土佐レッドアイ

アカメ釣りのパイオニアクラブ

役者

2008-05-11 10:07:18 | 生き物色々
 2008年4月23日、ミカンの枯れ枝の処理をしていました。この作業は黒点病などの病原菌の巣になる枯れたミカンの枝、幹などを剪定鋏やのこぎりを使って切り取るというものです。

 枝先の大きな幹の先が枯れていたので切り取ろうと剪定鋏をあてると、レレレ!?枯れた部分が動いた?。少しだけふにょっと動いたように見えたのです。もう一度鋏をもっていって枯れた部分の根元に刃をあてました。やっぱり目の錯覚ではありませんでした。少しだけ足をだして身をかわしたのです。

 まだ正体は判りませんでした。

 側にいたカミさんに「おかあさん、へんなものがおるぞ!来て来て」と呼びました。もう一度鋏でそっとさわってみました。蜘蛛のようです。間違いありません。

 動いて馬脚を現した瞬間をねらって写真を撮ってもらいたいとカミさんにお願いしたのですが、これがなかなか難しいのです。少しは動くのですが、足をなかなかきれいに見せてくれません。あんまり激しく刺激して逃げ出すと面倒だし、少しだっけ触ってもめんどくさそうに体をずらすだけなのです。

 少しさわってもすぐにもといた場所へ戻って、足を体の下に折りたたみ見えなくして一見枯れた幹としか思えなくなってしまうのです。

 触って動いたときに見ると幹の先端の定位置にはびっしりと蜘蛛の糸が巻き付けてあります。ここが蜘蛛の巣なのでしょう。そして糸を張り巡らして獲物を捕らえるタイプではなく木化けして身を潜め近づいた獲物を狩るタイプと思われます。


 横からの撮影です。少しだけ下に動いたところですが、定位置はとまっている枝の先端が定位置です。何と枝の太さと蜘蛛のサイズまでほとんどいっしょです。


ポジションを変えて背中を写した画像です。 びっくり!!たまげた!カメムシの入れ墨をしていました。

 これほどの役者はめったにみません。見事です。

 カメムシはご存知のとおり臭っい匂いをだして嫌われるムシですが、これは「わったしはカメムシで~す」と鳥などにアピールしているのでしょうか。

 ちなみに、私はカメムシを食べた?ことがあります。えっへん。

 私はそれほどゲテ物好きではありませんので彼らを見ても「おお!カメムシだ、旨そうではないか!」というような気持ちは全く起こりません。ヤマモモといっしょに食べてしまったのです。

 口の中があの臭いでいっぱいになりむせ返り、口中がかーっと熱くなりました。あの臭いのもとのせいなのか、体液そのものに刺激物があるのかは知りませんが二度と再び味わいたくないですね。種類によっては旨いものがいるかもしれませんが試すのはお勧めしません。

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