ちょっとした転換期。
のん太郎に中高一貫校がいいと私が思ったのは、のん太郎の順応性の低さです。
彼はそれなりに素直でいい子ですし、期待する先生には応えたい、人前に立つことも厭わず、むしろ目立ちたい、面白いって言われたい!アオハルしたい。そんな典型的なミーハーの裏腹に、それは慣れた環境だから出来ること、といった冷静さも持ち合わせています。
目立ちたい性格なのでどこでもやっていけるでしょ!と思う方も多いかもしれませんが「目立ちたいのにそれをしていい環境か」ということをのん太郎は、空気をしっかり伺うところがあるので、実は順応していくまでにだいぶ時間がかかる。
彼の中でしっかりと足場を築かないと思いきりはっちゃけられないのです。(めんどくさいやつだな)
だから、順応しなくてはという思いと、それに反発する思いが顕著に表に出るので時間がかかるのです。
保育園から小学校に変わったときもそうでした。小学校2年生くらいまでは落ち着きませんでした。(長っ)
その経験から、中学入学、高校受験、高校入学と小刻みにしていると大学受験どころじゃないかも…っていう心配がよぎりました。
この入学してからの1.5年、特に休校期間中は何度となく「じゃぁ学校辞めれば」と言っていました。
そのたびごとに彼は悲痛な面持ちで「辞めたい」って言っていました。
私も真剣に悩みました。
休校期間中は学習面での心配が多々あったので結構介入しました。
でも、夏休みは、文字通り「休み」なので少し気長に彼の行動を観察し、ほおっておきました。
そしたら、友だちとの関係が変化してきたような感じがしました。
まぁ、さんざんネトゲしているだけですけど(笑)。
でも、ゲームって仲良くなるにはとてもいいアイテムです。チャットしながらゲームするのでコミュニケーションも取れている。そして連帯感もあったりして。
休校期間初期は、地元の小学校の友だちと遊んでましたが、夏休みの頃には中学校の友だちとの比重が高くなってました(生活時間がやはり異なるからかな)。
休校期間中はPCやらスマホやらですごく揉めました。のん太郎も猛獣のように暴れたり。
でもその中で、家のルールを何度も話し合い、のん太郎の意見にも耳を傾けたり、手放しではやってはきませんでした。
まだまだ注意しなくてはならないこともたくさんあり、これからも続くと思います。
彼は今では呆れ顔で「お母さんは(学校を)辞めさせないでしょー」と穏やかに言っている。
この穏やかさが今まではありませんでした。本当にここまで来るまで苦しかった。
また、違う問題(成績が下がるとか)が出てくるとは思いますが、彼もようやく学校に馴染んできた気がします。
スマホもゲームも悪いことばかりではありません。
のん太郎は学校の時間とは別にゲームの時間も重ねて友だち関係を築き始めました。
いつか、この学校で面白い奴らと楽しい学生生活が送れたな…って素直に思って欲しいと、お母さんである私は思ってます。
もちろん、そこまで来る前に辞めてしまう子どもも私立中学には多いです。(たくさん頑張って、いろんな期待を背負ったぶん)
我が家の場合は、苦しかったけど、ちょっと楽になってきたように感じたので、書いてみました。
中学受験をこれからされる方、輝かしい未来だけが待ってるわけではありません。
みんなどこかしら希望を持って挑みます。でもそれが希望通りにならないこともこうしてあります。
それもひっくるめて進路です。
ぜひ、受験する学校は見学してくださいね。私はギリギリ直前でしたが、この学校を見学して本当によかったと思いました。私が自信を持って後押しできると感じている学校だというのも大切です。
でも、あたしの粘り勝ちもあるけど、一番はのん太郎が自分で乗り越えたということです。