エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

驚くべき悦び

2016-06-22 00:37:38 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、演劇トラウマプログラムを受けることで、自分を取り戻し、行動と気持ちをコントロールする力育てることができます。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.344の最後のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 シェークスピアは、変革期に物を書いていた訳です。それは、伝承によるコミュニケーションから、書かれたものによるコミュニケーションへと、世界が動いていた時代です。当時はほとんどの人は自分のサインをする時に、✖(訳注:「名前も書けません」、文盲を意味する)を書いていたんです、この子ども達も、それぞれが変革の時期に直面していたんです。ほとんどの子どもが、自分の意見をハッキリと口にできませんでしたし、中には本が読めない子どもも、いたくらいです。もしも、この子ども等が四文字の卑猥な言葉に頼るのなら、それは、彼らが簡単にはへこたれないことを示すだけじゃぁなくて、自分は何者で、何を感じているのかを人に伝える言葉を他には1つも知らないから、ということも示すことのなるでしょ。この子らも、言葉の豊かさと力に気が付けば、腹の底から楽しめる場合が多いですね。

 

 

 

 

 

 言葉って、素晴らしいですね。卑猥な言葉しか使わないのは、バカだからではありませんいろんな言葉を学んだり、その言葉と結びついた、素敵な体験をしたりするチャンスに恵まれなかっただけ、ということがほとんどでしょう。

 かくして、言葉の豊かさとそれを裏付ける素敵な体験ができれば、「シェークスピアの刑」に処せられた青年は、驚くべき悦びを示します。ブルース・ペリー教授が関わったジャスティンみたいな笑顔この青年らも微笑んだことは間違いありません。

 

 

 

 

 

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