エディプス・コンプレックスの場合でも、実は単に性的関係ばかりではなくて、親子関係でしたものね。
The life cycle cpmpleted 『人生の巡り合わせ、完成版』、p53はじめから。
しかし、心理・性的理論で、子どもを産む側面を強調することは、かなりつじつまが合わない感じがしますでしょ(倫理に反してはいないでしょ)。いまは、出産制限の時代ですからね。それでもね、心理・性的な生態学のおいて根っこから変わることには危険があることを指摘することが、精神分析のお仕事になりますし、これから先もなるでしょう。実際に、ビクトリア朝時代にはもともとの使命がそれでしたしね。ですから、心理・性的生態が根っこから変わってしまったいろんな影響が心理臨床では認められますし、臨床以外でもそうですよね。
ここも、エリクソンの預言者性がよく出たところですね。心理・性的な人のあり方が根っこから変わることの影響を、今の時代ほど経験している時代ないですね。先日もアメリカで同性婚を認める連邦最高裁の判断がありましたね。それに対して保守的なアメリカ人のクリスチャンの友人が嘆いていましたしね。
離婚や夫婦間・親子間での暴力という心理・性的な人のあり方が、子どもに深刻な影響をもたらしていることは、臨床をしていれば、明らかですよ。でもね、日本の場合は、特に労働政策と福祉政策の失敗に起因する、貧困、ネグレクトの影響も非常に大きいですね。その差が、アメリカの愛着障害の子どもの背景と、日本の愛着障害の子どもの背景との差になっています。
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