エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

日本に≪約束≫をプレゼントしてくれた鑑真和上

2017-03-19 02:24:41 | 間奏曲

 

 

 

 
すり替わってませんか?
   ブドウ園の労働者の譬え  エリクソンが、ホイジンガの文書を引用する中で、実在論が寓話、たとえ話に繋がっていたことを取り上げていましたね。今日は、そ......
 

 今日は,≪約束≫について考えます。サイコセラピーでは,≪約束≫がとても大切です。私の見方ですと,サイコセラピーは,言葉の真の意味で,礼拝ですから,≪約束≫が大切になるんです。

 日本に,そういう意味での≪約束≫がいつ始まったんでしょうか?

 それは,8世紀中ごろ,今から,1,250年ほど前だそうですね。このころ,中国,当時の唐から,鑑真が遣唐使たちと一緒に日本に渡って来たようです。お釈迦様の教え,仏法を伝えたい気持ちだったらしいね。以前にも,ブログ宗教としての遊びでも取り上げましたね

 梵網経(ぼんもうきょう)というテキストを,鑑真和上が日本にプレゼントしてくれたのだそうです。それは,出家して僧侶になる人のためと,言うよりも,一般の人たち,在家,平信徒のためのものでした。

 授戒(じゅかい)と呼ばれますことがあります。とは≪約束≫神様との≪約束≫のことでして,授戒とは,≪約束≫を守る生活をします,と神様に≪約束≫することだと言います。

 仏教,と聞くと,お葬式を連想してしまうほど,葬式仏教になり下がっている現在かもしれません。しかし,仏教も,一般の人が生活するためにあるもの,生きるためのものだったようです。ですから,鑑真和上の伝統に生きる唐招提寺,あるいは,南都仏教は,葬式はやらないようです。

 鑑真和上は,≪約束≫の大切さ≪約束≫のある生活の大切さを,日本で初めて広めた人だということですね。

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