発達トラウマ障害(DTD)の子ども。感情をコントロールできなかったり、時々、一場面の記憶がゴッソリと落ちていたり、…します。よくあることです。
The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.126。第8章。第4パラグラフから。
マリリンはまた、次のように言いました「私は、生きてる感じがしないです」と。マリリンは、テニスクラブにいる時や手術室で仕事をしている時以外は、何にも感じないのが普通でした。数年前、マリリンは、カミソリの歯で自分を傷つけると、感覚を取り戻せることが解かりましたが、深く深く、自分を傷つけるほど、無感覚でなくなることが解かって、愕然としたことがありました。マリリンはお酒も試しましたが、父親と、父親がお酒に飲まれていたことを思い出したんですね。そうすると、マリリンは自己嫌悪になったんです。それで、その代わりに、マリリンは、可能な限り、テニスを熱狂的にやるようになったんです。テニスを熱狂的にしていると、生きてるって感じがしたんです。
発達トラウマ障害(DTD)の人は、概ね生きている実感が弱い。でもね、意味喪失の時代、ルーティーン・ワーク、「いつも通り」「今まで通り」を繰返している現代人も、生きている実感が、概ね弱い。
ですから、発達トラウマ障害(DTD)の人を支援する大人は、「何のために生まれて、何をして生きるのか?」の問いを問いつづけながら、毎日の生活を意識的にしていることでないといけません。
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