ジャスティンも、ブルース・ペリー教授に出逢えてよかったことでしょう。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.126の第2パラグラフ。
私は誰にも気付かれずに、ざわざわした中を、ナース・ステーションまで歩くと、 黒板を見て、観察を頼まれている少年を見つけました。その時、ジャスティンの声がしました。大きく、奇妙な金切り声がしたので、私はすぐにそのやせた小さな子どもが、緩んだおむつをされて、小屋に入れられているのが分かりました。ジャスティンの小屋は、鉄格子、アイロン・バー(iron bars)で、屋根にはベニヤ板が針金止めされていました。それまるで犬小屋でしたけれども、私が分かることになったのは、恐ろしい皮肉、アイロニー(irony)でしたね。その少年は、前後に身体を揺らすロッキングをして、とっても粗野な自己刺激的な子守歌を口ずさんでいました。その子は排泄物にまみれて、顔中に食べ物がくっつけて、おむつは重く、オシッコでグッシャリでした。
いわば、座敷牢状態ですね。身体を揺らすロッキング、子守歌も、対人関係で良い思いをしていないことを、示しています。自己刺激の耽るのは、対人関係が、温もりのないものか、一人ぼっちか、その両方を示すことが多いからです。
人との温もりのある関係が乏しいために発達トラウマ障害≒愛着障害になっているのに、鉄格子の犬小屋に入れられて、いっそう、温もりのある関係から遠ざけられている、という皮肉です。
鉄格子の皮肉(アイロン・バーのアイロニー)ですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます