エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

感覚を磨くことが、叡智の源

2015-08-03 07:27:35 | エリクソンの発達臨床心理

 

 「善意の暴力」は、人間らしい叡智で撃退できますから、叡智を働かせて生きましょう!

 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』、p64の第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 そうして、(新人の)高齢者のために、私どもは、どのような最後の心理性的な舞台を示せるでしょうか? それは、五感で感じたことをまとめることですね。それができれば、身体が弱くなり、精力が衰えても、豊かな心身の経験を育むことができますからね。(明らかに、リビドー理論をこのように拡張するのは、議論を呼ぶことでしょう。ですから、表Ⅰでは、( )に入れて、示してあります。)

 

 

 

 

 

 年を取れば、五感も弱まりますね。でも、五感を働かせて、それをまとめることが高齢者の舞台にはふさわしい。五感を研ぎ澄ますためには、集中すること、瞑想すること、自然に親しむこと、一流の芸術に触れることなどのやり方があるでしょうね。そうやって五感を研ぎ澄ますなかで、五感で感じたことをまとめていくことです。それこそが叡智の源になりますから。

 

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