以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

毒車修理でよくある話。。。

2023-10-12 08:30:00 | 日記
例年、、、10月になれば結構暇になって自分の車の手入れをしている筈の寅🐯です。。。

しか〜し❗️
今年は去る今夏の繁茂期が未だ継続していて😱治まる気配が全く無い状況です。。。




















☆画像はイメージです。。。

寅🐯の仕事は上記のイメージ画像に類する様なお話が中心ですが。。。

勿論、毒車本体に纏わる劣化、不具合につきましても相談を受けております。。。

何故ならば、、、寅🐯の仕事であるエンジン制御用コンピュータのメンテナンスは、現車搭載状態での不具合から原因を追います。
発生している不具合がハーネスやコイル、センサー、アクチュエーターに因るモノなのかそれともコンピュータ本体の仕業なのかシロクロを明確にした上で大元凶を特定します。
電機屋さんのやり方で。。。😅

こうして特定された大元凶を解消して納車、引渡しとなる訳ですが、、、
修理が完了して納車引渡し寸前、或は納車引渡し直後に今度は全く別の不具合が判明する事も多いです。。。
コトに前オーナー不明のその個体がどんなメンテナンスを受けて来たかも当然不明で車として走る、曲がる、止まるの機能さえも満足に満たしてない個体を認知せずに購入してしまった様な個体に多いです。。。

個体を購入するにも『レストアベース車を購入した。』と割り切ったオーナーさんは相応の予算を掛けて購入した個体全体のメンテナンスを御依頼下さいます。。。
しかし、そうでないオーナーさんは現状発生している不具合の修理だけを依頼されます。

すると、、、例えばエンジン制御の不調を修理した。→ブレーキマスターが抜けた。→フューエルポンプから異常音。→ATが滑った。変速しない。→右左折時にデフから異常音。→ステアリングを切ると異常音。→水温が高い。etc..... てな、具合に暫く故障の連鎖に翻弄される例が多いですね。。。😑

30年前の毒車ですからそれ位は想定していないととても乗れない事さえも認識していないユーザーさんも多々いらっしゃる様ですが、毒車はとってもお金💰💴が掛かります。
コレだけは言っておきます。。。😙

中古車屋さんで¥ナンボ支払ったかは正直、問題じゃないです。
毒車を熟知している良心的な販売店ならば相応の整備費用は掛かってもキチンとした個体を引渡して来るものですが、国産、外車なんでもあれ〜の中古車屋さんは毒車について熟知されていないケースが物凄く多いので最悪は『見ただけ〜』点検をして整備費用は丸儲けってパターンもあります。。。

過去に実際にあった事例としては中古車屋でユーザーさんが個体を決める際に試乗でエンジンのゴトゴト音が認められたので中古車屋側に整備対応を求めた。。。
すると、納車時に中古車屋のスタッフから『古い外車の持病みたいなモノなので仕方ないですよ。』と、言われゴトゴト音は解消せずに納車引渡しを受けた。。。

後日、別件で当社に初入庫。。。
ウチに来た時点であまりのゴトゴト音の大きさに当初の電話での依頼内容より先にエンジンルームを覗いてしまった。。。😣

すると、Vベルトテンショナーが殆どテンションゼロ状態でテンショナーダンパーも抜けていた。。。Vベルトもゴムが割れていつ引きちぎれてもおかしくない状態だった。。。😱

現実を知ったオーナーさんは中古車屋に怒鳴り込んだが、中古車屋は『ウチが点検した時はテンショナーはしっかりしていた。』の一点張り。。。
勿論、保証付販売では無いのでオーナーさんの言い分はスルーされる結果に。。。

結局、心配になったユーザーさんは当社で個体の総点検を実施して不具合箇所と恒久対策に約400万円掛けて現車を再生致しましたとさ。。。
アレから三年。。。一年前に車検もウチでやったけど流石に部品交換も最小限で済んでたもんね。。。🤭

安心するならオーナーさんの気合いの決断は必要ですな。。。