今日は,≪約束≫について考えます。サイコセラピーでは,≪約束≫がとても大切です。私の見方ですと,サイコセラピーは,言葉の真の意味で,礼拝ですから,≪約束≫が大切になるんです。
日本に,そういう意味での≪約束≫がいつ始まったんでしょうか?
それは,8世紀中ごろ,今から,1,250年ほど前だそうですね。このころ,中国,当時の唐から,鑑真が遣唐使たちと一緒に日本に渡って来たようです。お釈迦様の教え,仏法を伝えたい気持ちだったらしいね。以前にも,ブログ宗教としての遊びでも取り上げましたね
梵網経(ぼんもうきょう)というテキストを,鑑真和上が日本にプレゼントしてくれたのだそうです。それは,出家して僧侶になる人のためと,言うよりも,一般の人たち,在家,平信徒のためのものでした。
授戒(じゅかい)と呼ばれますことがあります。戒とは,≪約束≫,神様との≪約束≫のことでして,授戒とは,≪約束≫を守る生活をします,と神様に≪約束≫することだと言います。
仏教,と聞くと,お葬式を連想してしまうほど,葬式仏教になり下がっている現在かもしれません。しかし,仏教も,一般の人が生活するためにあるもの,生きるためのものだったようです。ですから,鑑真和上の伝統に生きる唐招提寺,あるいは,南都仏教は,葬式はやらないようです。
鑑真和上は,≪約束≫の大切さ,≪約束≫のある生活の大切さを,日本で初めて広めた人だということですね。
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