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■ 土肥温泉 「屋形共同浴場」 〔 Pick Up温泉 〕



土肥温泉 「屋形共同浴場」
住 所 :静岡県伊豆市土肥2791-21 (旧 田方郡土肥町)
電 話 :0278-72-2097
時 間 :13:00~19:00 (夏季~20:30) / 第2・4火休
料 金 :400円
紹介ページ (伊豆市土肥観光協会)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)

土肥温泉にいくつかある共同浴場のひとつ。
場所は土肥海水浴場のすぐよこ、「土肥マリンホテル海音亭」の北側で海岸の遊歩道?を歩いていくとあります。


【写真 上(左)】 土肥温泉丸
【写真 下(右)】 土肥温泉丸の浴槽

土肥海水浴場には温泉船「土肥温泉丸」が6基も設置され無料で入れます。
この温泉船は岩地の「ダジュール岩地」とともに夏場の西伊豆の名物となっています。

Pは付属していないので、近くの公営P(夏季有料)に停めることになります。
こぢんまりとした外観は路地にとけこんだ感じ。
ただ、場所柄、海水浴シーズンにはたいへんなことになりそう。


【写真 上(左)】 海水浴場から(左端白い建物の右横)
【写真 下(右)】 入口

券売機で入浴券を買い、番台に渡します。
脱衣所から浴室がみえる銭湯仕様で、みかげ石枠タイル貼3-4人の浴槽がひとつ。
カラン5、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
連休15時で2-4人。

石膏まみれのみかげ石の湯口からいったん溜め湯槽に落とし、湯温を整えてから浴槽に注ぎ込んでいます。
槽内注排湯はみあたらず、かなりのオーバーフローはたぶんかけ流し。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

やや熱めのお湯は微かに懸濁し、湯中の指先が青白く発光しています。
芒硝石膏塩味によわい芒硝石膏臭。
掲示は「塩素系薬剤使用:あり」ですがカルキ気はまったく感じられませんでした。

きしきしとヌルすべが拮抗し、よわいとろみも感じられます。
しっかりとしたあたたまりと浴後に充実感がでる硫酸塩泉のメッカ、西伊豆らしいお湯です。

土肥のお湯はほとんど”伊豆市有源泉”利用と思われます。
これは、
三脈源泉(44.6℃、444.0L/min、Ca-Cl)
水口源泉(56.2℃、144.2L/min、Ca-Cl)
水口洞源泉(64.5℃、710.5L/min、Ca-SO4)
山ノ神源泉(56.0℃、133.9L/min、Ca-Cl)
中村源泉(57.2℃、585.7L/min、Ca-Cl)
下庄田源泉(61.7℃、456.9L/min、Ca-SO4)
6源泉の混合泉(データ出典:伊豆市HP)です。

混合泉のほうが管理が楽なのはわかりますが、お宿や共同浴場がたくさんあって、各源泉は湯温も湯量もあるのだから、温泉好きからすると単独使用してほしいところ。
わたしの温泉めぐりのかつてのバイブル、「本物の温泉ここが一番!(別冊宝島)」のなかで土肥温泉はランキング温泉に入っていますが、著者、石川理夫氏はこの混合泉の問題に触れ、辛口のコメントを付されています。

信州・渋温泉の「外湯巡り」の醍醐味は、おのおののお湯に個性があることです。
草津でも人気の高い共同浴場は、地蔵、煮川、白旗などそこでしか入れないお湯です。

市営温泉とはいえ各施設が単独源泉利用となれば、湯めぐりの楽しみも増そうというもの。
すくなくとも温泉好きからは、「土肥はどこか一湯入れば一丁上がり」と軽んじられることはなくなるかと・・・。
活性化のヒントはこんなところにもあるのかもしれません。

〔 源泉名:土肥温泉(混合泉) 〕
Ca・Na-硫酸塩・塩化物温泉 57.8℃、pH=8.4、湧出量不明、総成分=1.73g/kg
Na^+=181.1mg/kg、Ca^2+=352.1、Cl^-=276.1、SO_4^2-=836.3、HCO_3^-=15.5、CO_3^2-=3.4、メタけい酸=55.2 <H12.11.13分析>

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:記載なし 循環ろ過装置使用:記載なし 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 土肥の椎茸 〕
伊豆半島は椎茸の有力生産地として知られていますが、なかでも土肥は椎茸栽培の最大適地ともいわれ、土肥の椎茸は天皇杯をはじめ農林大臣賞など数々の品評会で入賞している逸品とされます。
「グリーンヒル土肥」ではしいたけ狩りや炭火焼きが楽しめ、各種加工品が販売されています。

〔 2011/02/13UP (2008/07入湯) 〕


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【BGM】
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■ 伊東温泉 「小川布袋の湯」 (おがわ湯) 〔 Pick Up温泉 〕



伊東温泉 「小川布袋の湯」(おがわ湯)
住 所 :静岡県伊東市末広町2-17
電 話 :0557-36-3655
時 間 :16:00~21:00 / 木休
料 金 :250円
紹介ページ (伊東.net)
紹介ページ (伊東市)
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)

毎分約32,000Lという全国でも有数の湧出量を誇る伊東温泉。
ありがたいことに多くの共同浴場が一般にも開放されています。

うち8つのお湯には七福神が祀られ、伊東観光協会では七福神の湯マップも作成されています。
なぜ8つかというと布袋さまが2湯あるからで、ここはそのうちの1湯です。

場所は伊東市街西の山手にさしかかる末広町エリア、もうひとつある布袋さまのお湯「岡布袋の湯」からもほど近いところ。
日帰り入浴受け入れに積極的な自家源泉宿「大東館」(入湯済、未レポ)の手前なのでこれを目印にするのもいいかも・・・。

Pがなく、周辺は路駐厳禁なので車での来訪要注意。
市の中心部からややはずれていて、営業開始が16時~なので比較的入浴難易度の高いお湯です。
このときは、松川沿いの自家源泉宿「緑風園」に泊まって、夜道をてくてくと歩いていきました。

夜は22時までとしているガイドがありますが、入口の案内看板では「午後九時まで」となっていて、”九”の字が”十”の上に重ね書きされた形跡があるので1時間繰り上げになったのでは?
じっさい、このあと「大東館」の攻略を終え、21時45分ごろ前を通りかかったときには、すでに照明が落とされて真っ暗でした。


【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 布袋さま

伊東によくある浴場のつくりで、左が男湯、右が女湯の入口。
中央に布袋さまの石像があって、頭をなで、お腹をさすると福が授かるそうです。
そのとなりには管理主体の「小川温泉施設利用協同組合」の看板。
まわりには植木鉢がたくさん並べられていて、地域に愛されている感じ。
入ると右手に番台。このときは無人で料金支払いの案内もなかったので、番台のうえに料金を置いて入場。
どこにあるのかわかりませんでしたが、貸切風呂(料金660円)もあるようです。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 浴槽-1

脱衣所はこぢんまり。これも伊東、というか共同浴場スタンダードで脱衣所からガラス戸越しに一段下がって浴室が見えます。

浴場もさほど広くなく、黒みかげ石枠タイル貼3-4人の浴槽ひとつとシンプル。
広めの脱衣所と浴槽ふたつをもつ「岡布袋の湯」にくらべるとこぢんまりとしたもの。
でも、浴室と浴槽のバランスが絶妙で、落ちついて入れるいいお湯です。


【写真 上(左)】 桶
【写真 下(右)】 洗い場

カラン6位、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
連休20時すぎ、先客1人がちょうど上がるところで以降独占。

浴場の扉をあけたとたんにただよう甘い湯の香に、おもわず幸せを感じます(笑)
窓側の側面にL字に曲がって湯の花キャッチャーと思われる布が巻かれたパイプがありましたがこれは注入なし。
底面からやや熱湯大量注入で槽内排湯なく、全量を豪快にオーバーフローするかけ流し。

かなり熱めのお湯は、ほぼ無色透明で浮遊物もほとんどないですが、硫酸塩泉系らしく湯中の指先が青白く発光しています。
よわい芒硝-石膏泉系の味臭で、はっきりとしたとろみと弱きし。
「岡布袋の湯」より濃度感がありとろみもつよい感じで、個人的にはこっちのほうが好みかな。
伊東の温泉らしいビシっとした温まり感もばっちり楽しめます。


【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 湯色

とにかく鮮度感が抜群なので、入っていてすこぶる気持ちのいいもの。
しみじみといいお湯で、伊東の共同浴場(まだ全湯制覇していないが・・・)のなかでもとくに気に入った1湯です。

