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以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

嬉しい御連絡。。。

2014-12-28 16:49:28 | 日記
さて、暮れも押し迫り、、、

泣いても笑っても今年もあと3日!

暮れの元気なご挨拶を多数頂戴致しまして誠に有難うございます。。。

年内の営業は昨日で終了させて戴きましたが、、、まだまだやり残した業務の補填でジタバタと。。。ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3

そんな中、、、今年の夏にCPを修理させて戴いたW140 600SECのユーザーさんから絶好調な御報告。。。

正直、こういった御連絡を戴けた時が一番嬉しいですねー。。。p(^_^)q

弊社に御入庫される以前に、他の業者さんでLH.E-GAS.ASR.GMの各モジュールをO/H名目でメンテナンスされていたそうですが、、、二年経たない位で不調が発生!

弊社に調査依頼を戴き、まずはLHモジュール×2基を分解検査してみると、、、

DAS点検の段階で片バンクずつ独立制御なのですが、、、何かエンジンルームが燃料臭い上に制御がチグハグ。。。
乗ってみると何か遅い。。。

で、、、まずはROMをチェックすると弄った形跡がある。。。

ROMの遮光シールは中途半端に剥がされ、、、何かしないとこんな訳がない。。。

その他の「O/H」で弄った箇所も電子部品が車両搭載には合わないものが多く見受けられ、、、結局、、、その他のモジュールも全てやり直しして耐熱強化策やスイッチング部分の効率向上化を図り、、、GMモジュールに至っては「O/H」の肝心要になるリレーには全く手をつけられていない事から全て無接点化を施工。更にA/Cコンプレッサーコントロール部分も未着手でしたので補修施工。

以上で基盤は故障対策が出来ましたが、、、改造ROMは。。。

仕方がないのでヤ◯セでCPの品番照会の後、当該のLHモジュールを探し出し仲間内に頼んでROMデータを一旦吸い上げ、、、この改造ROMのデータを一旦抹消して再書き込みして再搭載。。。

変な風に弄られた基盤ごと全てノーマル仕様に戻してノーマルの600SECに合致したメンテナンスをさせて戴きました。

電動補助ファンも改良を施し、W140にありがちな地絡トラブル対策とマイナススイッチング方式によるスイッチングトラブル防止策も行い、、、

只今絶好調だそうです。。。

良かった良かった。。。( ^_^)/~~~


余談ですが、、、最近はW124の500Eで「何か遅い!」に始まり、、、
調べた結果、、、LHモジュールがW140の500SEL用だったとか、、、
「エアコンが効かない!」で調べてみると、、、GMモジュールがW140用だったなんて話が物凄く多いです。

インチキ中古車屋の犯行が多いですが、、、

こんな話になると、まずはユニットを専用品に戻してから適正化のお話になります。

ROMも弄ってあると、部品ではROM単体の供給は無いので適合品番のROMを探すか、適合品番のROMのマップを焼いて書き直すか、、、何にしても結構な費用がかかります!

業者さんから相談を受ける事も多いですが、、、「お客さんが予算が無くて。」はこちらもどうする事も出来ませんから「その予算じゃ無理です。」で即却下になります。

W124 500Eの個体が安かったからと、ギリギリの予算で安易に手を出すことは
対人地雷を踏んずけている様なものです。

旧車は果てしなく資金を必要とする骨董品と認識して乗るべきですよー!