エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

トラウマ治療に役立つ薬もある でも日本では使えません

2016-01-06 02:05:21 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
「救い」に至る戦い  改訂版
  ガンディーの課題解決法とは、非暴力。それは、争い合うものが「共に成長する」不思議なやり取り。 p239第2パラグラフ。  ...
 

 ライデン大学教授が、トラウマ治療に役立つと宣伝していた薬が、実はウソだった、ということがあったらしい。

  ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.225の、ブランクから7行目途中から。

 

 

 

 

 

2000年に、南カロライナのマイケル・ミソファーと彼の同僚が、アメリカ食品医薬品局の許可を得て、MDMA(エクスタシーと呼ばれる覚せい剤)を使った実験をしました。MDMAは、1985年以来、取り締まり薬物になったのは、何年もの間、気分転換の薬として使われた後でした。プロザックその他の向精神科薬の製薬会社みたいに、私どもも、MDMAがどれくらい効くのかは分かりません。分かりませんが、MDMAは、オキシトシン、ヴァソプレシン、コルチゾール、プロラクチンなど、たくさんのホルモンの合成を促すことは知られています。MDMSがトラウマ治療に1番妥当だってのは、MDMAによって、人々が自分自身に対する気付きが増えることです。

 

 

 

 

 覚せい剤のエクスタシーも、自分に対する気付きが増えるのに役立つようですね。MDMA併用心理療法(MDMAアシスト心理療法)と呼ばれるものです。なぜ、そうなのかは、また明日。

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