あきここの豆だいふく

VIVA 日常の嗜好品

哀しい予感(吉本ばなな著)

2005年07月24日 | 
P.82「平屋の西武」
P.110父は言った。「あんまりたくさんありすぎるものを見ると、人間は不思議と悲しくなっちゃうんだよ」

私のこの本に関する言葉はこの2つ。

以前にも読んだことがあって、それを気づかずにまた文庫を買っちゃったの。
だから同じ文庫が2冊ある。ばかだなー。
冒頭数行を読んだら「あれ?読んだことがある、この本」と。
なぜ買うときに冒頭数行を読まなかったんだろう。

私はあまり読書が好きじゃなかったんだけど、なぜか吉本ばななさんの本は数冊読んでいました。多分『キッチン』と『TUGUMI』が好きだったからだと思う。
そしてこの本もなんの嫌悪感もなく読んでいたみたい。ずっと引っかかっていた「平屋の西武」と「あんまり~」と言うセリフ。どこでこの言葉を聞いたんだろう、読んだんだろう、って思っていたらこの本の中にあった。巡り合うものはまた巡り合うんだろうなあ。

私も父と母と妹と軽井沢の平屋の西武に行ったことがある。
家族で旅行するなんて殆どなかった我が家で、その印象はすごく鮮明。そしてなんだかちょっと悲しげでもあった。それとこの本のイメージが重なっている。とは言え、本のタイトルと内容が一致していなかったんだからあんまり説得力ないか。

ちょっと悲しいけど(哀しいけど)でも前向き。

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