昨日、日本武道館で、竹内まりやさんのコンサート「souvenir 2014 mariya takeuchi live」が千秋楽でした。33年ぶりの全国ツアー、前回2回だけやった武道館コンサートから数えても14年ぶり。待ちに待ったコンサートでした。このコンサートは今まで、クラシックからロックまで、日本人、韓国人、アメリカ人、イギリス人、オーストラリア人などの、100本以上、いろんなアーティストのコンサートを生で見てきましたが、こんなコンサートはありませんでしたね。セットリストなど詳しくは以下をご参照ください。
http://natalie.mu/music/news/134410
新旧取り混ぜた、セットリスト。3時間、3回の衣装替え。早口言葉やなぞなぞで、観客の笑いも取る。
一番感心したのは、歌の歌詞と態度が一致していることでした。≪見通し・イメージ≫と≪話し言葉≫と≪出来事・態度≫の一致。舞台に立つメンバーを、その持ち味のすばらしさを讃えながら紹介します。そこまでなら、やる人はやるかもしれませんね。でも、通常は名前の紹介くらい。でも、まりやさんは違っていましたね。たとえば、ギタリストの佐橋佳幸さんは、奥様の、誰もが知ってる松たか子さんがご懐妊してパパになることを紹介したり、バックコーラスの国分友里恵さんは、「敬虔なクリスチャンで、讃美歌集も出していることは、彼女のHPを見ていただければ分かります」と紹介したり。しかも、すべてのメンバー、ひとりびとりが、フィーチャーされる場面もある。
花を持たせるのは、メンバーだけではない。裏方で働く、様々なスタッフについても、はっきり言葉にして感謝していましたね。それぞれの持ち場で、きらりと光る仕事をしている人のことを詠った「静かな伝説(レジェンド)」では、その感謝の気持ちが嵩じて、歌詞が詰まるほど。
2度目のアンコールの後、コーラスで「リンダ」を詠い、タッツァンと「Let It Be Me」をデュエットしてから、最後に「いのちの歌」をピアノ弾き語りで歌ってくれました。左右の袖であいさつした後、舞台中央で、深々と頭を下げて、しばらく挙げませんでしたよ。
感謝と謙遜とハーモニーの塊のようなコンサート。文字通り、「人々と音色を共にする」コンサートでした。後味爽やかを地で生きるコンサート。
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