エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

永久革命のためのパレーシア

2014-12-23 14:24:17 | エリクソンの発達臨床心理

半蔵門右手の桜田濠

 

 
「パレーシア」がレトリックと対立する伝統
  パレーシアの主なやり方が、対話であることがハッキリしました。対話は、民主主義の根源的な方法論であるのですから、パレーシアは民主主義の根幹をなす、と言え...
 

 パレーシア、自分が弱い立場であるから、損することを覚悟して、立場の強い人に物申すこと。民主主義の基礎をなす考え方であると同時に、行動の仕方です。日本では、ほとんど知られていません。欧米でさえ、フランスの哲学者、今はなきフーコーが熱心に取り上げるまで、それほど知られていたわけではない。

 日本人でパレーシアを頭や口先で知っていても、それを行動に移す人はまれです。それは、日本人の一般的な行動様式の同調主義、「長いものに巻かれろ」、「赤信号、みんなで渡れば怖くない」という考え方・行動の仕方とは、正反対、、真逆だからですね。

 「特定秘密保護」法が施行されて、ますます、自分の意見を率直に言うことが、はばかれる雰囲気でしょ。パレーシアとは、ますます逆向きの力が働いちゃってますもんね。民主主義にとって、ますます危うい時代です。

 それどもね、丸山眞男教授が教えて下さっているように、民主主義は「民主化」によってかろうじて成立するものですから、「民主化」の永久革命の働きかけをしなければ死んじゃいますでしょ。その「民主化」においては、パレーシアが、世の中の動きと真逆だからこそ、大事な時代になった、ともいえると私は考えます。

 

 

 「人間らしい暮らし」を少しでも実現するために、身近にいる立場の弱い人にとって必要なことを、ハッキリ言葉にして生きましょう。

 自分の人権が踏みにじられそうになったときには、「法治」を徹底するように、「ヤクザナ奴」とは一線を画する発言を、ハッキリ言葉にしていきましょう。

 

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