AIRWORK日記

愛知県渥美半島の パラグライダー&ハンググライダースクール 「エアワーク」の日記です。

こわい電話

2012年05月30日 | 仕事
 
工事が始まったと思いますよねコレは
 


 ランディングの白谷公園に行くと、人工海岸にトラックや重機が入って工事をするようなので、公園管理棟の人に何が始まるのか伺うと、工事ではなく『ほこたて』というテレビ番組の撮影とのこと。よかった、海岸整備工事などだったら、しばらく着陸できなくなったりしますから。
 しかし、パワーショベルや大型発電機なんか持ってきて、いったい何をするのかと思ったら、『強力電磁石と強力接着テープ、どっちが強いか』みたいな内容らしく、パワーショベルの先に大きな電磁石を吊り下げて浜の上を移動開始。ロケのついでに、人工海岸の金属ゴミを全て吸いつけて、海水浴が始まる前の海岸清掃もしてもらえばいいのに。

 ロケを見に来たわけではないので衣笠山へ上り、弱い風の中で皆さんすっ飛び。本日はこのまま弱い風が続くのかと思われましたが、1時ぐらいになって少し強まりソアリングコンディションに好転。しかしそれも長くは続かず、また穏やかな西風になってしまいました。

 早目に活動終了することにして解散し、店に到着したとたん携帯電話に警察署から着信アリ。
 パラやハングの事故やトラブルがあるたび、たとえばそれが私達のエリアで起こった事故でなくても、近隣で起こったというだけで私に訊けば何か判る(そんなことないのに)であろうと警察の人が電話をかけてきます。
 私、ついさっきまで衣笠山にいたけど、一緒にいた皆さんに何事もなく活動終了、そろって解散して帰ってきたわけだし、この風向では高塚エリアを飛んでいた人はいないだろうし(いや、太平洋側は南風だったかもしれない)、でもモーターパラの事故や苦情の通報でも私に問い合わせてきたりするし、ひょっとして今年の1月のような緊急事態の連絡もありえるし、いずれにしても警察の人が私に電話をするのは何かしらよくない事があった時なので、携帯電話に『警察署』と表示されると、何があったんだろうと嫌な想像をめぐらせてしまいます。できればに電話に出たくありません。
 でも、嫌だからといって出ないわけにもいかないので、何があっても冷静に対処しようと覚悟をきめて通話ボタンを押すと、「衣笠山でパラグライダーのようなモノが落ちていると、目撃した人から通報があったのですが、事故がありましたか?」という問い合わせでした。
 あー、そういうことか。私が帰ったあとも飛んでいた人達のだれかがスタ沈か山沈でもして、それを目撃した一般のかたが事故だと思い警察に通報してくれたのでしょう、多分。
 しかし、ひょっとして私が帰った直後に緊急事態…という可能性だってあるわけで、警察の人に「事故なのか、木に引っ掛かっているだけで無事なのか確認して、折り返しすぐにこちらから電話します」と対応。
 そして心当たりの人に電話すると、やはり木の上に沈していて回収中とのこと。うう、そうですか、それならよかった、ほんとにヨカッタ、警察からの電話は寿命が縮まるんだぞ、しまいにゃ泣いちゃうぞ私。

 急いで警察に連絡すると、「そうでしたか、では、出動取り消しで大丈夫ですね?」とおっしゃいます。
 あ!?、はいはい、もちろんです、出動しないでください、取り消してください、本当に大丈夫です、ご心配をおかけしました、出動前に連絡いただいてありがとうございました、騒ぎにならずに助かりました、申し訳ありませんでした。← なんだかいつもペコペコ謝っている、とっても気の毒な私…トホホ…
 心配したりホッとしたりで、一連の電話を終えたらなんだかグッタリ。警察からの電話は心臓に悪いです、ほんと。

 明日は、悪天候のため先週は来訪をとりやめた、箱根のイクスの皆さんがおいでになる予定です。

 動画 → 山頂まで移動できたときも