土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

二宮さんが本を出します

2010-09-15 22:42:00 | アカメ釣り大会
二宮正樹さん

 
 彼の名前を知らないルアー使いの釣り人はいない。と、思っていました。いまこれを書きながらふっと疑問がわきました。

二宮正樹さんは、ルアーの重心移動システムを世界で最初に製品化された、現タックルハウス社のルアーデザイナーなのです。
 そうです。画期的なK-TENシステムを発明された釣り人です。
「K-TENシステムとは、スキージャンプのK点(これ以上跳ぶと危険であるという「極限点」を意味する)からネーミングされたシステムで、ルアー内部に移動式の鉄球を入れることにより重心移動を可能にしたものです。それまで限界であると思われていた距離を、はるかに越える飛距離を生み出す事が可能になりました。現在では、重点移動システム搭載のルアーが主流となっています。

 私たち(土佐レッドアイ)とよくいっしょに高知県西部の磯にヒラスズキを釣りにいった辻本 隆さん(当時関西の有名な釣りクラブであったSWAC所属)が、目の前で初めてK-TENを使った日のことは忘れません。

 ぶったまげました。

 当時、私はレッドフィンのルアーを中心に使っていました。辻本さんが15フィートのロングロッドでK-TENをぶん投げると、何と、はるか彼方のポイント目指してふっ飛んでいくのです。

 もう25年以上昔の話。

ルアーの革命でした。

 この文章の最初のほうでわいた疑問というのは、そうです。K-TENが産まれて30年ほどにもなるのです。若い釣り人は、重心移動システムこそ、普通のルアーであるという時代に生まれた人が多いではないですか。あの二宮正樹をしらない釣り人がいまは普通なのかもしないということに思いいたしたのです。

 しかし、二宮正樹さんはルアーの設計者というだけではなく、K-TENを発明するまでも、それ以後もルアーフィッシングの達人でありつづけます。そしてすてきな文筆家でもあります。
 そうか、やはり知らない釣り人はそう多くはないだろうというのがここまで書いてきた私の結論です。

 えらい前置きが長くなりました。
 その二宮さんが、こんど単行本を出します。出版社は「岳洋社」。きょう(9月15日)岳洋社の社長と編集長に確認しました。何とすぐの10月には発売されるそうです。

 本の題名は『本の「K-TEN」』です。

 楽しみです。

 二宮さんは、今大会とフォーラムに参加してくれます。