エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

タッチ、心が響き合いだす時

2015-12-08 00:47:42 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
日本の公教育の病理 その7 自分を売ったら、あかん!
  日本の学校が「言ってること」と「やってること」が真逆の「ウソとゴマカシ」集団になってることは、今日のエリクソンではないけれども、「ビョーキ」そのものでしょ。...
 

 

 相手に合わせるには、とてつもないほどの、確信と共感が、なくっちゃね。 

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第13章 Healing from trauma : Owing your self 「トラウマから癒されること :本当の自分を生きること」p.218の、第5パラグラフから。リシアさんの言葉は、まだまだ、まだまだ続きます。『大きなかぶ』みたいにね。

 

 

 

 

 〈ボディーワークは、相手の人にとって、何になるのかしらね?〉という私の問いに対して、リシアさんは応えてくれます、「のどが渇けば、お水が飲みたくなるみたいに、温もりが欲しければ、タッチ、触れ・触れられるたくなりますでしょ。その触れ・触れられたくなる気持ちに、確信を持って、心深く響くように、確実に、優しく、しかも、やり取りの中で、応えることが、慰めになります。相手の心に響く、行き届いたタッチ、触れ・触れられることをしたり、相手の心に響く、行き届いた、身振りをしたりすれば、相手の人は緊張に踏みとどまることが出来ますし、緊張に気付くこともできますでしょ。その緊張は、その相手の人が、長い間身にまとっていたものだから、まさか自分がそんなに緊張しているとは、もはや感じられないんですね。体に触れられたら、触れられた身体の部位(の緊張)に気付けますよ」と。

 

 

 

 

 

 リシアさんの実践とご指摘は、実に素晴らしいですね。これなら、発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもにも通用します。根源的信頼感、愛着などと言うと、なんか抽象的、知的に理解しちゃう人が、割合多いんですが、それは全くの誤解です。触れて触れて触れる関わりの中から、育まれるものなんですね。ですから、根源的信頼感=愛着の再生、回復、いえいえ、根源的信頼感=愛着の新生を願うとしたら、遠巻きに、知的に、教科的に、教えても、相手の子どもに響きませんね。見てれば、すぐに、よーく、分かります。

 でも、タッチ、触れ・触れられたら、俄然、子どもの感じが違ってきますよ。リシアさんが教えてくれているように、相手の人は自分の身体の緊張にあまり気付いてないことが多いでしょ。セラピストの方がそれに気付いて、さっと、タッチしてあげるとね、俄然、子どもの感じが違ってきますよね。心か少しずつ響き合うのが、手に取るように分かりますよ。そしたら、さらに深くタッチすればいい。そして…。

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