エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

音楽と運動の教室 :体全体でリズムを感じたい

2016-08-06 04:26:24 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 

 
「良い人生だった」と言える人生
  いろんなものを失いながら、まとまりを付けることには、それなりのエネルギーが必要ですね。 The life cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版......
 

 発達トラウマ障害DTD愛着障害の子ども。仕事や研究で、赤ちゃんの相手をしないネグレクトがあると、取り返しのつかない汚点を、赤ちゃんに残すことになります。

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第6章、本のタイトルにもなっている「犬として育てられた少年」のp.144、第4パラグラフから。

 

 

 

 

 

 コナーが失くしたものを埋め合わせるために、私どもがコナーの訓練をすることに決めました。その訓練は、音楽と運動の教室で、コナーがビートを意識して刻めるように助け、できれば、コナーが脳で、リズムを全身で感じられるように手助けしよう、というものです。その音楽と運動の教室そのものは、珍しくも何ともありません。幼稚園や保育園の音楽教室で見かけるものみたいなものです。そこでは、子ども達はリズムに合わせて手を打ち鳴らしたり、一緒に歌を歌ったり、パターンのある音楽を繰り返したり、積木や太鼓のような物で拍子を取ったりします。もちろん、音楽と運動の教室の子ども達は、小学生以上です。残念ですが、私どもには、赤ちゃんの頃にネグレクトされて、この教室で学ばなくてはならない患者が他にもたくさんいたのです。

 

 

 

 

 

 アメリカでも、日本でも、赤ちゃんの頃にネグレクトされて、発達トラウマ障害(DTD)になった子どもはごまんといます。音楽と運動の教室で、体全体でリズムを感じられるように訓練することが必要らしいですね。

 

 

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