「全会一致が当たり前」と「全会一致は無効」のあいだ日本では、「全会一致が当たり前」。クラス会、シャンシャン総会、市議会、県議会、閣議、国会。「全会一致が当たり前」です。少数意見を認めないのが、日本の流儀です。...
今晩も、今から7年前、311(2011)を遡って2年前、ヴァン・デ・コーク教授が、2009年に出した、発達トラウマ障害(DTD : defelopmental trauma disorder)をDSM-Ⅴにハッキリと入れてね、という提案書(http://www.traumacenter.org/announcements/DTD_papers_Oct_09.pdf) の13日目。
今晩は、 「発達トラウマ障害≒愛着障害の証拠」の章の2日目。
症候群B: 感情のコントロールが出来ない、生理学的なホメオスタシスが保てない
B.1. 極端な感情をコントロールしたり、ガマンしたり、収めたり出来ない。
極端な感情をコントロール出来ない、ということは、1)極端な気分の浮き沈み、2)強い感情がいったん起ると、なかなか落ち着くことが出来ない、3)否定的な雰囲気が続いてしまう、あるいは、否定的な雰囲気をコントロールが出来ない、4)弱い感情の刺激に対して過剰に反応する、ということを含みます(訳注:原文にはナンバーリングはない)。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の臨床医たちの調査によれば、発達トラウマ障害の子ども達は、感情をコントロールすることが出来ない、ということです。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の中核をなしたデータを分析すると、発達トラウマ障害の子ども達は、他の人たちに比べて、広範な抑うつ気分があります。統計的に、PTSDが重たいコントロール群に比べた時でさえ、広範な抑うつ気分があります。CANS(非営利団体「思春期以前の子どものニーズと人間力」)の研究では、発達トラウマ障害のある子ども達は、感情をコントロールできないことと、抑うつ気分とが、他の養子になった子ども達に比べて、多いということが分かっています。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)によれば、発達トラウマ障害の子ども達は、極端な気分の浮き沈み、抑うつ気分、自分で気分を落ち着かせることが出来ない、怒りをコントロール出来ない、否定的な気持ちを押し殺してしまう、といったことが、他のトラウマがある子ども達に比べて、著しい、と臨床医たちは報告しています。CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)によれば、発達トラウマ障害の子ども達は、他の子どもに比べて、 構造化された鑑別面接において、気分変調の症状を示すことが多い、と報告されています。NCTSN(国立子どもトラウマ・ストレス・ネットワーク)の中核をなしたデータと、CCTC(シカゴ子どもトラウマ・センター)のデータの双方で、こういった研究結果は、PTSDが重症なコントロール群と比べても、同様でした。換言すれば、感情がコントロール出来ない、というよくある困難が、現在進行形の対人間暴力と、味方になってくれるくれるような子育てがない子どもが示す時、PTSDの症状が重症であることとは相関がない、ということです。
このように、発達トラウマ障害は、感情のコントロールが出来ないことを1つの特色としています。それは脱抑制タイプの愛着障害に相当するのでしょう。また、抑うつ気分がもう1つの特色です。こちらは、抑制タイプの愛着障害に相当するのでしょう。
このように、震災前から、PTSDとは全く異なる、発達トラウマ障害≒愛着障害の子どもが溢れるほど存在することを、ヴァン・デ・コーク教授は教えてくれていたのです。
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