいることです。それも、そのような影響がハッキリと意識したものであってもなくても、一般的に意図されたものであってもなくても、公式に認められたものであってもなくても、特別に強く主張されたものであってもなくても、その影響に違いはありません。問題は、心理歴史的なものです。私ができることと言えば、示唆することくらいです。問題には2つの側面があります。すなわち、価値が歴史的瞬間に本当に影響を与えるものはなんなのか? 関わった個人に影響を与えるその影響力の性質はどんな性質なのか?
価値の影響力。歴史を作る力と、個々人に対する影響力。宗教改革をもたらした価値は、まさにこの価値の力でした。
さて、今は?
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