エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

知性+根源的信頼感・希望=明るい未来+人の気持ちが分かる

2016-09-09 06:10:28 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
負の傾向が早まっている日本
    私どもは、どういう価値にfidelity フィデリティ 「損得を超えて、忠実であること」になっているか? いつも問い続ける存在でありたいものです。 The ......
 

 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども知性は、希望と一緒になる時、人が想像もつかない未来を展開し、実現することもできます

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.152の、第2パラグラフの、7行目途中から。

 

 

 

 

 

 

より良い未来を考えたらば、未来の計画は立てやすいでしょ。自分の将来をより善く描くことが出来れば、人に対する思いやりも育ちます。もしも結果が計画出来れば、ある意味、「未来の自分」に心を寄せることもできるでしょう。別の場所にいる自分を想像できれば、他の人の立場に立つことに近いでしょ。言葉を変えて申し上げれば、人の気持ちが分かる、ということです。しかし、知性だけじゃぁ、子どもが真面なところに戻ることは出来ないでしょう。たとえば、レオンは、平均以上の知性がありましたね。しかし、平均以上の知性があっても、レオンは真面になれませんでした。

 

 

 

 

 

 知性は役立ちますが、ある意味両刃の剣ですね。

 見通しを明るくするために、知性を使うこともできます。

 見通しを悪くするためにも、知性を使うこともできます。

 エリクソンが繰り返し言っているように、希望+知性であれば、明るい未来を見通すことができます。

 そのためには、赤ちゃんの時期の根源的信頼の豊かさが問われています。

 なぜなら、根源的信頼感 > 根源的不信感 = 希望

 だからですよね。

 

 

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