フィールドワークとしての哲学 実践哲学人を大事にすることが、今の世の中、バラバラです。 人を大事にすることは、口にできない相手の願いに応えることから始まるものですね。それは、infa......
発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.148の第2パラグラフから。
人的被害が出るようになると、その結果はヒドイものになります。エース得点(ACEscore)が高いほど、大人になってからの慢性的なうつも劇的に増えます。エース得点(ACEacore)が4点以上ですと、その確率は女性で66%、男性で35%になりますが、エース得点(ACEscore)が0点の人が、12%であるのと、対照的ですね。抗不安剤や鎮痛剤に頼る確率も正比例で上昇します。フェリッチが指摘しているように、50年前におきたことを今現在治療しているんです。しかも、大金をはたいて治療してんです。抗不安剤や鎮痛剤のコストは、国全体の医療費が急上昇する大きな要因になってますでしょ(皮肉なことですが、研究によって明らかになっていることは、こどもの頃に虐待やネグレクトをされた生育歴のあるうつの患者は、虐待やネグレクトをされて来なかったうつの患者よりも、抗うつ剤に効果を示します)。
エース得点(ACEscore)が4点以上は、発達トラウマ障害(DTD)が重たいと考えていいんです。自殺のリスクが12倍、うつのリスクが4倍になるんですから。その4点以上の人が女性で66%、男性で35%というのは、発達トラウマ障害(DTD)がいかに多いのか、虐待やネグレクトが特殊どころか、ありふれていることかが解かりますね。
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