エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の決め手は、感情と行動がコントロール出来ないこと

2016-06-02 07:52:44 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
キリストの≪真≫こそ、神が下さる優しさです
    「キリストの≪真≫こそ、神が下さる優しさです」と気付くと嬉しい。嬉しいから、雰囲気や言葉遣いまで変わっちゃう。当然ですね。 Young Ma...
 

 

 「発達トラウマ障害愛着障害」と診断・アセスメントすることの大事さを、改めて考えていただけたらいいですね。

 発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもは、ADHDと一番間違います。

 今朝も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : developmental trauma disorder)をDSM-にハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の52目。

 今朝は、妥当性と信頼性の章の23日目。今日は、反抗挑戦性障害。

 

 

 

 

 

反抗挑戦性障害

 

反抗挑戦性障害(ODD)は、発達トラウマ障害(DTD)の症状と被ります。たとえば、癇癪もちで、食って掛かるは、議論を吹っかけてくるは、イライラするは、なのですが、反抗挑戦性障害は、人を非難し、ひどくイライラし、意地悪で、他者に対して執念深いもので、それは、発達トラウマ障害(DTD)の特色ではありません。発達トラウマ障害DTD)という診断名は、特に感情のコントロールが出来ないことと、行動のコントロールが出来ないことに、対応するものであって、怒りや復讐心に関わることで、感情や行動がコントロールが出来ないこと、自傷や引きこもりに関わる問題行動、自分はダメだあという感じ、不安、人の気持ちが分からないことから来る対人関係がうまくできないことは、二の次のことなのです。

 

 

 

 

 

 つまり、発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害で反抗が目立つ場合もありますが、犯行に注目するのではなくて、感情と行動がコントロール出来ないことが主なのかどうかが、発達トラウマ障害(DTD)≒愛着障害の決め手だ、ということですね。

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 犯罪少年教育プログラム | トップ | ≪出来事≫になる≪話し言葉≫ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