子どもの不思議 : 子どもが真実を知っている不思議子どもの面接をしていると、「子どもは不思議」と思うことによく出会います。子どもは誰に教えられずとも、人間の真実を知っている、ということに繰り返し出会うからかも...
ストレスホルモンが分泌されるのも、生理反応、大事な働きです。
ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.219の、第4パラグラフから。
どうしていいのか分からないことや、ビョーキが治らないことがあると、人は、自分自身を守るために、ストレスホルモンが使えなくなります。ストレスホルモンが使えない時でも、いろんなホルモンがまだ出ているけれども、自分にエネルギーを注ぐことは上手く出来ません。結局、物事に対処するはずの行動パターンが、身体の働きを台無しにするだけじゃぁなくて、ぶつかり合いと逃げの反応に、エネルギーを無駄遣いし続けることにもなります。物事もうまく対処できるようになるためには、この根強い緊急避難的な反応は、終わりにしなくちゃなりませんよね。身体は、安心とゆとりという基本線に戻さなくっちゃ、ということです。安心とゆとりがあって初めて、身体は本物の危険に対処する時に、行動がとれるのですからね。
発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもと日々付き合ってますとね、ここで、ヴァン・デ・コーク教授が指摘するように、自分の身体を守るための行動が、とれない場合が非常に多いですね。危機場面を生きざるを得なかったからでしょう、守りに入らなくても良さそうな状況でも、過剰防衛して、怖がったり、気持ちを出さなかったり、逆に、誰彼かまわずに、人の後を追ったり、打ったりする…。エネルギーを、過剰防衛に使って、本当の危機や建設的な活動に使えません。ですから、そのようにエネルギーの無駄遣いを防ぐためにも、安心とゆとりという基本線が大事になりますよね。
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