伊東温泉は、共同浴場と日帰り可の旅館がたくさんあり、しかもそのほとんどが自家源泉。
共同浴場は14時くらいからのものが多いので、1泊したくらいではとても制覇できません。
しかも、湯質の差が微妙なので速攻ハシゴ湯ではその差になかなか気づかないということもあります。
できれば連泊 or 数回宿泊して、街の魅力とともにゆったりと味わう温泉地ではないかと思います。

〔 源泉名:岡147号、149号、191号の3源泉の混合泉 〕
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 43.6℃、pH=7.9、湧出量不明、成分総計=1.299g/kg
Na^+=233.8mg/kg (52.64mval%)、Ca^2+=175.8 (45.39)、Cl^-=399.6 (56.52)、Br^-=1.7、SO_4^2-=361.7 (37.76)、HCO_3^-=34.3 (2.81)、陽イオン計=417.4 (19.32mval)、陰イオン計=831.6 (19.94mval)、メタけい酸=48.0 <H22.6.21分析>

〔 2011/01/18UP (2010/10入湯) 〕


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■ 祢宜ノ畑温泉(大沢里温泉) 「やまびこ荘」 〔 Pick Up温泉 〕



祢宜ノ畑温泉(大沢里温泉) 「やまびこ荘」

※ 2010年9月1日より耐震補強工事及び改修工事により休業中。2011年春再開予定。
住 所 :静岡県賀茂郡西伊豆町大沢里150
電 話 :0558-58-7153
時 間 :12:00~17:00 (宿泊客ないときは~16:30)
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらん観光ガイド)
紹介ページ (西伊豆町観光ガイド)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

西伊豆町営の小学校を転用したお宿が日帰り対応しているもので名湯の誉れ高いお湯。
ふつう、祢宜ノ畑温泉(ねぎのはたおんせん)と呼ばれていますが、表記は袮宜の畑温泉、祢宜ノ畑温泉、祢宜之畑温泉、禰宜ノ畑温泉、禰宜之畑温泉など揺れまくっています。
ちなみに、字名は「袮宜ノ畑」、分析書(当時)の表記は「ねぎの畑温泉」、地図(昭文社)上の表記は「祢宜之畑温泉」、バス停名は「ねぎの畑」です。

公式HPや公的資料では、「祢宜ノ畑温泉」という温泉地名はつかわれておらず、「やまびこ荘」の現HPに掲載されている分析書の源泉名は「大沢里(おおそうり)温泉」となっていますが、「大沢里温泉」でWeb検索してもほとんどヒットしません。

西伊豆、堂ヶ島の南、大浜海岸のあたりから仁科川沿いに天城連山に分け入る県道59伊東西伊豆線。
仁科の集落を抜け、山道を溯ること数kmで祢宜ノ畑の集落に到達します。ここは平家の落人伝説ものこると云われるほど山ぶかいところ。
伊豆は”海”のイメージがありますが、南・西伊豆から中伊豆にかけてはかなりの深山。
県道59伊東西伊豆線をそのまま走ると、仁科峠、風早峠を越えて湯ケ島に抜けられますが、狭隘幅員でブラインドだらけのワインディングが延々とつづくので、運転に不慣れな方にはおすすめできません。

ここは昭和48年に閉校した大沢里小学校の校舎を利用して、昭和51年に開設された宿泊施設です。
入口は狭い坂道で、学校のシンボルツリーだったと思われる大きな松の木を回りこむように進むと裏手に昔の校庭が広がり、ここは現在Pになっています。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 入口

学校の面影を色濃くのこす木造2層の建物。
玄関にはいまでも「大沢里小学校」の看板がかかっています。
入ってすぐ右手の事務室で受付。
館内はどこもかしこもピカピカに磨き上げられて、模範的なメンテナンス。
もちろん利用する側にもきびしい校則(^^)が定められています。
(「青少年の健全な体と心を育成するため、宿泊を通じ徳操を養う場」であります。)


【写真 上(左)】 廊下&客室
【写真 下(右)】 客室

かつての教室が客室になっていますが、どこをみても学校をしのぶ雰囲気にあふれています。
「温泉みしゅらん」によると、事務室裏手の旧職員室が改装されて浴室になっているらしく、手前が男湯、おくが女湯。
館内には簡易郵便局も併設されています。
廊下を渡ったおくにある25mプールも温泉使用とはおどろき。(別途200円、循環ろ過器・塩素使用、ここは入らず。)


【写真 上(左)】 プール
【写真 下(右)】 プールの湯口

広くはないですが、西日が射し込む趣のある浴室。
右手に石枠石敷側面タイル造1人の小浴槽と、左手に檜造り3-4人の主浴槽がとなりあっています。
(女湯には岩風呂があるらしい。)


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

カラン3(5?)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランも温泉だと思います。
平日16時で男女湯とも終始独占。この名湯をじっくりと堪能できました。


【写真 上(左)】 小浴槽-1
【写真 下(右)】 小浴槽-2

小浴槽は60℃の熱湯のカラン(注入)と非加温のカラン、主浴槽も60℃の熱湯カラン(注入)と非加温カランがあり、すべてのカランは源泉でしょう。
熱湯カランを開けるときは非加温カランを閉める(&その逆)旨の掲示。
(通常は非加温カランが”開”、熱湯カランが”閉”)
非加温カランはともに30℃台後半で、小浴槽は全開で25L/min、主浴槽で同30L/min程度。
両槽とも槽内排湯はなく、小浴槽から主浴槽に流し込んで主浴槽から潤沢にオーバーフローするかけ流し。


【写真 上(左)】 主浴槽
【写真 下(右)】 ザンザコのオーバーフロー

行ったときは、両槽とも37℃くらいの絶妙な湯温で、熱湯カランは止まっていて小浴槽&主浴槽の非加温カランが半分くらい開けられていたので、そのまま入りました。


【写真 上(左)】 小浴槽の非加温カラン
【写真 下(右)】 主浴槽の非加温カラン

無色透明で澄み切ったお湯には浮遊物なく、湯中の指先が力づよく発光しています。
主浴槽では湯口そば、小浴槽では全槽で気泡がただよい、主浴槽で少量、小浴槽では潤沢なアワつきがあります。
小浴槽のアワつき量は伊豆でも屈指だと思います。


【写真 上(左)】 熱湯カラン
【写真 下(右)】 男湯

はっきりとした芒硝塩味でスルスルと喉ごしよく美味。四万の塩之湯飲泉所あたりの味に似ているかな?。
おだやかで甘い石膏臭。
きしきしとヌルすべとつよいとろみがいりまじる複雑な湯ざわりで、小浴槽では大量アワつきによるぬるぬるも・・・。


【写真 上(左)】 主浴槽から小浴槽
【写真 下(右)】 小浴槽から主浴槽

なんだかわからんがすこぶる軽いお湯で、浴中、からだへの負担をまったく感じません。
やわらかくやさしい絶妙の入りごこちでいきなりトリップ(笑)し、いつまでも入っていたい衝動に駆られます。
浴中ほとんどほてりはないものの浴後のあたたまりがものすごく、そのあとおもむろにすこ~んと抜けたような切れのよい爽快感につつまれます。

石膏泉にはときに絶妙な浴感をもたらす神がかり的名湯がありますが、ここもそんな一湯かと・・・。
一郷一会の100名湯選定・入替では、たいてい各自の温泉観を賭けた(笑)はげしい議論が交わされますが、ここはめずらしくほとんど異論なくして全員一致で決まったもの。


【写真 上(左)】 ケロリン桶
【写真 下(右)】 泉源?

