以前は「旧いメルセデスの電機屋」。。。現在は、、、「隙間風産業の超零細企業」の業務日報。。。

旧いメルセデスの電機屋のニッチな仕事のお話。。。http://jun3104.shop19.makeshop.jp/

続き、、、

2016-01-19 20:49:45 | 日記
♪ルノーサンクのタコメトリックリレーの無接点化改造完了~。



コレで故障知らずのタコメトリックリレーに変身~!!(笑)


さて、、、明日はお休み。。。

ジムでダンベル振り回して、ベンチプレスして、、、レッグプレスのウェイトを100kgから少々増やして、、、ストイックな筋トレフルコース。。。(笑)

こーゆー仕事大好き!♡

2016-01-19 19:19:49 | 日記
本日は昔々のルノーサンク ターボのエンジン不動の原因になった「タコメトリックリレー」の修理と無接点化のオペです。(笑)

さて、それでは基盤の検査から。。。

まずは目視点検で電解コンデンサーは問答無用で交換!

こんな古代の化石みたいな電解コンデンサーは、、、現行品で置換対応。。。



片方はチップタンタル化して耐熱性能向上。。。

で、、、擬似信号入力でリレーの動作確認。。。

はい。見事に動作しません。。。

さて、では基盤の各電子部品の役割を追いながら、各トランジスタのデータシート片手に動作確認を行いますか。。。

タコメトリックリレーはエンジンの回転信号を捉えてリレーがONになりますが、、、回転信号が基盤に入りきってません。。。

はい。この部品の断線です。



お疲れ様でした!

で、、、代替の対応品で交換。。。

して、、、動作確認試験。。。



リレーの正常動作を確認してまずはベース品を復活!

こーゆー仕事好きよ。。。(笑)

他人が嫌がりそうな基盤追跡作業。。。


さて。。。

これから無接点化のオペでやんす。。。(笑)

ハーネスのショート?!

2016-01-14 19:02:01 | 日記
先日の104Egのメインハーネスの記事で色々とご質問を頂戴致しましたので少々その話題にでも触れさせて戴きます。。。

W124についてのご質問が多かったですが、、、結構まだまだお好きなお方が手放さなずに頑張ってらっしゃるんですね。。。

それでもって少しでもサスペリアの様な実際起きてしまったら心臓麻痺でも起こしそうな恐怖の高額故障を防ごうと色々と情報を集めてらっしゃるのですね。。。

では幾つかの御質問に触れておきましょう。


Q1:104Eg用新品ハーネスを持参して改良を受けてくれますか?


事前にお打合せ戴ければ対応致します。

その際、ハーネスの品番と現車の車台番号をお知らせ下さい。

その際に金額と納期を回答致します。

事前の打ち合わせも無しにいきなり現物を弊社宛送付されても着払いで返送となる可能性が高いので御注意下さい。



Q2:1991年式の300E-24Vですがハーネスのショートによるリスクは?


このモデルはKE制御なのでエンジン上を這っているハーネスは水温センサー等の信号線、アイドルエアバルブのソレノイド信号線です。
水温センサー線は電流値も低く、仮にショートしても大きな被害は考えにくいです。

アイドル時の制御不良、A/Cの動作不良、高速電動補助ファンの回りっぱなしが考えられますが、レアケースでどちらかと言うとA/C制御パネル自体の劣化&不良が多いと感じます。

又、A/CシステムはMASやEGS、A/Cリレーの不良での不調も多いのでハーネスに起因する故障は少ないです。。。

アイドルエアバルブのソレノイド信号はショートしますとOVPリレーの頭にある10Aヒューズが飛びますので、この時点でハーネス補修とアイドルエアバルブの交換にて対応するのが無難です。

この場合の症状としてはアイドリングが2000rpmとかになりますから、そのまま乗るとATミッションをやっつけることになりますよ~~~。。。

更に言いますとアイドルエアバルブ自体も内部のコイルの劣化でリアクトル値が下がりON-OFF時に過大電流が発生する場合があります。ヒューズ飛びの多くはアイドルエアバルブに起因していることが多いので御注意下さい。

