エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の母親がセラピストの一番の味方になる時

2016-08-10 05:26:14 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
衝動も悪い良心も、恐れるに足らず
  衝動と悪い良心をコントロールすることができれば、心は平穏、自ずから、人に役立つ人になります。 Young Man Luther 『青年ルター』p.217の 下から5......
 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。その親も、対応に苦慮する場合が少なくありませんね。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.145に第4パラグラフから。ブルース・ペリー教授が、コナーの母親ジェーンと、おそらくシブシブ、やり取りする場面です。

 

 

 

 

 

 「何かありましたか?」と私は手短に言いました。

 「あら、ペリー先生」ジェーンはそう言うと、話しが続きません。話し続けるのが難しいらしい。私の気持ちも沈みます。

 しかし、その時、ジェーンが話を続けます。「先生に、お礼申し上げます。今日、コナーが私の近くに来て、ママ大好き、って言ったんですよ」。それはコナーが自発的に何かをした最初でした。もう、ジェーンは、私どもの治療法についていろいろ心配するよりも、私どもの一番の味方になりましたね。

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもの母親が、紛れもなく、セラピストの仲間になるのは、その発達トラウマ障害(DTD)の子どもと母親の関係も良くなった時です。

 

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