現分析書をみると、使用源泉もしくは源泉名がかわっているらしい。(源泉所在地は、ねぎの畑字小沢1295で同一。ただし、泉質名も変わっている。)
現在改修工事で休業中なので、来春の再開を待って再訪してみたいと思います。

なお、ここは西伊豆町の5つの町営浴場(堂ヶ島温泉「沢田公園露天風呂」、「なぎさの湯」、「せせらぎの湯」、祢宜ノ畑温泉「町営やまびこ荘」、浮島温泉「しおさいの湯」)が1,000円で利用できる温泉手形「風呂奉行」(半年有効)の対象施設でしたが、現在販売を休止している模様。

〔 源泉名:ねぎの畑温泉(町営温泉4号泉) 〕
含芒硝石膏泉(Ca・Na-硫酸塩温泉) 39.3℃、pH=8.7、1,100L/min(動力 無)、総計=2079mg/kg
Na^+=142.2mg/kg (21.18mval%)、Ca^2+=459.7 (78.55)、Fe^2+=0.003、Cl^-=54.86 (5.34)、SO_4^2-=1295 (93.06)、HCO_3^-=18.86、陽イオン計=604.7 (29.20mval)、陰イオン計=1379 (28.97mval)、メタけい酸=93.22 <S47.4.28決定>

(参考/現分析書)〔 源泉名:大沢里温泉(大沢里3号) 〕
Ca-硫酸塩温泉 38.7℃、pH=8.7、886L/min(掘削自噴)、成分総計=1.730g/kg
Na^+=112.0mg/kg (19.40mval%)、Ca^2+=402.9 (80.08)、Cl^-=41.3 (4.66)、SO_4^2-=1130 (94.50)、陽イオン計=519.5 (25.10mval)、陰イオン計=1179 (24.96mval)、メタけい酸=31.6 <H14.7.22分析>

<温泉利用掲示(HPより)>
天然かけ流し温泉です。
かけ流しでろ過器を使用していないため、毎日洗い場はもちろんお湯を抜き湯船も掃除しています。

一郷一会100名湯(by takayamaさん)

■ブランドグルメ
〔 つんつん漬 〕
大沢里の「わさびの駅」で販売されている名物漬物。
静岡県特産の「活活」生わさびを特殊製法により醤油や白醤油に漬けたもの。
わさびと数の子を本漬ダシで漬け込んだ「数の子のつんつん漬」は、第54回全国水産加工たべもの展にて農林水産大臣賞を受賞しています。
(「(有)静岡研味」HPなどを参考。)

〔 2011/01/04UP (2008/07入湯) 〕


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■ (湯郷)三島温泉 「湯郷三島温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



(湯郷)三島温泉 「湯郷三島温泉」
住 所 :静岡県三島市徳倉1195
電 話 :055-988-0600
時 間 :10:00~22:00 / 無休
料 金 :700円(土日祝日・特定日は3時間まで)(平日17時~ 500円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)

旧緑営グループの温泉施設の多くを引き継いだ東日本温泉(株)が運営するゴルフ場併設のお湯で、以前は「三島温泉会館」と呼ばれていたもの。
このあたりは箱根外輪山の南麓で、富士、箱根、伊豆のちょうど中間点にあたりますが、かえってエアポケット的な立地になっています。
でもって、場所はかなりわかりにくいですが、三島カントリークラブ(旧 三島スプリングスCC)に隣接してあるので、これを目印にすれば到達できます。

また、JR三島駅北口から無料送迎バスも出ています。
JR三島駅北口(新幹線口・一般乗降場)発
9:30 10:20 15:20 〔所要約20分〕(平成21年9月1日現在)


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 手前がクラブハウス

Pはゴルフ場と共用なのでかなり混み合っていました。
クラブハウスとは別棟の建物で、Pのおくにあります。
ここはガイド類にあまり載っていないお湯で、しかも平日だったのでガラガラかと思いきや、館内には意外と客がいました。
日帰りプランに力を入れているので、食事をとりながらゆっくり過ごす地元客が多いのかも・・・。
スタッフの応対もなかなか親切でした。


【写真 上(左)】 ロビー
【写真 下(右)】 浴場入口

浴場は3階で、別料金ですが家族風呂もあります。
廊下手前が富士山をのぞむ「富士の湯」、おくが駿河湾をみわたす「駿河の湯」で男女週替わり交替制、この日の男湯は「富士の湯」でした。
三島・沼津方面の夜景がきれいとのことなので、夜は「駿河の湯」が狙い目かと。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 内湯

脱衣所はけっこう広めでメンテばっちり、ただロッカーがちとちいさめかな?。
内湯はやや狭めで正面に内湯(赤みかげ石枠石敷10人以上)、手前にサウナ、左手が洗い場で右手露天の手前に水風呂。

扉を開けると露天。
予想外に広くて眺望もあり、開放感あるいい露天ですが、このときは曇っていて残念ながら富士山は見えませんでした。
石枠鉄平石造20人以上の大ぶりなL字型の浴槽がひとつ。
トドるスペースもたっぷりとあります。
カラン14くらい、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日13時で3人~7人。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 富士山は見えませんでした・・・

内湯はうすく石灰華のでた赤みかげ石、露天は複雑な色味のついた岩組みの湯口から適温のお湯をかなりの量投入+底面注入で底面吸湯。
そこそこのオーバーフローはあるものの、ベースは循環でしょう。
お湯は露天のほうが若干いいように感じました。
ただ、自家源泉で200L/minもでているなら、非加温でもいいのでかけ流し槽がほしい気もします。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

湯温は内湯でやや熱~ややぬる、露天で適温~ややぬる。
無色透明のお湯には白い浮遊物がけっこうただよっていて、硫酸塩泉っぽい指先の青白発光があります。
微芒硝味によわい薬品味がまじり、おだやかな石膏臭のうらによわいカルキ臭が感じられます。
カルキは湯口でも感じましたが、さして気になるほどではありません。

高pHの重曹泉系ながらヌルすべはほとんど感じず、むしろ硫酸塩泉系のきしきし感とやわらかな湯ざわり。
若干のとろみがあってよくあたたまり、何度か水風呂と往復しました。
この水風呂がなかなかで、冷たいですが鮮度感ある水をザンザコにかけ流すきもちのいいもの。


【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 水風呂

お湯はうすめの重曹泉系なのでやや奥行きに欠ける気がしないでもないですが、なかなかどうして悪くありません。
メタけい酸=90.2がかなりがんばっているような・・・。
三島には気軽に入れる日帰り湯が意外とすくないので、このあたりに来たときは寄ってみるのもいいかも。

〔 源泉名:不明(三島市徳倉字片平山1195-601) 〕
アルカリ性単純温泉 27.6℃、pH=8.6、200L/min(1,200m掘削揚湯)、総成分=0.203g/kg
Na^+=21.3、Ca^2+=7.0、Fe^2+=1.0、Cl^-=9.4、SO_4^2-=9.1、HCO_3^-=54.9、CO_3^2-=4.8、メタけい酸=90.2 <H10.7.29分析>

<温泉利用掲示>
加水:掲示なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 HPより 〕
井戸水・水道水を使っていない100%天然温泉です。
清潔さと適温を保つために、毎日、浴槽内・配管内を徹底的に消毒し、湧き出る温泉を熱交換機で加熱して循環させています。

■ブランドグルメ
〔 三島のうなぎ 〕
富士の伏流水が湧き出す三島は古くから水の都と呼ばれ、この清冽な湧水にうなぎを打たせて臭みや脂を落としました。
これが三島のうなぎのおいしさの秘密といわれます。
市内各所にうなぎの名店があり、ご当地バーガー「うな飯バーガー」も開発されています。

〔 2010/12/26UP (2009/11入湯)) 〕


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■ 伊豆山温泉 「般若院浴場」 〔 Pick Up温泉 〕



伊豆山温泉 「般若院浴場」
〔2005年4月に閉鎖〕、下記は営業時のデータ
住 所 :熱海市伊豆山(喜志)375-8
電 話 :不詳
時 間 :14:30~20:00(6/1~9/30)、14:30~21:30(10/1~5/31)
     正月三ケ日は10:00~17:00 / 水休
料 金 :250円

2005年4月に惜しくも閉鎖、取り壊しされてしまった伊豆山温泉の伝説の共同浴場。
個性のつよいすばらしいお湯が楽しめたので、記録の意味でUPしておきます。

伊豆山温泉は、湯河原と熱海のあいだにある古い温泉地。
海側にある”走り湯”が有名ですが、伊豆山神社あたりの山側にも多くの泉源があり、バラエティ豊かな泉質が楽しめます。


【写真 上(左)】 バス停
【写真 下(右)】 般若院あたりからの眺め

山側エリアの代表格だったこの浴場は、伊豆山の山側、真言宗の古刹、般若院のよこにひっそりとありました。
前の道は細くPは近くにありませんが、そばにバス停はあります。
一軒おいた山側に櫓が建っているのでここが泉源かも。
般若院を挟んで反対側の海側にも櫓が建っているので、このあたりは泉源地帯のようです。


【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 近くの泉源

営業時間は通常14時半からですが、正月三ヶ日のみ10:00からあいているので2005年の正月、満を持して10時すぎに突入。
初湯狙いで混むかな~?と思いきや意外に空いていて、2人から独占となり、ゆったりとお湯を堪能できたのはいまとなっては貴重な体験。
(このときは、よもや半年もたたないうちに閉鎖になるとは思いもしなかった。)


【写真 上(左)】 泉源??
【写真 下(右)】 渋い脱衣所

共同浴場にありがちな無骨なコンクリ造の建物。入口から男女別に分かれる番台方式で、脱衣所にはがっしりとした渋い木製ロッカーが据えられています。


【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 ほのぼの

浴室には味のある楕円形水色タイル貼5-6人の浴槽と手前に扇形の小さな浅めの上り湯槽?。
壁には地元の子供が描いたとおぼしき富士山と忍者?の絵が掛けられていてほのぼの。
カラン4(たぶん温泉)、シャワー・シャンプー・ドライヤーなし。
余計なものが一切ない浴室は清掃が行き届き、居ごこちがいいです。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 上がり湯?

