土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

タケノコ被害

2010-05-08 07:01:00 | 生き物色々
 2010年4月28日、山道を辿っていると孟宗竹のタケノコがたくさん被害にあっていました。被疑獣はイノシシです。

 孟宗竹はこの時期、ほとんどが地面から伸び上がって大きいものでは5メートルを越えています。これほど育つと下部はうんと硬くなるため、動物による食害はほとんどなくなります。しかし、いまだに土から顔をだしたばかりのものもあります。また、人の背丈ぐらいのものは、節の下部は柔らかくここや先端のやわらかい部分がイノシシに狙われます。







 よく、イノシシは地面の下に生え始めているタケノコしか食べないといわれますが、けっしてそんなことはありません。たしかにイノシシは同時期に各種の食べ物があると美味しいもの(だいたい人が食べても美味しいもの)から先に食べます。タケノコは地面の下にあるうちはエグ味も少なく柔らかいので伸び上がったものと地下にあるものが混在しているうちは、面倒でも土を掘って美味しいほうを食べます。

 秋、木の実、ドングリ類が落ちだすと、猪の一番に灰汁がほとんどないシイノミやクリを食べます。これらは生でヒトが食べても美味しいものです。

 猪は食べ物が少なく厳しい時期にはおよそ食べられるものなら何でも食べます。ヒトはとても食べることができないものでも利用します。

 こんなこともありました。サツマイモを栽培していて、ある年のこと、あまりにも雨が多くてほとんどの芋が畑のウネの地面の中で腐ってしまって収穫を放棄したことがあります。イノシシたちはその腐ったサツマイモを全て掘り返して食べてしまったのです。サツマイモの腐ったものを食べたことがあるヒトは少ないでしょう。私はあります。腐ったといっても半分くさっている芋がもったいないので、その部分を多めに取り除いて焼き芋にしたのです。しかし、きれいに見えた部位もたべてみると変な匂いと苦みが強くて食べることができませんでした。

 イノシシは美味しいものが簡単に手に入ることがなくなってくると、味は二の次、三の次で何でも栄養分として利用できるものは利用するようです。