先ほどの「こころの時代」で、基督教独立学園高校の前校長、安積力也さんがインタヴュウに答えて、お話しくださいました。前回の「こころの時代」のお話し「待てない時代に、どう育てるか」も良かったのですが、今回も良かったですね。
安積力也さん、高校生と真実に関わる時に、親を恐れることが、世の中を怖れる背景にあり、その克服に高校生たちが迷い、絶望と諦めに陥っていることが話されていましたね。私が最近高校生たちのサイコセラピーをしていて、面接したすべての高校生が、安積力也さんの話と共通のことで悩み、絶望や諦めに陥っていますから、これは、今の日本の普遍的な現象だと感じましたね。
安積力也さんがおっしゃるのは、聖書のメッセージ「恐れるなぁ」です。それが≪本当の自分≫を生きる為に必要だというのです。これは至極まっとうなことだと、サイコセラピーをしていて、確信します。
それはこういうことです。人は恐れがあると、心乱れてしまいがちではないですか?それを「思い煩い」≒「重い患い」と言いますでしょ。この「思い煩い」はギリシア語でμέριμνα < μερίζω 「分ける」、「バラバラにする」から派生した言葉です。恐れがあると、≪本当の自分≫がバラバラになって、生きられない、という訳です。ですから、≪本当の自分≫を生きる為には、恐れずに、思い煩うことなく、≪本当の自分≫1つに賭けて生きることになります。
大人が≪本当の自分≫と真実な関わり、関係性を生きている時、その真実な関係が子どもとの関係に反映されていることを、子どもが直感する時、その子ども自身が、恐れや思い煩いから解放されて、≪本当の自分≫という光を見つけ出すことが可能になります。
そのことを明確に、安積力也さんは今朝教えて下さいましたね。
「恐れるなぁ!」
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