浴槽は、ふたつのカランから温泉(熱いのでホース経由の注入、量はさほど多くない)と少量の水が差されていました。
槽内注排湯は見当たらず全量オーバーフローは、おそらくかけ流しでしょう。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 浴槽と洗い場

ほぼ適温のお湯は、無色透明で微塩味+弱渋味+αに焦げ明礬臭の奥ぶかい味臭。
さほどの濃度感は感じられないですが、妙に勢いのあるお湯で印象に残ります。
浴後はここちよい充実感とともに肌に焦げ臭が残り、「温泉に入ったな~!」という感じ。
北毛あたりの石膏泉とかなり印象がちがうのは、pH=4.4という微妙な液性が関係しているのだと思います。
上り湯のお湯は浴びただけなのであまり記憶がないですが、たしか浴槽より金気がつよかったような・・・。

同浴した地元の方によると、「伊豆山温泉は地元でも人気があって熱海から入りにくる人もいる。海側の『浜浴場』にもよく行くが、こことは全然違う塩っぽいお湯で温まるが石鹸が効かない。」とのこと。
海側、”走り湯”系の濃いめの土類食塩泉とは全く異質なお湯です。
めがねさんも指摘されていましたが、たしかに海側の走り湯系とは全然違うキャラのお湯で、あえて誤解をおそれずにいうと、姥子「秀明館」を濃くした感じのお湯かな・・・?。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 今となっては貴重な分析書

渋いたたずまいといい、含蓄のあるお湯といい、温泉好きには応えられない浴場でした。
伊豆山でもとくにキャラの立った名湯だったので、入れなくなってしまったのはとても残念。
井戸は休止してしまったのでしょうか? それとも他の施設に送られているのでしょうか?

〔 源泉名:伊豆山56号 〕
Ca・Na-硫酸塩・塩化物温泉
63.0℃、pH=4.4、総成分=1733.149mg/kg
Na^+=274.9mg/kg、Ca^2+=247.2、Fe^2+=0.8、Cl^-=293.7、SO_4^2-=831.2、メタほう酸=8.8 <H2.2.19分析>

一郷一会100名湯

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 七尾沢庵 〕
明治初期より湯治客の食膳に添えられていたという伊豆山温泉の名物たくあんで”伊豆沢庵”とも呼ばれます。
富士火山帯の火山灰土で栽培した練馬系漬物用品種の大根を11月に収穫、1ヶ月ほど天日で干し上げ、糠と塩で大樽に漬け込み15貫(56kg)ほどもある大石で重石をして、3年も熟成を重ねるという手のこんだもので、いわゆる”古(ひね)たくあん ”です。
製法のためか、しわの多さとパリパリした歯ごたえが特徴の逸品です。

〔 2010/11/21内容補強のうえUP (2005/06/02レポ (2005/01入湯)) 〕


E139.4.59.663N35.6.38.882
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■ 小土肥温泉 「おどい荘」 〔 Pick Up温泉 〕



小土肥温泉 「おどい荘」
住 所 :静岡県伊豆市小土肥716 (旧 田方郡土肥町)
電 話 :0558-98-0711
時 間 :要事前確認
料 金 :500円
オフィシャルHP

西伊豆、旧土肥町には温泉宿がたくさんありますが、主力源泉は伊豆市営源泉で、土肥地区の6本(混合泉供給)、八木沢地区の1本、小土肥地区の1本となっています。

土肥地区には共同浴場がたくさんあるので攻略はたやすいですが、八木沢と小土肥は難物。
どちらも温泉民宿の利用がメインで日帰り情報がほとんどありません。
八木沢温泉は「おおはま」でなんとか目処が立ちましたが、どうにも情報がすくなかったのが小土肥温泉です。

しゃかりきになって関連検索をくりかえし、ようようでてきたのがここの日帰り情報。しかも情報ソース1件のみ。
たぶんおそらく、こんな情報はどんな温泉本にも載っていないかと。
ホントに便利な時代になったものです・・・(^^)
(いま検索してもこの情報はでてきません。)

土肥の北側にある小土肥は温泉地というより完璧な農村で、このお宿がまたすこぶるわかりにくいところにあります。
川沿いの土手の上に泉源小屋はみつかりましたが、路端の小さな看板を見つけたもののどうしても到達できず(^^;)。
日帰り入浴できるかどうかあやしい状況だったので、直接現地入りして交渉する戦略でしたがやむなくTEL確認。
おそるおそるTELで尋ねると「いまならOK」、場所は車で1分とかからないところ。
これ幸いと喜び勇んで突入(^^)


【写真 上(左)】 小土肥温泉泉源
【写真 下(右)】 玄関

たたずまいはまったくの民家で看板も見あたらず。かろうじてガレージのシャッターに手書きで「おどい荘」とあるのでそれとわかります。
母屋の庭先に別棟の浴場。
こぢんまりとした湯小屋で、感じからして原則貸し切り利用かと。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

狭い脱衣所、正直分析書は期待していませんでしたが、脱衣所に無造作におかれていました。
源泉名は小土肥温泉、泉温45.7℃、泉質名カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉、ようやくたどりついた小土肥温泉です。
浴室もこぢんまり。でも鉄平石造2人の浴槽は民宿にしては立派なもの。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入パイプとカラン
 
手前塩ビパイプから気泡とともにやや熱湯を注入し、槽内排湯はなく全量を手前切欠からのザンザコ流し出しは完璧なかけ流しかと。
別にお湯&水カランがありますが、これは真湯だと思います。
カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
連休14時で貸切。


【写真 上(左)】 注入口
【写真 下(右)】 ざばざばの排湯

ややぬるめのお湯は、ほぼ無色透明で茶色の浮遊物が盛大に舞い、湯中の指先がつよく青白に発光しています。
かすかな塩味+芒硝味+かなりつよい苦味で、しっかりとした甘い石膏臭が湯面だけでなく浴室内でも香ります。

土類食塩泉のぎしぎしが卓越し、肌にくい込むような力感&濃度感あふれるお湯ながら、絶妙なやわらかさとつよいとろみも兼ね備えていて入りごたえ充分。


【写真 上(左)】 湯色&湯の花
【写真 下(右)】 西伊豆の風景

ベースが土類食塩泉のうえに、硫酸塩がしっかり存在を主張しているのであたたまり感がハンパではありません。
おくぶかい浴感とあと曳き感が味わえるこのお湯は、ひょっとして西伊豆のかくれた名湯では・・・?

イメージは西伊豆のお湯というより、熱海上宿あたりにちかいかな?。
個人的には好きなタイプのお湯で、土肥・八木沢よりも気に入りました。

Ca・Na-塩化物温泉 45.7℃(46.3℃)、pH=7.8、470.6L/min(600.4m掘削揚湯)、成分総計=6.660g/kg
Na^+=921.7mg/kg、Mg^2+=15.1、Ca^2+=1406.0、Cl^-=3267.0、Br^-=0.3、SO_4^2-=980.1、HCO_3^-=14.6、メタけい酸=34.4、メタほう酸=2.6、遊離炭酸=8.8 <H11.10.29分析> (源泉名:小土肥温泉)
※( )は伊豆市HPより。

■ブランドグルメ
〔 土肥白びわ 〕
明治十年、当時の静岡県令大迫貞清氏が中国の洞庭湖を訪れた際にビワの種子を譲り受け静岡県下13郡に配布。
昭和19年、当時の土肥村戸長石原重兵衛氏が、この種から育てたビワを食べたところとても美味しかったので、接木苗を育成して村民に広めたのがはじまり。
肉質が緻密で白っぽく、果汁たっぷりで甘味がつよいこのビワは土肥名産として根づきましたが、昭和34年の伊勢湾台風で壊滅的な被害を受け、栽培農家が激減。
昭和50年代に有志により復活して、現在30戸程度の生産者が栽培しています。
果肉がやわらかく傷つきやすいので、市場にはなかなか出回らず地元でしか味わえない逸品とされます。
収穫期は5月下旬から6月上旬頃。
(「静岡県東部農林事務所HP」などを参考。)

