土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

イノシシつかまえた

2015-07-05 17:51:00 | 狩猟とナイフ

 久しぶりに書きます.

 家の近くの田圃にまだ穂も出ていないのに下見なのかときどきイノシシが出没しては畦や田圃の中に足跡を残しています.おまけに昨年に続いてシカが田圃の中に侵入し,早稲と中稲の葉っぱを食害しています.6段の棚田の上から下まで入って食べていました.

 昨年は台風と長雨,イノシシの被害で全滅した早稲の田圃があり,全体でも収穫は半作も無しといったところでした.天候はどうしようもないのですが,せめて少しは防げる獣害対策をしようと田圃の近くの山にワナをしかけてあります.


 先日,ワナを見回りに行くとイノシシがかかっていました.道路から直ぐ近くですので,草をはらいながら山道をあるくためいつも持つ剣鉈だけで道具は何も持たずでしたので,遠くからイノシシを確認しただけで道具をとりに家までかえりました.
 
 カミさんに「○○でイノシシがかかちゅう.いまから仕留めに行くがこの前のよりは少し太いみたいじゃ,中々帰ってこんようなら迎えに来てくれ」と言いおいて出かけました.

 イノシシは怪力,俊敏です.普段は突如出会っても人を襲うことはありませんが,手負いであったり興奮状態だととても凶暴になり,向かってきます.これまで,ワイヤーが切れたり,イノシシの足がちぎれたりして,襲われたことが数回あり,もうその恐ろしさは身にしみています.そこで,先の台詞が出てくるのです.別にカミさんに心配をさせるつもりはないのですが,いつかやられるかもしれないと常日頃から思っていますのでしかたありません.

 イノシシに近づいてから鼻くくりの道具をつくりました.それを持って寄っていくと,なあんだ小さいではないですか.30キロほどのイノシシでした.遠くからみたので大きそうだと思っていたのです.


 
 破竹にワイヤをぐるぐる巻にして不自由にしているところへ,鼻先にもっていったワイヤーのわっかに食い付き,うまく上あごがくくれました.こうなればもう一安心,首から心臓の上の大動脈にナイフを入れて血抜きができました.

 よく肥ったオスのいのししでした.谷川に漬けてあら熱をとり,解体処理をしようと準備をしていると,取り付いていたダニがわらわらと何匹も毛を這い回っているではないですか.手の甲が変な感じと見ると2匹のダニが這っていました.うわ,これはたまんと皮を剥ぐ前に熱湯をかけてダニをやっつけることにしました.いまやダニが媒介するウイルスは殺人ウイルスということが喧伝されています.もうこれは命がけの仕事です.

 熱湯をかけてダニをやっつけてから,皮を剥ごうとイノシシの皮膚をつまむとなんと簡単に毛が抜けるではないですか.急遽皮剥から毛抜き処理に方針転換.若くて脂肪たっぷりのイノシシですので,皮付きでもやわらかそうです.