OVPリレーの頭のヒューズを交換してヒューズが飛ばなければ取り敢えずは動けますが、、、必ず専門家の診断を受けて下さい。


尚、点火系のイグナイターであるEZLやクランクポジションセンサーのハーネスラインはエンジン本体との接触が無いので劣化による断線やショートは稀でウチでも聞いたことがありません。

EZLの死亡は劣化による死亡が多いのでそちらの方が重要かと思います。EZL本体のコストは凄い価格万円ですから。。。

尚、以上はKE車全体に言えることなのでモトロニック制御の1993y~1995yのモデルとは故障の傾向が結構異なります。

KEはインジェクターも燃料供給もメインは機械式ですから全てを電気に頼る様な設計ではないのでポイントを押さえておけば路上で止まって悲劇のヒロインにならんで済むことが多いです。

まあ、極端言えばバッテリー、EZL、点火コイル、デスビ、プラグコード、燃料ポンプ&フィルターとOVPリレーが生きていればコンピュータが死亡しても何とか走れちゃいます。。。それがKEです。。。(笑)

あまりに走り込んだKE車はプレッシャーレギュレータとフューエルアキュムレータの劣化による抜けやインジェクターの垂れ流しやパッキン不良にも御注意ね。。。燃圧命のKE車ですから。。。

つまり、、、電気系統よりも燃料が流れて来る部分に凄い圧力を要する燃料ラインが存在するのでKE車はまずはココですな。。。(笑)

KE車のインジェクターは電気を使ってないのがまた素敵。。。長時間駐車後の始動困難って大体燃圧不良が多いのです。。。

まあ、エンジンがかかってしまえば普通に走れちゃったりするからここがまた昔の直噴ディーゼルのトラックみたいで頼もしいですな。。。(笑)

冷却系統はサーモとホースとポンプ、Radキャップ、Radサブタンク、ファンカップリングに気を配ってあげて放置しないことですな。。。

どれも二次災害を引き起こす部分ですからね!

でも、この辺をキチンと手入れしておけば後は日頃の消耗品交換で楽しめるのがKE車ってトコですな。。。



 Q3:W124のV8モデルの恐ろしい故障について教えて下さい。 



まあ、何と言ってもASR付きの500E/E500に多い「ASR」ランプ点灯でアクセルポイントが奥に逝ってしまった場合が最悪でしょう。。。

この場合の多くはスロットルアクチュエータの本体から生えているハーネスの熱劣化によるショートや、スロットルアクチュエータ内部でのショート等々がまず第一に考えられます。

こうなってしまうとハーネスのショートが原因でE-GASモジュールのスロットルアクチュエータコントロールを行うEFP基板が即死していることが殆どです。

この場合のE-GASモジュールはEFP基板が部品で入手不可なので修理対応は不可です。新品交換対応又は中古良品があれば交換となります。(ウン十万円也。。。)

スロットルアクチュエータも交換になりますので新品交換で対応となります。合掌。。。

E-GASを壊す前にスロットルアクチュエータの早期交換が要となりますね。。。

後はATのインヒビタースイッチに接続されるATケーブルの劣化&ショートですかな。。。これも「ASR」点灯の原因になります。。。

この場合は「ASR」点灯のままで普通に走れちゃったりするので「?」と、なりがちですがコレも悪くするとE-GASモジュールの電源回路に異常を来すことが間々あります。。。

その場合はE-GASモジュールの修理で対応可能な場合も多いですが、悪くすると前述のEFP基板までが死亡する可能性も無きにあらずなので御注意ですね。。。

後は、、、オルタネータとセルモータの同軸POSケーブルの劣化もショート事故を起こすと大変危険な大電力ケーブルですので注意が必要ですね。。。


その他、、、KE車と同じく、、、イグナイター、、、EZLの劣化による昇天も新品でウン十万円の故障ですから恐ろしいですねー。。。スペアは持っておきたいところですがね。。。