〔 2010/11/12UP (2008/07入湯) 〕


E138.47.38.950N34.55.6.430
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■ 宇佐美温泉 「宇佐美ヘルスセンター」 〔 Pick Up温泉 〕



宇佐美温泉 「宇佐美ヘルスセンター」
住 所 :静岡県伊東市宇佐美1849
電 話 :0557-48-9270
時 間 :14:00~20:00 / 月休
料 金 :350円
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

ナゾの多い宇佐美温泉のなかでは比較的知られている浴場。
駅そばながら路地に入った場所はわかりにくく、たしか看板も出ていないので知らない人間はまず到達できないでしょう。

いちど平日に攻めたことがありますが、14:00~というのはおさえていたものの、まぬけにも月休(このときはちょうど月曜)という情報を落としていて、絶対この路地だと確信していたもののそれらしき施設をみつけられず、駅に駆け込んではじめて場所と月休を確認したという痛恨のロスト体験があります。
(このときは車で路地に入りましたが、2台あるというPも当然発見できず。いちおう「ヘルスセンター」なんだから、いけばすぐわかるだとうという考えが甘かった~~; 」

休みだとまったく民家に溶け込んでそれらしき施設に見えません。
車じゃなく、駅のホームからだとホーム側に泉源施設らしきものが見えるので、まだしも目星がつけやすいかも・・・。


【写真 上(左)】 ホームから
【写真 下(右)】 泉源施設

その後も時間が合わなかったりで、未湯がつづいていましたが、2008年4月、一郷一会のオフ(めずらしく電車利用)でついに入湯を果たしました。
肝心の場所ですが、宇佐美駅改札を出て、ロータリーを反時計まわりにまわってひとつ目の狭い路地を右手に入ってすこし進んだ線路ぎわ左手が裏手泉源施設です。
名前は「ヘルスセンター」ですが、たたずまいは温泉銭湯というか、ほとんど共同浴場。
客層もたぶんほとんど地元客かと。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 脱衣所から浴室

番台というか受付で料金を支払い。たしか左手が男湯で右が女湯。
脱衣所は意外に広く、ナンバーリングされた木枠の脱衣ロッカーが渋い。

二面採光のあかるい浴室に、紺タイル枠青タイル貼10人弱くらいの浴槽ひとつとシンプル。
ピンク色タイル貼の内床&壁面と青系タイルの浴槽のコントラストが優で、浴室おくにあるナゾの石造がふしぎな雰囲気を醸し出しています。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 ナゾの石造

ただ、天井が低めで窓も閉ざされているのでかなり湯気のこもりがありました。
カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜16時で3~4人。

底に近いところから熱湯を側面注入でザンザコのオーバーフロー。
よわい底面吸湯はあるものの、これはお湯の回転用で、お湯の感じからしてもたぶんかけ流しか限りなくそれに近い湯づかいかと・・・。
注入口まわりは鉄分で赤茶に色づいていて、たぶんろ過や除鉄もないと思います。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 注入口

かなり熱めのお湯はうすく茶色がかって微濁。
はっきりとした芒硝味&苦味で塩味はほとんど感じられず。
さほどつよくはないものの石膏-芒硝泉系の湯の香とそのうらに微かな磯の香が感じられます。

きしきしと肌に染み入るような湯ざわりととろみが際だったキャラの立ったお湯。
熱湯ということもありますが、あたたまりがハンパではなく、硫酸塩泉と土類泉が重ね効きしている感じ。
分析書は見あたりませんでしたが、お湯の感じからすると、Ca・Na-SO4・Cl泉といったところで、濃度感からして塩類泉だと思いましたが、その後温泉みしゅらんの記事を確認するとCa-SO4・Cl泉で総計2.575g/kgとのこと。(pH=8.3、湧出量148L/min動力)

強烈なあたたまり感のわりに浴後は意外なほどさっぱりとするきっぷのいいお湯です。
以前レポした「中島荘」もそうでしたが、網代・宇佐美あたりのお湯は意外にキャラが立っていて個人的にはポイントが高いですが、ここのお湯もやはり期待を裏切らないものでした。

建物裏手に泉源施設らしきものがります。
宇佐美には多くの泉源がありますが、ここもそのひとつかと・・・。
渋い浴場でしみじみといいお湯を低料金で楽しめる施設。おすすめです。

〔 脱衣所掲示 〕
この温泉は自噴のままで加熱して水でのばすなどすこしも人工を加えてありません。
温度も熱からずぬるからず、いつも一定の良い温度で、その上諸病によく効きめがあって然も無色透明、無臭の世に自慢の出来る温泉です。
ゆっくり入浴してこの温泉の良さを味わって下さい。

■ブランドグルメ
〔 宇佐美のニューサマーオレンジ(にゅうさんま) 〕
1820年、宮崎市で偶発実生種として発見された日向夏は、宮崎県以外では小夏、ニューサマーオレンジとして生産販売されています。
東伊豆、とくに宇佐美周辺はこの農園が集中し、特産地として知られています。
柚子の変異種ともいわれるニューサマーオレンジは、酸味がつよめで爽やかな独特の風味があり、生食のほか、ジュースやマーマレードとして美味です。
宇佐美では「にゅうさんま」と呼ばれるそうですが、愛媛・西宇和でも「ニューサンマ」と呼ばれているので、さすがに「ニューサマーオレンジ」は長すぎか?

〔 2010/11/02UP (2008/04入湯) 〕


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■ 赤沢温泉 「露天風呂」 〔 Pick Up温泉 〕



赤沢温泉 「露天風呂」
〔現在入浴はグレー〕
住 所 :静岡県伊東市赤沢字浮山28
電 話 :不明
時 間 :夜間は立ち入りできないらしい
料 金 :無料

東伊豆、赤沢温泉といえば、幅25mの眺望露天&おね~ちゃんごのみのコンセプトの「赤沢日帰り温泉館」が有名ですが、温泉好きにはこの露天も知られています。

ここは2004年暮れに入浴、レポ済みですが無人の写真がなかったので、通りかかるたびにトライしていたもののさすがに人気の無料露天、いつも入浴者がいて果たせず。
先日、写真&最新現地情報をgetしたので補強して再UPです。

赤沢漁港のよこ、海沿いにある無料の露天風呂で、有名なメジャー級シーサイド露天メジロおしの伊豆のなかではわりに情報のすくないお湯です。
この日はR135が大渋滞だったので、伊豆大川駅から浮山温泉に抜ける山側の抜け道、名鉄伊豆赤沢別荘地入口手前から一気に下りR135をアンダーパスしてアプローチしました。


【写真 上(左)】 民宿砂場よこの温泉施設?
【写真 下(右)】 立派なWC

R135からすぐですが、一段低く灌木の向こうにあって、看板もないので国道から露天風呂があることはわかりません。
国道寄りにある民宿「砂場」が目印で、すぐとなりに立派な公衆WC(赤沢の清々庵)があります。
荒磯に面した断崖の上にありロケーションは抜群、これだけ海に近い浴槽は西伊豆雲見の赤井浜露天(入湯済未レポ)と双璧かも・・・。


【写真 上(左)】 スロープを下ると・・・
【写真 下(右)】 見えてきました

混浴で脱衣所もないワイルドな露天で、そのわりに混んでいるので女性はけっこうきびしいかと・・・。でも、水着で入っている人も多いです。


【写真 上(左)】 反対側から
【写真 下(右)】 完璧なシーサイド露天

アメニティ類一切なし。
氷雨が降りしきっているのに先客3名、出た後にさらに3名やってきました。
無料露天はどこも人気がありますね。


【写真 上(左)】 右手は荒磯
【写真 下(右)】 左手は砂浜

石枠コンクリ造7-8人くらいの浴槽にはコケが生えていてヌメリがあります。
清掃が足りないようにも思えますが、なにせ無料なので文句はいえません。
湯口はなく入口側浴槽内から間欠注入でオーバーフロー。
注入があるときは気泡とともにかなりの量が供給されます。


【写真 上(左)】 浴槽&湯色
【写真 下(右)】 注入口

冬場はぬるすぎてキビしいとの情報もありましたが、37℃くらいあって十分入れる湯温でした。
お湯はかすかに懸濁し灰茶色の浮遊物があって、味不明でおだやかな温泉臭。
キシキシした湯ざわりがあり硫酸塩泉系のイメージが出たお湯です。
間欠投入&混雑で鮮度感はさほど感じられませんでしたが、おだやかでなかなかにいいお湯だと思います。

