感覚麻痺にならざるを得ない発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、重たい自閉症の子どもに似ている「田舎」の開発 改訂版 被災地に、新たな事業がなかなか興らないのに、立川駅西側にあった「第一デパート」の跡地が、清水建設によって、再開発されてい......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.174, ブランクの下,第3パラグラフから。
春になって,ジュリアンは除隊になりました。それは,軍人恩給が満額貰える日のちょうど10日前のことでした。
その約1年後に私のオフィスに来た時,ジュリアンは,ハンサムで筋骨隆々なのに,落ち込んで,負け犬みたいに見えましたね。空軍を辞めたのがいけなかった,という訳です。ジュリアンは空軍にいたことを自分のキャリアにしたかったし,評価がいつも高かったんですから。難しい課題もチームワークも大好きだったそうですね。それで,ジュリアンは,軍隊生活という枠組みを失くしたのが残念でたまらなかった,という訳です。
軍隊は,命令に対して,ツベコベ言わずに,従うことが求められますでしょ。そう決め込んでしまえば,従うだけの体力と技術さえあれば,至極単純明快な生活です。心に深いトラウマを抱えていたジュリアンも,あれこれ考えずに従属する,軍隊での生き方は,トラウマを思い出さずに済む生活だったのでしょう。
ところが,不思議なことに,軍人恩給が満額貰える直前に,友達のレイチェルから電話があり,それは自分を性的虐待した張本人シャンレーが,性的虐待の廉で取り調べられている,という話でした。まるで,「トラウマのことを思い出さない生活はお止めなさい」,「たとえつらくともトラウマと向き合って,≪本当の自分≫を生き直しなさい」と,どなたに言われているみたいでしょ。
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