W126の500SEで時折起こるエンジン不調に悩まされていたウチの常連のお客様。。。
擬似速度パルスを入力して基盤での信号処理と出力状態を確認。。。
高速道路で90km/h定時走行中にオートクルーズを引っ掛けたら突然の間引き点火やら、オートクルーズのまま下り坂に差し掛かると急な失火によるエンジンブレーキがかかる等の症状が見られた。。。
後は一般道での信号停止中の不穏な振動。。。
原因は一つではなく複合的原因を疑いトラブルシュートにアプローチした。。。
で、、、先ずは適正化すべき部分として以前から気に入らなかったトコ。。。
永井電子製のプラグコード「ブルーポイントコード」が実に気に入らなかった。。。
過去にW124 300TEでも不正着火の原因となってたし、W126 300SEでもアイドル不良を引き起こす原因だったし、、、兎に角オイラには良い記憶が無い‼️
よってプラグコードを全数(当然❗️)交換。
この時代のデスビ付きの個体にはブルーポイントコードは性能が良過ぎて相性が合わない様だ。
純正プラグコードも短命なので熱に強いシリコンコードを用いる事で長寿命としたいが故にオイラが個人的にチョイスするのは同じ永井電子製でもULTRAのレッドコードである。。。
レッドコードはブルーに比べて設計が10年位旧いが、デスビを使用した個体には一番相性が良い。
オイラも個人的にはW126 500SELやW140 600SELにはレッドコードをチョイスしてプラグは通常の「R」プラグの組合せとしている。。。
何故ならば設計の旧い1990年代製の毒国製エンジンに比較的設計の新しいイリジウムプラグやら白金プラグなどとブルーポイントコードとの組合せなど宝の持ち腐れとなるばかりか点火のエネルギーバランスを崩してエンジン不調に繋がる事が想定されるからだ。。。
よってこの個体も実際に分解してみると、、、
デスビキャップの1番の接続部分でリークの痕跡が見られました。。。
デスビキャップもローターも点火プラグも交換してからそんなに年数は経っておらず、こんなトコで、、、しかも1番だけリークってのは何でしょう❓❓
デスビキャップを分解してローターもチェック。。。
画像ではチト判り辛いかも知れませんがローターの刃が真鱈模様に変色して細かい刃毀れを起こしていました。。。
コレは明らかに点火エネルギーのバランスが大幅に狂い、プラグコードの接続部で高圧の電力エネルギーがストレスとなって逃げ出した痕跡を物語っています。
よって、デスビキャップ&ローターを新品交換の上でプラグコードを永井電子製のULTRAレッドコードに交換です。。。
交換完了後、エンジンスタート❗️
心なしかコールドスタートもスムーズになり、アイドルアップから通常アイドル回転までもミスファイヤによる振動は一切無し。。。
暫く街中を試乗で走り回るもブルーコードの時の様な不穏な振動にも遭わず。。。
走り出しも至ってスムーズで安定した走りを見せてくれました。。。
次にオートクルーズ時のギクシャク動作。。。
この時代のオートクルーズはオートクルーズモジュールに速度信号をメーターから送り込んでいるのですが、、、
以前お預かりした際にメーターからの速度信号出力をオシロスコープで取得してみたら波形が汚えこと。汚えこと。。。
コリャ、メーター基板からの速度信号の波形不良がこの度のクルーズ不良の原因の大半を占めてっどと、、、先ずはメーターの取り外し。。。
そして分解。。。
擬似速度パルスを入力して基盤での信号処理と出力状態を確認。。。
ってか、、、この基盤、、、他社さん或は素人さんが分解しとるわ。。。
何か部品を交換したって訳でも無い様だが、、、考えられるのは速度計の文字盤スケール変更によるメーター指針の進角変更。。。
だけどその作業、、、素人や中途半端な知識の持ち主が出来る様なモノではなく分解して余計なトコを触って故障の原因を作るんだな。コレが。。。(笑)
取り敢えず電解コンデンサーは無条件で交換の上で基盤上のICの入出力信号チェック。。。
この中心のニョロニョロの様なシャフトが速度パルス出力端子。
此処からクルーズコントロールモジュールに速度信号が入力される。
試験速度パルス一定入力と定電圧入力でパルス出力を測定したが規定値に対して出力パルスが不安定。。。
ICが御愁傷様様です。。。
当時のVDO製メーター用ICで現在は供給終了。。。
でも、ウチは秘密入手ルートで入手経路があるので御心配無く❗️(社外秘)
で、、、今日のところは部品待ち。。。
お疲れ様でした‼️
埼玉県は川越市産の地ビール「KOEDO」
上品なお味でメチャ美味い‼️
乾杯‼️
蛇足ですが、、、
ウチのW140 S600お嬢。。。
只今車検取得と外装磨きのリメイクの旅に出ています。。。
帰って来たらエンジン右バンクデスビ下からのエンジンオイル漏れ修理とO2センサー交換、ファンカップリング交換、ステアリングテレスコピックダンパーの交換で再び入院です。。。相変わらず「パン🍞が無ければケーキ🎂を持ってらっしゃい❗️」の素敵なお嬢様です。。。
車検諸費用と定期点検費用で300,000円也。。。
O2センサー左右で2ケ。。。10萬円也❗️
ファンカップリング、、、198,000円也❗️
テレスコピックダンパー、、、26,000円也❗️
タペット周りオイルシール左右一式、、、64,000円也❗️
工賃入れたらH18年式位のレクサスLS460が買えますな。。。
と、まあW140 S600お嬢と暮らすと言う事はそう言う事で。。。(笑)