2010年秋年に行ったときは、入口に下の看板が出ていて時間もなかったので、手湯&足湯にとどめました。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 入口

ここは山側の赤沢温泉貯湯タンクから送湯されていて、宿での源泉使用量が多いと供給がすくなくなってしまうそうですが、今回は平日の昼間に行ったのでかなりの量の注入がありました。
そのうえ無人だったのでコンディションはかなりよく、ややぬるめのお湯には明瞭な石膏臭ととろみがありました。

赤沢温泉は「赤沢日帰り温泉館」(たぶん循環)以外は日帰りがむずかしく、かけ流しで入れるこのお湯はその意味でも貴重でしたが、気軽に入れなくなってしまったのは残念なことです。

泉質不明。硫酸塩まじりのうすめの食塩泉では・・・?。
※民宿「砂場」のよこに源泉管理施設らしきものがありますが、これを使っているかは不明。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 赤沢・浮山のやまも(ヤマモモ) 〕
東伊豆、赤沢・浮山地区はヤマモモ自生の北限地とされ、地元では「やまも」「やんも」と呼ばれて親しまれています。
伊豆急伊豆高原駅の「やまもプラザ」は、この「やまも」にちなむもの。
赤沢・浮山の別荘地や山林に自生し、結実期は6月中旬から7月。
自生のうえに収穫量が年ごとに大きく変動するので、なかなか商品化されません。
地元産ヤマモモ使用かどうかわかりませんが、ネットで探してみると、このようなヤマモモアイテムがみつかりました。
○「ホブソンズカフェ 伊豆高原駅店」のやまももミルクソフト/やまももジュース/やまももかき氷。
○「伊豆高原ビール」の季節限定醸造やまもも(発泡酒)。
「伊豆急物産」のやまももドリンク。
「いとう白子」(伊東市吉田)の山ももジャム/山ももフルーツソース/山ももあめ/山ももの実ワイン漬け。

〔 2010/10/16UP (2010/10現地確認)・2005/09/08レポ (2004/12入湯) 〕


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■ 沼津温泉 「ジョイランド原 天然温泉ざぶ~ん」



沼津温泉 「ジョイランド原 天然温泉ざぶ~ん」
住 所 :静岡県沼津市原町中2-14-8
電 話 :055-968-4126
時 間 :10:00~翌2:00 / 原則無休
料 金 :750円(会員50円引)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)

温泉不毛地帯、沼津西部に2008年4月突如として出現した自家源泉のスパ銭。
R1東海道「原東町」交差点を北側に入ったところ、複合アミューズ施設「ジョイランド原」のなかにあります。
巨大施設でPも大きいので、どこが温泉に一番近いのかわかりません。
結局、P店の店内を抜けてELV経由でたどり着きましたが、温泉のすぐ裏手に直アクセスできる自走式立駐がありました。
こっちの入口は和風スパ銭風で、それなりに雰囲気を出しています。


【写真 上(左)】 P店側のエントランス
【写真 下(右)】 P店からの案内サイン

なんとなくおおざっぱなつくりは「コロナの湯 小田原店」に似た雰囲気。
受付左手に休憩所&食事処。右手が浴場で左が男湯、右が女湯の固定制です。
広くてつかい勝手のよい脱衣所。
そのわりに浴場はせせこましい感じ。


【写真 上(左)】 サイン
【写真 下(右)】 入口

入って右手に真湯の機能浴槽群で、その奥に白湯。
扉の外の露天ゾーンは、左から時計回りにドライサウナ、水風呂、低温ミストサウナ、露天つぼ湯、寝湯(×4)、露天岩風呂という構成で、水風呂以外は”天然温泉”の掲示あり。

カラン25、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。カランはたぶん井水です。
土曜20時で40とかなりの盛況。

<露天つぼ湯>
信楽焼1人屋根付のつぼ湯が3つで、左はぬるめ、まんなかのはややぬる、右は適温。
奥まったところに一段高くあって、暖色系の照明でいい感じ。
当然人気ですが、お湯が強烈で長湯できないので回転早く意外にあっさりGetできます。

竹樋風樹脂製パイプからたぶん非加水源泉を少量投入(ときおり止まる)+熱湯底面注入し、全量をオーバーフローのかけ流し。

緑がかった茶色の透明度20~30cmほどのにごり湯で浮遊物はなし。
強鹹味+苦味でうらに金気系だし味、金気臭と粘土系アブラ臭とアンモニア臭と(たぶん)臭素臭とヨウ素臭が渾然一体となって匂い立つ、千葉・船橋の法典の湯に近い臭いですが、プラスチックを燃やしたような独特の匂いはなく、金気貝汁臭がよりつよく磯の香がまじるイメージ。

土類食塩泉系のぎしぎしのうらでしっかり重曹泉系のツルすべも効いていて異常にあたたまる濃度感&力感あふれるお湯。
左のぬる湯槽でも濃度感であぶり出されるので長湯できません。
成分総計じつに34.22g/kg、これは静岡では屈指の濃度かと。

異様なあたたまり感はSO_4^2-=2338mg/kgが効いていると思われ、Mg^2+やCa^2+の多さ、HCO_3^のすくなさからみて、化石海水系というより海岸温泉的な起源によるものでは・・・。(くわしくはやませみさんの「温泉の化学」参照。)

<露天岩風呂>
岩組鉄平石敷、上段、下段ともに5-6人で上段は屋根付。
上段の赤茶に色づいた岩組みの湯口から投入+底面大量注入で下段への大量流し込みで
下段端から大量上面排湯。

上段は適温、下段ややぬるのお湯は、うすく懸濁し上段では黒い沈殿物。
味不明、よわいカルキ臭で石膏泉系のきしきしがあるやわらかでやさしいお湯で、つぼ風呂(=本線)や白湯(=サブ源泉?)とはイメージがちがい、水風呂(井水)に近い感じ。
上段ではなぜかアワつきもあって、これはこれで悪くありません。(掲示は”天然温泉”)

<白湯>
黒みかげ石枠タイル貼5-6人で、浴槽まわりは赤茶に色づいています。
石の湯口は出ておらずたぶん槽内注入で切欠&側溝への上面排湯、鮮度感は悪くありません。
適温のお湯はうすく緑がかってわすかに白い浮遊物。
味不明でカルキ臭のうらによわい墨臭?でなんとなく鉄の気配も・・・。
なぜかここでもよわいアワつきがありました。

弱酸性泉的な染み渡るような浴感があって、やたらクセになるあと曳き湯。
イメージ的には、山梨・身延の手打沢温泉を思い起こしました。
いぶし銀的に渋いお湯で、凶暴さ炸裂の本泉とのコントラストが絶妙。
名前は”白湯”ですが、”天然温泉”の掲示があります。
本泉とはあきらかにちがう湯質なので、サブ源泉をもっているのかと・・・。

<水風呂>
サウナにはさまれた坪庭風の一角に岩組枠鉄平石敷3-4人で、18℃くらいの入りごろ。
底面から大量注入、上面からの大量排水で鮮度感はなかなかのものです。
味不明、カルキ臭のうらによわい石膏臭で、明瞭なとろみと肌ざわりやわらかな入りごこちのいいもの。
掲示によると「地下数100mから自噴する井水」とのこと。
カルキ臭が残念ですが水質がいいので、何度か入りました。
(というか、本泉のほてりは水風呂に入らずば収まらない。)

それにしても力感あふれる本泉(つぼ風呂)だけでなく多彩な湯質にびっくり。
おのおののコントラストが絶妙なので、浴槽めぐりをしているうちにあっという間に時間が過ぎていきます。
立地・たたずまいからすると正統派温泉ファン(?)はあっさりパスしそうですが、これだけのすばらしいお湯、見過ごす手はないかと・・・。

Na-塩化物強塩温泉 49.7℃、pH不明(中性)、180L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=34.22g/kg
Na^+=10620mg/kg (78.10mval%)、NH4^+=1.2、Mg^2+=981.6 (13.66)、Ca^2+=787.2 (6.64)、Fe^2+=7.6、Mn^2+=10.2、Cl^-=18750 (91.04)、Br^-=68.0、SO_4^2-=2338 (8.38)、HCO_3^-=154.4 (0.44)、陽イオン計=12750 (591.4mval)、陰イオン計=21310 (581.7mval)、メタけい酸=133.1、メタほう酸=23.9、遊離炭酸=33.9 <分析日不明> (源泉名:沼津温泉 沼津の湯)

