Now+here Man's Blog

Surf, Run and Trails / Endurance For Fun

Strawberry Park Forever

2006-02-18 23:55:42 | ThinkAbout..
2002年の7月のことだ。
その日は朝から吹いていてカンカン照りだった。
大き目のセイルで気持ちよく往復を数回繰り返し、ビーチへ上がろうと思ったら、
バックウオッシュにやられてマストを折った。
空は爽やかな夏の日差しなのに、心は東北の冬の鉛色の空になった。
しばらく愕然とし、白波バンバンの海をうらめしく憎んだ。

「ちわーっす!ここのコンディションってどうなんすかね?」
オレの心の色とは正反対のマリンブルーの爽やかな笑顔のその男が声をかけてきた。
「いやー、パーク初めてなんですよ!」
その目は眩しそうに沖のエボシ岩を見つめてる。
「ここのことか?今日のコンディション?いいんじゃない。」
マストブレークであまりの落胆のオイラは吐き捨てるように答えた。
その男は一瞬、ムッ、っとした表情になりつつ、オイラの方を始めて見た。
オイラの左手に持つダラ~ンとしたリグを見て、話しかけた相手を間違えたと思ったらしい。

その後何度かパークで一緒に乗るようになった。
新橋会というウインドサーファーのハードコアな飲み会に参加し、
おかげで多くのウエーバーに知り合いができた。
やがてその男は奥さんを説得し、茅ヶ崎の海へスキップで行けるところに越してきた。

夏の無風の日は昼からビールを飲み、
風があった日はハーネスをつけたまま深夜までテラスで飲んだ。
去年の夏は20Mプール一つ分くらいのビールを飲んでいるはずだ。
「今日はさ、二日酔いであまり飲みたくないから一杯だけにしとこう」といって夜中まで飲んだりした。

泣いて笑った。

茅ヶ崎に来たせいで、彼の道具はドンドン小さくなり、
最近ではただではビーチに戻ってこない。
必ず波乗りにチャレンジしてる。

酒を飲むと、くだらない話に花が咲き、ディープな話では青春ドラマのようになる。
おそらく人間的なパワーを持つ男とはそいつのようなことを言うんだろう。

オレとしては、そいつの一番いいところは、ヴァンへーレンとストーンズが好きなところかな。