宇沢弘文教授がなくなりました。86才。「行動する経済学者」と言われていたそうです。いくつかの番組で、その人と業績が紹介されました。その一つが先日の「クロースアップ現代」でしたね。
「経済は、単に富を求めるものではない」
「人間らしく生きていくことが可能になる制度を考えていくのが、我々経済学者の役割でね」
わが安倍晋三首相や、それを支持する経済人、カジノを日本でも遣ろう、と言う野蛮な人間、それにシッポを振る御用学者 竹中何某らに聞いてもらいたいと思います。
この番組の中で、解説者として登場した内橋克人さんは、「基礎と臨床、現実と原理を往復して、その中から人間らしい暮らしができるように、経済の面からできることを追求した人」だと宇沢教授をと評します。いつも、政策で虐げられた弱者の立場、現場を大事にしながら、それを原理から説き起こした。その間の往復運動から、人間らしい経済を探究した。
この2つの視点は、内村鑑三が言った、真理の楕円形、の話に通じるものですね。また、宇沢経済学は、丸山眞男教授が言う「他者感覚」に優れた経済学だと言えるでしょう。
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