御前崎のストーミーなコンディションって実は知らないんだ。
御前崎へは茅ケ崎が吹かないときに行く。
御前崎が炸裂してるときは、そこそこ吹いてる茅ケ崎で乗る。
だから真の御前崎を知らない。
御前崎に通ってる人から見ると茅ケ崎は妙なゲレンデに見えるだろう。
5.3くらいの日なら、ビーチでフラダンスをしてる集団がいる。これは最高!
砂が飛んでるのにBBQをしてるヤンキーがいたりする。砂入り焼きそばを食ってる。
小川直也が愛犬とランニングしてたり、徳光さんがストレッチをしてる。
防風林のなかからサックスやウクレレの練習音が聞こえたりする。
海上ではこうだ。
4.7までだと圧倒的にサーファーが多い。
基本的にはウインド海面とサーフィン海面が紳士協定で分かれているが、
サーフィンエリアに入れないビジターサーファーがウインドエリアに侵入してくる。
だからゲッティングはとてもナーバスになる。
「後ろ通るよ!」「すんません!すんません!」と声を出しながらアウトに出る。
ガキンチョサーファーの脇は通りやすいが、茅ケ崎レジェンドがいたりすると丁寧な言葉遣いで抜けさせてもらう。
無風で波サイズがあると、サーファーの群れの中でセイルを落とすことになる。
これって、酒を飲み過ぎて乗った終電でゲーしてしまい、パーッとスポットライトを浴びた状態になり、
他の乗客に白い目で見られる状況によく似てる。
茅ケ崎ではサーファーの動きを読むことがウエーバーの必須項目なんだ。
しかし、全く動きを読めないことがある。二つある。
一つは、インサイドに戻るとき、いきなり目の前にドルフィンで抜けてくるサーファー。
動きを読むどころではない。目の前に突如出現する。
本当にビビる。そういうとき、ナゼが見つめ合ってしまう。
見つめあうから、ウインドとサーフィン、双方のノーズが向き合ってしまうんだ。
思い出してもゾッとする。
それともう一つ、BBのお姉ちゃんの動きもわからない。
たぶんウインドが避けてくれると思ってるんだろう。
経験の限り9割のお姉ちゃんは動かない。これまた目が合ってしまう。
目を合わせたくないタイプに限って見つめ合ってしまう。不思議だ。
ちょうど、電車の正面の座席で、オバちゃんが足を開いて寝ていて、
見たくもないのにナゼかパンツに目がいってトホホ状態になるのと同じだ。
ただし、海上と違うのは、目をそむけたとしても、
ボードの先端は物凄い勢いでオバちゃんの股間に向かって完プレしてることである。
そんな中で常にアタックしてる女性陣はたいしたもんである。
御前崎にまた行きたくなるわけである。