ウインドには壁がある。
プレーニングの壁。ウオーターの壁。ゲッティングの壁。ジャイブの壁。ジャンプの壁。ボトムターンの壁。
プレーニングとウオーターは比較的簡単にできる。
海に行くという努力さえ重ねれば必ずできる。
で、次はゲッティングの壁。茅ヶ崎パークはゲッティング地獄である。インサイドは風がない。
強烈なカレントとバカスカ割れるショアブレークの餌食になるウエーバーはわんさか。
アウトに出るのに5、6枚のブレークやスープを抜けなくちゃいけない。
そこ抜けたらアウトだ!というところにサーファーがいる。なぜか必ずいる。
でも実はこれは壁じゃない。もっと出安いところに行けばいいんだ。どこが出安い?ピンポーン!御前崎です。
このゲッティングはウインド力の差が最も著しく現れる場面だね。そう思う。
ゲッティング力=ジャンプ力だから回数をこなすしかない。
さてさてジャイブの壁はとても高い。
オイラよく思うけどみんなセイル返しで失敗する。でも、セイル返しが問題なんじゃない。
板が円弧を描いてないからだ。
円弧を描かないターンはスピードが持続しない。
スピードさえ維持していればセイルは勝手に返るようになっている。
ジャイブがなんなのかわからずにジャイブにトライしたって一生できない。
方向転換はできてもジャイビングはできない。
ボードは生き物でうまく飼い慣らしながら海面を切り刻む。
どうよ?これって平水面でできる?フェイスがあったほうがいいね。
それを練習したらそれ自体がボトムターンになるところがある。
一石二鳥だ。
その条件は腰くらいのフェイスの張った波がいい。
風はクロスオフショアだ。
ただ一つだけ意識しなくちゃいけないことがある。
ボードは乗るもので乗せてもらうものではないということ。
乗る意識を持つと前傾できる。
乗せてもらってると腰がひける。
ボードは乗り物。