土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

アカメのウロコを採集してください

2010-05-22 22:39:00 | アカメ釣り大会
アカメ調査のため ウロコを採集してください

 みなさんのご協力で、これまで(10.5.22)に125尾のアカメを標識放流をしてきました。これからも続けていきますので、尾数はさらに増えていきます。こうして放流したアカメを、誰かが再捕し、データを取ることができると、移動・成長の情報が得られます。たくさんの再捕により、多くのデータが集まってくると、産卵場所の推定やさらに詳しい生態が判るかもしれません。これからどれだけ再捕することができるか、そしてそのデータを集積し、どう情報を読み取っていくかがカギです。

アカメを標識放流するときウロコを採集しておきます。数年後、その放流したアカメを再捕したとします。そして放流したときの全長・体長とを比べてみます。すると、どれだけの期間でどれだけ成長したかのデータがとれます。さらに、ウロコの成長をみると、その期間にウロコの輪紋にどういう変化があったのかがわかります。こうしたデータを蓄積し分析することにより、ウロコの輪紋が一年に何本できるのかとか、どの輪紋を読み解けば年齢を知るための手がかりになるのかなどがわかってきます。

 アカメと自然を豊かにする会は町田吉彦高知大学名誉教授とともにこうした調査をしていきます。

 今回、みなさんにお願いしたいのは、放流前のウロコの採集です。これまでもウロコの採集はやってきましたが、徹底できていなくて部分的でした。これではあまりにももったいないと考え、今回広くお願いする次第です。

 ウロコはどの部位のものが一番よいか
 
 アカメのウロコは魚体を守るためにとても剥がれ易くなっています。水槽で数年飼育していたときのことです。摂餌のときなど慌てて勢いよく濾過器のパイプに身体が当たっていました。そんなとき、数枚のウロコがバッと剥がれてゆらゆらと水槽の底に沈んでいく光景を度々目撃しました。衝撃緩衝の役目もあるようです。そうしたウロコが水底にはかなり多くありました。

 生きていても、調査用に剥がそうとすると、なかなか取りにくいのですが、これはアカメが緊張して筋肉等が硬くなっているからなのではないかと想像しています。

 これまでサンプルとしてキープした、アカメの色々な部位のウロコを見てきました。ウロコには輪紋という木の年輪のような模様があるのですが、この輪紋がまったくないウロコや付け根から中心部までないものなどがかなり多くあります。

 先に書いたようにウロコが何らかの事情で身体から剥がれ落ちると、そこにはまた新しいウロコが再生され、もとのウロコと同じサイズになります。しかし、いそいで再生されるためまったく輪紋のないウロコが出現することになります。そしてそれから数年たつとその数年分の輪紋ができていくことになります。

 どこの部位のウロコを取るか



 こうしたことから、一番再生鱗の少ない部位は胸びれの下になるところだといわれます。そこで、胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をとるようにしてください。 

●標識放流をするとき: アカメの腹を手前にし、頭が左にくるようにします。その側の胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をウロコを5枚とってください。

●再捕したとき:上記の裏側のウロコを同様に採集します。


 どちらも、採取した際、一番先に再生鱗でないかどうかを確認してください。再生鱗であれば取り直して下さい。

 採集したウロコは、先ず、ヌルや汚れをやさしく手指でとり、乾燥しないようにビニール袋などに入れて連絡してください。


 


ウロコ採取のお願い

2010-05-22 22:37:00 | 続アカメ日記
 アカメ調査のため ウロコを採集してください

 みなさんのご協力で、これまで(10.5.22)に125尾のアカメを標識放流をしてきました。これからも続けていきますので、尾数はさらに増えていきます。こうして放流した アカメを、誰かが再捕し、データを取ることができると、移動・成長の情報が得られます。たくさんの再捕により、多くのデータが集まってくると、産卵場所の推定やさらに詳しい生態が判るかもしれません。これからどれだけ再捕することができるか、そしてそのデータを集積し、どう情報を読み取っていくかがカギです。

アカメを標識放流するときウロコを採集しておきます。数年後、その放流したアカメを再捕したとします。そして放流したときの全長・体長とを比べてみます。 すると、どれだけの期間でどれだけ成長したかのデータがとれます。さらに、ウロコの成長をみると、その期間にウロコの輪紋にどういう変化があったのかがわかります。 こうしたデータを蓄積し分析することにより、ウロコの輪紋が一年に何本できるのかとか、どの輪紋を読み解けば年齢を知るための手がかりになるのかなどがわかってきます。

 アカメと自然を豊かにする会は町田吉彦高知大学名誉教授とともにこうした調査をしていきます。

 今回、みなさんにお願いしたいのは、放流前のウロコの採集です。これまでもウロコの採集はやってきましたが、徹底できていなくて部分的でした。これではあまりにももったいないと考え、今回広くお願いする次第です。

 ウロコはどの部位のものが一番よいか
 
  アカメのウロコは魚体を守るためにとても剥がれ易くなっています。水槽で数年飼育していたときのことです。摂餌のときなど慌てて勢いよく濾過器のパイプに身体が当たっていました。そんなとき、数枚のウロコがバッと剥がれてゆらゆらと水槽の底に沈んでいく光景を度々目撃しました。衝撃緩衝の役目もあるようで す。そうしたウロコが水底にはかなり多くありました。

 生きていても、調査用に剥がそうとすると、なかなか取りにくいのですが、これはアカメが緊張して筋肉等が硬くなっているからなのではないかと想像しています。

 これまでサンプルとしてキープした、アカメの色々な部位のウロコを見てきました。ウロコには輪紋という木の年輪のような模様があるのですが、この輪紋がまったくないウロコや付け根から中心部までないものなどがかなり多くあります。

先に書いたようにウロコが何らかの事情で身体から剥がれ落ちると、そこにはまた新しいウロコが再生され、もとのウロコと同じサイズになります。し かし、いそいで再生されるためまったく輪紋のないウロコが出現することになります。そしてそれから数年たつとその数年分の輪紋ができていくことになります。

 どこの部位のウロコを取るか



 こうしたことから、一番再生鱗の少ない部位は胸びれの下になるところだといわれます。そこで、胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をとるようにしてください。 

●標識放流をするとき: アカメの腹を手前にし、頭が左にくるようにします。その側の胸びれを体にひっつけた時、胸びれで覆われる部分の体の鱗をウロコを5枚とってください。

●再捕したとき:上記の裏側のウロコを同様に採集します。


 どちらも、採取した際、一番先に再生鱗でないかどうかを確認してください。再生鱗であれば取り直して下さい。

 採集したウロコは、先ず、ヌルや汚れをやさしく手指でとり、乾燥しないようにビニール袋などに入れて連絡してください。