V8モデルは直6に比較すると故障すると恐ろしいことになるリスクを秘めたモデルと認識して付き合ってゆく姿勢が大事ですなぁ。。。


まあ、何にしても愛車を愛して止まないのならば二次災害発生前に対処する余裕は絶対に欲しいところですよね。。。


ちょっと手間かけて。。。

2016-01-12 19:53:27 | 日記
本日はM104 Eg用メインハーネスの改良作業です。。。


M104 Egで最悪な故障。。。

  「HFM死亡」  

の原因の多くはエンジン上を這っているメインハーネスの熱劣化による被覆剥けに起因するショートです!


で、、、ショートショートと一口に言ってもセンサー類のハーネスが仮にショートしても特に大きな大電流発生被害は無いのでHFM即死には至りません。

又、被覆が溶けてショートする部分は過去のオイラの独自調査で多くはエンジンの真上、、、ヘッドの上を横断している部分が殆どです。。。





この部分はダイレクトイグニッションコイルに接続されるハーネスで、他のセンサー類のハーネスと異なり点火コイル一次側入力電流が流れている部分です。

つまり、、、センサー類の5~7V程度の微弱な電圧電流とは異なり、、、実に勢いの宜しい電流が流れておりますのでショートするとあっという間に過大電流がパワトラ経由でイグナイターに流入してイグナイターを即死させます。

イグナイターには途中ショートがあってもヒューズの類は無いのでそのままダイレクトに過大電流がHFMにかかってしまうってワケです。


実際にぶっ飛んでしまったHFMを検査するとHFM内蔵のイグナイター基板が御臨終になって出力パワートランジスタも殆ど故障モードになっています。。。

こうなると、、、HFMを修理するにしてもイグナイター基板は分解不可部分なので交換、パワトラも交換、、、だけど交換部品の供給が御座居ません。。。

ドエルアングルが同一であるイグナイター内蔵のドナーでもあれば修理対応も可能ですが、、、結局何十万円の修理コストになります。。。

ディーラーさんでは新品のHFMで交換対応となりますが、、、部品としてHFMが何十万円の部品ですので更に素晴らしいコストになります。


まあ、そういったところからHFM故障の原因となるメインハーネスは消耗品として早期に交換すべきなのですが、、、

何らかの理由でメインハーネスのショートが早期に発生してしまう様な場合も御座居ますし、、、何せメインハーネスに使用されている電線はリサイクル電線なので被覆の耐熱性も低く寿命もあまりにも早過ぎると悪評この上ないモノなので新品ハーネスに交換してから数年後にまたドキドキしながら乗るのも如何なものかと考え、、、

「イグナイター電流ハーネスで直接熱害を受け易い部分の電線を耐熱、高効率電線に交換してしまえ!」と、、、新品ハーネスの段階から直接的な熱害を受ける部分のイグナイター電流ハーネス

をJAPANの電線メーカー製の車載対応品と部分交換しています。










こうすることで、、、将来的に他のセンサー部分のハーネスが仮にショートしてもイグナイター入力ハーネスのショートさえなければHFM死亡のリスクはグーンと下がりますのでセンサーのデータ取得不良等の故障だけであればセンサーとメインハーネスの同時交換で故障完治になるって訳です。。。

コレが未対策のメインハーネスであれば、センサーラインと同様にイグナイター入力ラインのショートのリスクは高い確率で起こりうる事なのでHFM破損も覚悟するという話になります。


よって、、、ウチでは依頼者の希望があればメインハーネス交換前に新品ハーネスの改良作業を行いHFM破損のリスクを軽減する様にしてます。。。

メインハーネス交換時にちょっと手間かけて多少のコストUPで何十万円の故障のリスクが軽減されれば宜しいかと。。。






但しですね。。。本改良のベースが使い古しのガタガタのハーネスでは修復コストが嵩むのでウチではお断り致しております。


ま、、、HFMを壊すとド偉い事なのでHFMを壊さない方法の一策として提案しときます。。。(笑)