以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

ちょっとだけ~

2016-01-09 20:02:03 | 日記
1992y W140 600SELの水温コントロールを少々細かくして実用域での水温をKeep出来る様にしてみました。。。

ファンカップリングは新品。

サーモもホースも新品。

メインハーネスも新品。

スロアクも左右新品。

水温センサーも新品。。。


取り敢えず水温管理を電気的に行うには問題の無い状況で熱量が半端ないV12 120エンジンの水温を102℃位で安定させようと画策。。。

ノーマルの制御では107℃で高速電動補助ファンが回って水温を落とそうと頑張りますが、、、

夏場何かだと一旦上がった水温は107℃で高速電動補助ファンが回っても水温が一旦110℃位まで上がって序々に落ちて105℃周辺でウロウロすることもあります。。。

つまり、、、水温が高いトコ、、、110℃位まで上がってしまうと、、、下げるのは結構大変。。。

カップリングがしっかりしていれば走ってしまえば走行風でラジエータが冷えるので水温は下がります。

ところが渋滞時何かだと、、、高速電動補助ファンが冷やせる限界っちゅうものがあって、、、そりゃ走行風にゃ敵わないですわ。。。

105℃を超すと熱量がかなり激しいので高速電動補助ファンの冷却風では熱量の消化が出来ず、、、冷やすことが結構辛くなるって訳です。。。

だから、、、メーカーは107℃で高速補助電動ファンを回転させる設定にしてファンの能力とトントンにしているのかな、、、と。。。


だから、、、105℃以下の段階で高速電動補助ファンを回して100℃周辺まで水温を下げてファンを止める。。。

つまり、、、水温を5℃の幅の中で小刻みに制御してやり、、、熱量が激しくなる105℃を超すリスク域になるべく突入させない。。。

更に、また水温が上がりだしても105℃前で断続的に高速電動補助ファンが回ることで水温の変移幅が少なくて済むので水温の上がり過ぎを高速電動補助ファンで無理矢理下げる様な状況が避けられるので冷却系統にも電動補助ファンにも優しいという訳であります。。。





で、、、ウチ製のW124で結構人気な電動補助ファンコントローラーをW140のノーマル制御である3ステージ電動補助ファン制御に追加して小刻みな水温制御が可能な様に少々改造。。。

現車への装着は、、、水温信号をボンネット内のメインハーネスから取得して、、、

ボディアースを取得して、、、

ファンリレーはヒューズBOXの奥なので、、、ヒューズBOXをねこそぎバラしてファンリレー下の配線に電動補助ファンコントローラーの配線を噛まして。。。

こんな感じに装着してみました。。。W140は濡れちゃいけない箇所の防水カバーがしっかりしているので結構助かります。。。(笑)







で、、、この寒い冬場でも順調に(?)水温が上がってくれるV12エンジンはコールドスタートから待つこと30分で水温100℃近辺に到達。。。





電動補助ファンコントローラーを調整して105℃手前で高速補助電動ファンが回転する様にして、、、102℃切った位でファンを止め、、、と少々細かくした制御で水温の派手な上がりを抑えるべくセッティング。。。





コレで実用域の水温100℃近辺でほぼ安定してくれたので取り敢えずは完了ってコトでシャンシャンシャンです。。。(笑)


本年も宜しくお願いします!

2016-01-09 11:32:02 | 日記
って、、、年が明けて9日経ちますが。。。(笑)

年始の仕事初めになると決まって、、、

「正月休みに止まったから積載車で入庫してよいか?」って電話やメールがあるもんですが、、、

今年はそんな話も無く、、、ゆったりと仕事初めを迎えております。。。

まあ、要するにW124世代の毒車も減ったってコトでしょうね。。。

旧いから金も掛かるし、とてもお手軽何て気持ちで乗れる車じゃない。。。

現行モデルの新車が買える位の予算は普通に必要になってもおかしくない車種だから余裕の無い方が乗る車じゃない。。。

修理に掛かるコストを「安く安く」などと業者を次から次へと渡れば、、、結果的に安物買いの銭失いになりかねない。。。

今更、朽ち果てたボロボロのW124に大金はたいて個体を手に入れようなんて変態も少ないだろうし、、、

ヤフオクでアホみたいな値段つけて産廃ゴミ化した個体を出品しても売れない。。。

酷いのになると、不具合が頻発する箇所をあたかも修理した様な商品説明をして、入札者を騙して高値で売るケースも。。。

特に電装ユニットやメーターなどの分解してみなければ判らないブラックボックス。。。

過去にあった最悪なケースは、、、

W124のE320 1994年モデルで。。。

ウチでO/Hを行ったメーターとコンピュータを搭載してると入札者に説明して、現車を落札させ、、、

ナンバー抹消状態で購入後、、、

中古新規登録の車検で排ガスのCO濃度が濃くて検査落ち。。。

修理に持ち込んだ業者でエアマス交換などを行っても症状は改善ならず。。。

それどころか、触媒がカンカンいっちゃう状況。。。

ヘタすりゃ火事になるわ。。。

で、、、この業者さん。。。

整備振興会の仲間のツテで、、、間に入ったオイラの先輩様の紹介でウチにHelp!

答えはT/LLRコンピュータだったんですが、、、

車検証入れにウチが確かにコンピュータユニットをO/Hした伝票が入っていたので、、、念の為T/LLRコンピュータをチェックしてみると、、、

ウチでO/Hを行ったT/LLRコンピュータとは違う品番のモノが装着されていた。。。

多分、、、何らかの理由で車の売却前にT/LLRコンピュータを交換したとしか考えられない。。。

もっと酷いのは、、、メーター。。。

ウチの記録だとオドメーターが141227kmでO/Hしている。。。

が、、、現車のオドメーターは58100km。。。

O/Hをしてから3年。。。ずーっとバックで走ってたの??

で、、、メーターを外してみたら、、、O/H済み品とは違う中古品と交換済み。。。

オマケに警告灯の球が幾つか抜いてあって、、、球を入れてみたら、、、点灯しっぱなし。。。


ウチに依頼した業者さん経由で検査結果をユーザーに連絡したら、、、

ユーザーは、、、「騙された!」と納得したものの、、、販売した側の作成した売買契約書には走行距離も記入してないし、、、オマケに相手は個人の素人だから仮に走行距離が記入してあったとしても瑕疵担保責任も問えない。。。

で、、、お決まりのノークレーム&ノーリターンでは、喧嘩にもならない。。。

極め付けは、、、

某ネットオークションでO/H済みを謳ったW124のコンピュータユニットとメーターが出品されていたそうだから、、、
まあ、確信犯ですな。。。

結局、、、そのW124については、、、その後の調べで「オルタネータ交換済み」と言う購入当時の出品者の謳い文句についてオルタネータを調べたら、、、社外の中国生産の粗悪オルタネータ、、、しかも中古品に交換されていた。。。まあ、謳い文句は間違ってねーな。。。

でも、この車の前ユーザーの時代にウチからDENSO製のオルタネータを買ってる記録がウチに残ってましたが。。。(汗)

その辺も含めて全て治すと決心したユーザーさん、、、結局マトモに走る様にするのに、、、150万円ほど支出してました。。。

つまり、、、個人売買の場合はこんなリスクがワンサカ眠ってるってコト。。。

維持出来なくて処分する様な車にロクなもんは無し。。。