インターメッツォ : 生きた神のリアリティ「明るい献身」と「善意の暴力」 「自分の足で立つ」と「楽しい献身」 積み木を解釈する着眼点:その子ならではの要素 ロバートの作品の紹......
今朝の聖書の言葉は,信頼する です。私が聖書の言葉で最も好きな言葉です。
ついでに申し上げると,私が最も好きな哲学者は加藤周一さんです。
その加藤周一さんが,「信じる」ことについて,とても深い洞察をしています。そのことについて,このブログでも触れたことがあります(加藤周一さんの「信じること」)。
加藤周一さんは,信じることには,二つの側面があるといいます。一つは十分な知識がない場合です。「明日は雨が降ると信じる」という場合を加藤周一さんは例示しています。もう一つは,自分の態度表明の場合です。たとえば,「自由を信じる」とか,「平等を信じる」ということを,加藤周一さんは例示しています。
聖書の信頼する,信じるは,主として,態度表明としての信頼する,信じるです。
ですから,本田哲郎神父様は,「信じて歩みを起こす」と正確に翻訳しています。
このように,まとめてきますと,信頼する,信じる,というのは,毎日の生活をどのように過ごすのか,その生活態度を通して,どういう価値を態度表明するのか?ということが問われていることになりますね。その態度表明は,弱い立場の人に,どのように意識的に関わるのか,ということが重要であって,教会に行っているとか,聖書を読んでいるだとかは,関係ない,ということです。
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