自己中人間は、≪真の関係≫を結べないから、自己中なのか? 自己中人間は、自己中だらか、≪真の関係≫を結べないのか? まるで、シェークスピアですね。
今日は、p56の14行目途中から。
これって、他者への関心と、自分への関心は、両立できないってこと? 自己中と自分を大事にすることが同じことなら、確かにそうでしょう。しかし、この(二つが同じという)前提が間違いです。この間違いのために、私どもは、この課題に関して間違った結論をたくさん出しちゃうんですね。「自己中と自分を大事にすることは、同じどころじゃない、実際は、正反対です」。自己中人間って、あんまり自分を大事にしないことじゃなくって、ちょっとも自分を大事にしないんですね。自分のことを好きじゃないし、自分の世話することもなければ、それは、何かを創り出せないことを示す唯一のことですが、そういう人は空しく、不満タラタラです。そういう人は、ハッピーではありえませんし、日々の暮らしに満足を得られないのじゃないのかと心配です。そういう人は自ら満足することを拒んでいるんですね。この手の人は、自分を大事にし過ぎているように見えます。でも実際は、本音の自分を大事にすることができずにいることを取り繕い、補おうという、できない相談をしているだけなんですね。フロイトは自己中人間は自己愛的だと考えました。フロイトは、自己中人間は、まるで、他者との≪真の関係≫に臆病で、自分を大事にしているかのように考えました。「本当のところは、自己中人間は、他者を大事にできないだけじゃぁなくって、自分自身も大事にできないんです」。
私の友人に、心理学を大学院で教えている人がいます。なのに、自分の子どもを大事にできないみたいなんですね。美味しいものを一緒に食べたり、公園にお出かけしたりはしています。しかし、どうやら「心ここにあらず」なのかしらね。顔がいくら笑ってても、眼がキラキラしてないんですからね。自分が自分さえ大事にできない、ということに、まだ気づいていない、いや、半分気付いているんですが、そこを覗くことを恐れているんでしょうね。
でも、そこを明らかに見つめてみることが、自分を大事にする、はじめの一歩なんですけれどね。親愛なる友よ!
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