発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害の子どものセラピー。《根源的信頼感》を豊かにするためには、何よりも。セラピスト自身の根源的信頼と、それに基づいた賢慮が必要です。
ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.132の最後のパラグラフから。
日に日に、ジャスティンは私と幾人かのスタッフと仲良しになりだしました。さらに、ジャスティンは、ユーモアのセンスを示すサインも出すようになったんです。たとえば、「ウンコを投げつけること」は、スタッフに怒られると分かっていました。そこで、誰かがジャスティンに細長い飴を上げた時、チョコで手をベトベトにして、それを投げる真似をして腕を持ちあげたんです。ジャスティンのまわりの人は、身を翻しました。すると、ジャスティンは、心からゲラゲラと大笑いをしたんです。それは幼い形のユーモアですもんね。それによって、ジャスティンは、自分のいろいろな行動が人々に及ぼす影響があることを理解していて、ジャスティンが他の人たちと関わっていることが分かりました。 こういうことのお陰で、私はジャスティンには、変わって行けるだけ力があると希望を持つことができました。
ジャスティンだって、関わる大人が根源的信頼感を豊かにして、賢慮を持つて、丁寧にやり取りすれば、人と仲良しになれるわけですね。人間って、素晴らしいですね。
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