結局土曜は風のアップダウンが激しくて風向きもストレートオンで、
最後に西になったのが唯一の救いだったけど、波回りが悪くて、
乗りたい波にサーファーがいて思い通りにならなかった。
強風が全てじゃなくて、微風でも楽しい思い出が出来るときがあって、
それはフラット海面で人が少なくて江ノ島が近くに見えたりとか風景を楽しめて、
例えば6.2なんかでも楽しいときがあるはず。
そう期待して日曜を迎えたけどセイルを張るまでもなかった。
無風だった。
BBQ中の、old-Hi-Techさんが話しかけてくれたり、
ボードウオークに寝そべったり、
友達ウエーバーの自転車を修理したり、
それはそれでノンビリしたいい日曜だった。
寝坊のため残念ながら早朝のグッドウエーブに乗ることができなかったのが後悔だけどね。
夜は友人のツテで、僕の4.0セイルをもらってくれる人を紹介してもらい、江ノ島まで出かけた。
シマーの4.0でほとんど使うことなく部屋の片隅に置かれたままだったから。
ファミレスの駐車場でセイルを広げて見てもらった。かなり状態がよく、たいそう喜んでいただいた。
相手の方は江ノ島の女性ローカルでそのファミレスでコーヒーをご馳走になった。
もう一人女性がいらした。二人とも電車で江ノ島に通ってる。
風があってもなくとも江ノ島に来るのをいつも楽しみにされているようだった。
自分は大学を出て上京し、車はなかったので艇庫を江ノ島にした。
思えば江ノ島から始まったんだ。
藤沢から江ノ島の交差点に突き当たるとき、
目の前に広がった海と多くのウインドを見て、偉く感動した記憶がある。
横断歩道を引っ切り無しに渡るウインドサーファーの姿があった。
確か田舎の友人に、『湘南ってウインドの銀座だよ!』と言った覚えがある。
当時から江ノ島には女性ウインドサーファーが多かった。
そのときのどのくらいの人が続けているかはわからないけど、
女性からするとウインドって本当に大変だと思う。
ウエーブに辿り着く女性は男性より圧倒的に少ないはずだ。
今夜会った人たちも、海上にいるときは楽しくないと言った。
でも毎週通う。基本だと思った。海に通う。ウインドのために通う。
通った結果、ゲレンデを御前崎や茅ヶ崎あたりに移す女性たちがいる。
凄いことだ。感服する。頭の波に巻かれても平気な顔をしている。
よーく考えると(よーく考えなくとも)、あの海面に出て行くなんておかしい。絶対おかしい。
ウインドって好きなときにやれるものではない。
そんなこと言ってたら一生プレーニングすらできない。
女性がウエーバーになれる環境ができあがるには、
厳しい状況を楽しめる能力や、仲間の環境、仲間のレベルなんかが
うまくシンクロすることが条件だと思うよ。
それって運的なものもあるんだろうな。
だから、ウエーブに足を踏み入れたら絶対やめるべきではない。
ウインド好きでも、ウエーブに辿り着けない人たちは腐るほどいるからね。