自分自身に気付く方法 +どこでも通用するやり取りの技術力
黄金律はやり取りする際の鉄則。
そろそろこの章も、終わりが近くなりましたね。
p243の第2パラグラフ。
しかしながら、臨床の知のある人たちは、私がここで当然と見なしている次元に対する視点を見失ってはなりません。古典的な黄金律を読むと、最高善を目指して意識的に努力したくなりますし、とんがった意識でお互いに傷つけあうことのない様にしたくなるものですが、私どもはよくよく考えれば、倫理的な強さという土台が無意識にあることが分かると同時に、破壊的な激しい怒りという兵器庫も無意識にあることが分かります。前世紀において、動物の祖先からも、経済史からも、人間の内なる「敵たち」からも、無意識的な動機が出てくることを、人類は痛いほど人は気づきましたよね。しかしまた、前世紀においては、(あらゆる観点で)建設的に自己分析する方法もできました。こういったことは、自分を精密検査にかける方向へみんなが向かう傾向の、実用的な西洋版だと私は見なしていますが、その傾向は、アジアでは、このように高度なものにすでに達していました。自分自身に気付く方法を、新しい方法でも古い方法でも、どこででも通用する、微に入れ細にうがった、具体的なやり取りの技術力と結び合わせることが、次の世代の課題となるでしょう。
一昨日、15日の未明に軽井沢の手前の碓氷(うすい)峠で、格安バスの転落事故があり、14人もの大学生らが殺されたといいます。乗員も2人なくなっています。下の新聞記事は、その事故を伝えるものです。このバスを運航していた、ちっちゃなバス会社「イーエスピーESP」やツアーを企画した旅行会社「キースツアー」は、さっそく悪評が書きたてられていることでしょう。パス会社は、おそらくつぶれることになります。零細のバス会社が事故を起こすと、潰れてしまう場合が少なくないからです。
長野県警や国交省も、それぞれの法令に従って、バス会社に捜査や監査に入ったことも、新聞は伝えています。
東京電力の福島原発事故に伴って殺された人は、1,000人とも、4,300人とも言われています。政府も東京電力も、その数を公表しないので、本当のところは分かりません。真実を知らせると、まずいことがあるからだと思われます。(避難)難民は、今も10万人以上です。その他に、もう100,000の自主避難者がいるのではないかと言われています(http://fukushimabadge.blog.fc2.com/blog-entry-683.html)。しかし、勝俣勝久 東京電力元社長はじめ、1人の逮捕者も出ていません。会社そのものも、事故のまともな賠償をしたら、倒産するはずですが、現在も平気の平左?で存続しています。
この事故2つを比較してみて、あなたはどう感じ、何を考えますでしょうか?
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