<温泉利用掲示>
加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒:あり(塩素化イソシアヌル酸)
露天つぼ風呂 天然温泉かけ流し

〔 パンフより 〕
濃い! 豊富! 熱い! ジョイランドの天然温泉!
ジョイランドの天然温泉は湧出時の温度が49.7℃とかなり高いため湧かす必要がありません。地下1,500mより汲み上げた天然温泉でございます。

■ブランドグルメ
〔 ぬまづ茶 〕
わが国有数のお茶の産地静岡県は、各地にブランド茶があります。
沼津のブランド茶「ぬまづ茶」は、文久元年(1861年)に、愛鷹山麓を開かれた茶園が発祥とされています。
愛鷹山の南傾斜面には茶園が広がり、600haにもおよぶそう。
昭和58年と平成8年の二度にわたって「皇室献上茶」に選ばれるなど、その品質には定評があります。
ぬまづ茶の品種は、「やぶきた」「さえみどり」「つゆひかり」「山の息吹」「おくひかり」などで、煎茶、深蒸し茶、ぐり茶(蒸し製の玉露茶)などが生産されています。
新茶の旬は5月。
(「JAすんなん」HPなどを参考。)

〔 2010/10/02UP (2009/08入湯) 〕


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■ 韮山温泉 「天城荘」 〔 Pick Up温泉 〕



韮山温泉 「天城荘」
住 所 :静岡県伊豆の国市南條698-30 (旧 田方郡韮山町)
電 話 :055-949-5370
時 間 :10:00~20:00
料 金 :500円

韮山温泉は伊豆箱根鉄道「伊豆長岡」駅西側に広がる比較的地味な温泉地。
大仁温泉と同様、街なかに湯宿が点在しているイメージです。

「天城荘」は、駅から約3分の便利な旅館で広く日帰り開放しているため、温泉好きにはけっこう知られています。
中伊豆大滝温泉の「天城荘」と区別するためか「三浦観光天城荘」と呼ばれることがあります。
ただ、最近再訪したときにはなんとなく営業している感じがなく、Webでも最新情報がとれないので、TEL確認してから行ったほうがいいかと。

「伊豆長岡」駅西側の路地のなかにあり、わかりにくいので↓の地図を参照ください。
ややそっ気ない外観のお宿ですが、敷地内の給湯施設が存在を主張しています。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 飲泉用のペットボトル

浴室は階段を上がった2階。
浴室前に「飲める温泉、胃腸にもよい どうぞ」という説明とぺットボトルが置いてあり、浴室に入ったとたんに包まれるやわらかな湯の香に期待が高まります。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所

やや暗めの浴室に、石組み鉄平石敷5-6人の浴槽ひとつとシンプル。
浴槽手前は仕切られてぬる湯ゾーンになっています。
カラン4、、シャワーー・シャンプー。ドライヤーあり。
年末の10時で男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

石膏の析出がたてがみのようになった石づくりのライオン湯口から熱めの源泉を投入し、手前側へオーバーフローのかけ流し。
湯口そばにはコップがおいてありました。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 湯色&湯口

ほぼ適温~ややぬる(ぬる湯槽は絶妙なぬる湯)のお湯は、無色透明でこまかなうす茶の浮遊物。
芒硝薬味+僅微苦味、磯の香+ほんわりとした硫酸塩泉系の湯の香。
ヌルすべととろみと弱きしをまじえたやわらかな湯ざわりと適度なあたたまり感のあるしみじみといいお湯です。

街なかにあるわりに路地に入っているのでとても閑か、宿の方も親切そうで泊まっても満足度が高いのではないでしょうか。

アルカリ性単純温泉 55.1℃、pH=8.6、湧出量不明、成分総計=0.742g/kg
Na^+=195.6mg/kg、Ca^2+=36.2、Cl^-=136.2、SO_4^2-=279.8、HCO_3^-=27.2、CO_3^2-=6.2、メタけい酸=50.6、メタほう酸=6.4 <H3.12.16分析> (源泉名:韮山源氏温泉協同組合貯湯槽)

■ブランドグルメ
〔 韮山のイチゴ 〕
静岡は全国有数のイチゴの産地で、韮山もイチゴ産地として知られています。
とくにイチゴ狩りで有名で、多くの観光農園があります。
主力品種は「紅ほっぺ」で、「章姫(あきひめ)」も栽培されています。
シーズンは年明け~GWくらいのところが多いようです。

〔 2010/09/15UP (2006/12入湯) 〕


E138.56.57.348N35.2.14.973
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■ 白田温泉 「白田川観光ホテル」 〔 Pick Up温泉 〕



白田温泉 「白田川観光ホテル」
住 所 :静岡県賀茂郡東伊豆町白田330-12
電 話 :0557-23-2126 (休業中)
時 間 :(休業中)
料 金 :(休業中) ※以前は500円
紹介ページ (伊豆の立ち寄り温泉 by こあじさん)

ここは東伊豆南部にしてはかなり感動したお湯で、早めにレポしようと思っていましたが、「伊豆の立ち寄り温泉 by こあじさん」の情報によると、今年2010年2月時点でなんと休業に入っているとの由。
記録の意味でレポします。

東伊豆、片瀬・白田あたりの温泉はナゾにつつまれています。
宿泊施設は温泉メインのものはすくなく、「花いっぱい温泉」(入湯済、未レポ)を除いて目ぼしい日帰り温泉もありません。
当然、Web情報もすくないのですが、こあじさんのサイトで紹介されていてよさげだったので攻めてみました。


【写真 上(左)】 B級入ったサイン-1
【写真 下(右)】 B級入ったサイン-2

場所は、R135「白田」交差点から、山側に向け白田川沿いに少し走った川沿い左手。
B級入った看板類と、年季入った外観は、「よほどの温泉好きでなければまず入らないだろうな~」と思えるほど。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 男湯入口

館内は古きよき昭和の雰囲気。意外に清掃がきいていてすっきりとしています。
人気のない館内に広い大広間が寂しげでした。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 注意書き

廊下おくの浴場は手前が女湯、おくが男湯。
細長い脱衣所にしぶい木づくりの脱衣棚。
二面採光のあかるい浴室に6-7人の趣きのある水色丸タイル浴槽がひとつ。
余分なものがなにもないシンプルでいい浴室です。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 親子ガエル

カラン5位(たぶん温泉)、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。
土曜16時でず~っと独占でした。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 切欠からの流し出し

浴場よこの泉源小屋らしきものから直引きされたパイプから岩の湯口を通して熱~いお湯を投入で切欠からの上面排湯。
側面に注吸湯口らしき孔がありましたが作動なく、お湯の感じからしても文句なしのかけ流しかと思います。


【写真 上(左)】 男湯浴槽
【写真 下(右)】 いい感じのタイル浴槽

適温のお湯はうすく懸濁してうす茶と白の湯の花がたくさん。
硫酸塩がしっかりと効いていて、湯中の指先が青白く発光しています。
いきなり撃沈(笑)したためか、なぜか味臭のメモが残っていないのですが、たしかおだやかな石膏泉系の湯の香とよわい磯の香があったような・・・。
きしきしとヌルすべとつよいとろみをまじえた絶妙な湯ざわりで、肌に染み入るような独特な浴感が楽しめます。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 当然ケロリン桶です ^^)

尖ったところのまったくないすこぶるなめらかなお湯で、湯温も絶妙なので思わず恍惚状態に陥ります。
95.0℃の高温泉を鮮度を落とさずに、絶妙な湯温に調整しているのはまさに職人ワザ。
非常にあとを曳くお湯で、何度も入り直したくなります。

濃度と成分のバランスがすこぶるいいイメージで、宇佐美のお湯に似ているかな・・・?

