子どもの意識は完全であるから、その観点から、子どもの意識も、大人の意識も見直してみる、その大切さを教えられました。今日は、見ることの恵みです。ここは段落が長いので、前半を翻訳します。
シカゴのシンポジウムで、ルネ・スピッツは自分とデンバー大学の彼の同僚が最近おこなった、赤ちゃんの中に最初に心の世界を確立する時に視覚が果たす役割に関して、観察と考察を報告しています。彼らが報告していることは、他の感覚、すなわち、味覚、聴覚、嗅覚、触覚から受け取るメッセージを統合するのに、最初に役立つのが、視覚の恵みである、ということです。視覚が赤ちゃんの世界に、赤ちゃんの世界はこれまでは肌で触れる知覚が優勢であったから、初めて運命的な遠くの知覚をもたらします。遠くが知覚できるおかげで、赤ちゃんは時間における継続性と空間における一貫性を理解し始めるのです。生後三か月までに、スピッツは主張するのですが、赤ちゃんは視覚的に区別する力が十分に発達して、一つの全体像を記憶できるようになります。今や統合され維持されている視覚的イメージは、口と感覚が満足したことから得られる力強い喜びと結びつく(連合される)のは当然です。すなわち、おっぱいをもらって抱かれ、手で触れられ、きれいにされ、「お包みに入れられている」時の力強い喜びに、この視覚イメージが関連付けられるのは当然です。こういった様々な世話をすることを通して、お母さん的な人は自分の顔を、眼差しを求める生まれたばかりの赤ちゃんに輝かせます。このようにして、そのお母さんは自分自身が、その赤ちゃんにとって最初に人と分かるイメージであることに手応えを感じます。そして、実際にいったん赤ちゃんたちが両目を開いておっぱいを吸えるようになると、赤ちゃんたちはお母さんの顔を、おっぱいを吸いながら見詰めがちです。このように、視覚は最も重要な感情的手段であるばかりではなく、最も重要な知覚的な手段となり、一つの感覚的で気持ちの良い空間を、赤ちゃんが重要な他者とやり取りすることが目印の空間として、ひとまとまりにします。
エリクソンは、赤ちゃんの時期が本当に好きですね。また赤ちゃんの時期に戻っています。しかし、エリクソンが赤ちゃんの時期に繰り返し戻るのは、それだけ赤ちゃんの時期が大切であることの証拠です。赤ちゃんとお母さんが何気ないやり取りをする中で、赤ちゃんが視覚を通して、その場で自分がしてもらっていることから、さまざまな感覚、さまざまな感情、その空間と時間、そして、お母さんのイメージを結びつけて(連合して)、ひとまとまりのイメージを作り出すのです。このイメージが、ひとりびとりの赤ちゃんにとって、やり取りと温もりのあるものであることを、切に願います。
今回はここまでです。
シカゴのシンポジウムで、ルネ・スピッツは自分とデンバー大学の彼の同僚が最近おこなった、赤ちゃんの中に最初に心の世界を確立する時に視覚が果たす役割に関して、観察と考察を報告しています。彼らが報告していることは、他の感覚、すなわち、味覚、聴覚、嗅覚、触覚から受け取るメッセージを統合するのに、最初に役立つのが、視覚の恵みである、ということです。視覚が赤ちゃんの世界に、赤ちゃんの世界はこれまでは肌で触れる知覚が優勢であったから、初めて運命的な遠くの知覚をもたらします。遠くが知覚できるおかげで、赤ちゃんは時間における継続性と空間における一貫性を理解し始めるのです。生後三か月までに、スピッツは主張するのですが、赤ちゃんは視覚的に区別する力が十分に発達して、一つの全体像を記憶できるようになります。今や統合され維持されている視覚的イメージは、口と感覚が満足したことから得られる力強い喜びと結びつく(連合される)のは当然です。すなわち、おっぱいをもらって抱かれ、手で触れられ、きれいにされ、「お包みに入れられている」時の力強い喜びに、この視覚イメージが関連付けられるのは当然です。こういった様々な世話をすることを通して、お母さん的な人は自分の顔を、眼差しを求める生まれたばかりの赤ちゃんに輝かせます。このようにして、そのお母さんは自分自身が、その赤ちゃんにとって最初に人と分かるイメージであることに手応えを感じます。そして、実際にいったん赤ちゃんたちが両目を開いておっぱいを吸えるようになると、赤ちゃんたちはお母さんの顔を、おっぱいを吸いながら見詰めがちです。このように、視覚は最も重要な感情的手段であるばかりではなく、最も重要な知覚的な手段となり、一つの感覚的で気持ちの良い空間を、赤ちゃんが重要な他者とやり取りすることが目印の空間として、ひとまとまりにします。
エリクソンは、赤ちゃんの時期が本当に好きですね。また赤ちゃんの時期に戻っています。しかし、エリクソンが赤ちゃんの時期に繰り返し戻るのは、それだけ赤ちゃんの時期が大切であることの証拠です。赤ちゃんとお母さんが何気ないやり取りをする中で、赤ちゃんが視覚を通して、その場で自分がしてもらっていることから、さまざまな感覚、さまざまな感情、その空間と時間、そして、お母さんのイメージを結びつけて(連合して)、ひとまとまりのイメージを作り出すのです。このイメージが、ひとりびとりの赤ちゃんにとって、やり取りと温もりのあるものであることを、切に願います。
今回はここまでです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます