エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

#ぶつかり合う自己イメージ #様々な顔 #神話の英知

2018-09-14 04:30:54 | エリクソンの発達臨床心理
 
#手術中の麻酔切れの人の症状は重症
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 Toys and Reasons『おもちゃ と 賢慮』 P.106,ブランクから。ここ数日分も,ご一緒に。


 

 青年期理想

 本当の自分と真実


 子ども時代の終わりに,自分自身で見通す「自分がやるべき役割(ミッション)」は,条件さえ良ければ,全ての役割の中で一番確かな役割になります。というのも,ミッションのおかげで,様々な技術の点で,私どもは確かにされますし,私どもは,目に見える仕事の中で生きがい感を(自分には値打ちがある,と)体感することができます。しかし,思春期は不安定ですし,子ども時代を卒業しなくてはなりませんし,また,時代も不安定ですから,様々にぶつかり合う自己イメージが生まれてきます。それは,私どもは労働者としての顔があるだけではなくて,パートナーとしての顔,親としての顔,市民としての顔も心の中に備えておかなくてはなりませんし,自分はまるで機械がうまく動くため,効率よく役割を熟す為に犠牲にされている,と感じることもある時代と同じです。

 


 様々な顔が,現代人には必要です。それは,相矛盾する自己イメージとパラレルなんでしょうね。ですから,そのバラバラな自己イメージをまとめるためには,一つの工夫が必要になりますね。それは,バラバラな2つを1つのする,一心同体になる場です。

 それは,はるか昔から,様々な宗教が工夫してきた場です。そこは必ず結界,聖域があります。サイコセラピーは,その神話の英知を借りています。

 

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