お宿の人はとっても親切で、庭でとれたというみかんをお土産にたくさんいただきました。
こんなすばらしいお湯に、いまはもう漬かれなくなってしまったとはかえすがえすも残念です。

Na-塩化物・硫酸塩温泉 95.0℃、pH=8.1、湧出量不明、成分総計=3.179g/kg
Na^+=859.4mg/kg、Ca^2+=151.9、Fe^2+=0.1、Cl^-=986.3、Br^-=1.7、SO_4^2-=713.5、HCO_3^-=190.9、メタけい酸=197.9、メタほう酸=21.1 <H14.12.25分析> (源泉名:白田4号)

<温泉利用掲示>
加水:あり 加温:なし 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:あり(スケール除去剤)

■ブランドグルメ
〔 JA伊豆太陽のみかんワイン 〕
温暖な東伊豆町は温州みかんの有力産地で、加工品ではJA伊豆太陽のみかんワインが知られています。
「国税庁主催の『洋酒果実酒鑑評会』にて、H9年度以来4年連続段階評価(A~D)中の最高のAランクに評価されております。また、醸造を他社委託せずに、自前で全て生産している当社に対する評価も高表彰を受けております。」という品質の裏づけをもつ逸品で、伊豆東ワイン工場で試飲・購入できます。
やまももやアロエのワインもあります。
(「伊豆東ワイン」HPなどを参考。)

〔 2010/8/17UP (2008/09入湯) 〕


E139.3.34.346N34.48.6.856
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■ 南熱海網代温泉 「竹林庵みずの」 〔 Pick Up温泉 〕



南熱海網代温泉 「竹林庵みずの」
住 所 :静岡県熱海市網代627-363
電 話 :0557-67-2643
時 間 :11:00~19:00(要事前確認) / 不定休
料 金 :1,000円(土日祝 1,100円)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

網代と宇佐美の中間にある自家源泉の湯宿が日帰り対応するもの。

R135で網代を過ぎ立岩トンネルを抜けて500mほどいった看板を右手山側に入ります。
アプローチの坂の途中に櫓の立つ泉源があります。
さらに登るとやにわに住宅地となり、ときおりでてくる看板にしたがってさらに進んだおくにでてきます。
Pはかなりあるので問題なし。


【写真 上(左)】 泉源
【写真 下(右)】 看板

ここは、予定変更で急遽攻めたので事前情報をほとんどとっていませんでした。
なんとなく名前負けしたぱっとしない宿を想像していたのですが(^^)、五千坪という広壮な敷地をもち、総客室数12のうち、じつに11室に温泉露天風呂が付いているという驚異の湯宿でした。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 温泉たまご茹で場?

エントランスまわりはこぢんまり。
入浴受付し、廊下おく左手の浴場入口で草履に履き替えて、外の通路を進んだ先に浴場棟があります。
その途中に温泉たまご茹で場?と休憩所。
温泉たまご茹で場はグループ客がタムロっていたので、お湯見はパスして浴場へ直行。
入って左が男湯、右手が女湯です。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

脱衣所は狭めでここもグループ客が上がったところでごったがえしていたので、分析書も確認せずに浴場へ。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 内湯のむこうに露天

2008年4月にリニューアルした大浴場は庭園風呂「風」と名付けられています。
別に日帰りでも利用できる貸切風呂「竹林」もありますが、こちらは平日1,500円/人で2人以上からの利用になります。


【写真 上(左)】 内湯からの景色
【写真 下(右)】 開放感あふれる露天

庭園風呂「風」。
木組みの高い天井、正面窓の外は林、右手露天ごしに青空が広がるいい浴室です。
ここに木づくり10人くらいの内湯がひとつ。
扉をぬけた露天はウッドデッキ貼りで、右手に木づくり3人位の露天。左手に1人用の水風呂とデッキチェア2台がおかれています。


【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 初島が目の前

高台にある露天で、眼下の照葉樹の森越しに相模湾が広がり、初島がちょうど正面に見えます。
左手は緑濃い谷間で、まるで空中に浮いた檜舞台のよう。
風通しよく開放感あふれる抜群のロケーションです。


【写真 上(左)】 質感ある浴室
【写真 下(右)】 露天

内湯は木の湯口からの投入と熱湯側面注入、槽内排湯は不明ですがオーバーフローはありませんでした。
露天は木の湯口からの投入でここもオーバーフローなく槽内注排も不明。
どちらの湯口も湯温、投入量ともに変動していましたが、お湯の感じからして源泉でしょう。
カラン内湯に5、露天に2の計7。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で3人~独占とタイミングよく空いていました。
土曜夕方でこの空き方は、ほとんどの部屋に風呂があるゆえの贅沢か。


【写真 上(左)】 内湯の湯口
【写真 下(右)】 露天の湯口

さて、お湯です。
じつは、ここは事前にほとんど調べていなかったのですが、なんとなく伊東的な淡泊な単純温泉をイメージしていました。
ところが目の前の内湯は、いかにも成分濃そうなとろ~んとした緑茶色のささにごり。

湯温は内湯でややぬる、露天で適温~やや熱。
緑茶色のにごり湯には黒&茶色の浮遊物。
思いがけず強烈な塩味とつよい苦味にびっくり。
脱衣所にもどって分析書を確認すると、なんと総計17.44g/kgの濃い土類食塩泉なのでした。

味のわりに湯の香がさほどつよくないところは伊豆山のお湯に似ています。
それでも内湯湯口ではよわい焼タイヤ臭、露天湯口では独特の鉱物臭が感じられました。
鉄イオンは5.1mg/kgありますが、除鉄があるのか、はたまた強烈な土類食塩に押し込められているのか、味臭ともほとんど金気を感じませんでした。


【写真 上(左)】 内湯の湯色
【写真 下(右)】 露天の湯色

土類系のぎしぎしと、メタけい酸によると思われるしっかりとしたとろみを湛える湯ざわり。
つよい濃度感と強烈な味からしてからして加水はほとんどないと思います。
あたたまりは見た目や濃度感ほどつよいものではないですが、それでもお湯の力感がハンパではないので長湯できません。
それでもしばらくするとまたまた入りたくなるあと曳き系のお湯で、うらで硫酸塩がきいているのだと思います。


【写真 上(左)】 源泉供給の案内図
【写真 下(右)】 「花鳥園」内の旧泉源?

露天、内湯ともにお湯のコンディションはいいですが、露天の方がより凶暴な感じ。
お湯の透明度は露天50cm、内湯70cmほどで、内湯のほうがにごりがうすく落ちついた色味をしています。

網代には「平鶴」や「大成館」など力のある源泉がありますが、それらよりもさらに個性のつよいクセモノ湯かと・・・。


【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 水風呂の湯口

これだけでも十分満足度は高いのですが、さらに追い打ちをかけるのが水風呂。
ややにごりを帯びた水は20℃台前半の絶妙な温度で、うす茶の浮遊物が大量に舞っています。
メイン浴槽湯口ほどではないですが、かなりつよい塩味があります。
メイン浴槽にくらべとろみがつよいように感じ、絶妙の湯温とあいまってほとんどトランス状態に陥ります(笑)
これはまちがいなく温泉で、本泉に加水したものかあるいは別源泉ですが、とろみのつよさからして別源泉のような気もしました。


【写真 上(左)】 ”深層塩水”の池
【写真 下(右)】 温泉の池

庭園内に地下180mより湧出する”深層塩水”の流水池がありますが、ここではその”深層塩水”をつかっているのかもしれません。
ただ、欲を言えば水風呂がふたつあるか、もっと大ぶりだと、他に入浴客がいるときも気がねなくじっくりと入れるのですが・・・。


【写真 上(左)】 「花鳥園」案内
【写真 下(右)】 展望足湯からの眺め

浴後に五千坪の大庭園「花鳥園」を散策しました。
よく手入れされた庭園には、上手にふたつの足湯(かけ流し足湯「青空」、展望足湯)とめずらしい”深層塩水”の池。
今はつかわれていない感じの泉源もありました。
海寄りに降りていったところには”深層塩水”の「温泉の池」があります。


【写真 上(左)】 かけ流し足湯「青空」
【写真 下(右)】 展望足湯

〔庭園内掲示〕
「日本唯一の冷水温泉の池 庭園内には地下180mより冷水温泉が湧出しております。無菌でナトリウム・カリウム・カルシウム各イオンを成分に含んだ温泉です。冷水で塩分濃度は通常の海水の1/4ですのでウミガメ・鯛・あじ等の海水魚が元気に泳ぐ姿を見られる非常に珍しい池です。」

思いがけず、モロ好みのお湯を堪能できて大満足。これだから湯めぐりはやめられません。
ロケといい、お湯といい、1,100円払っても入る価値のあるお湯かと思います。
また、料理も美味しそうなので、泊まりでじっくりとこの名湯を味わうのもいいかも。

Na・Ca-塩化物温泉 67.6℃、pH=7.5、48.7L/minエアリフトポンプ揚湯、成分総計=17.44g/kg、Na^+=3475mg/kg (50.83mval%)、Mg^2+=70.4、Ca^2+=2680 (44.96)、Fe^2+=5.1、Cl^-=10190 (96.20)、Br^-=9.7、SO_4^2-=495.6 (3.45)、HCO_3^-=55.5 (0.30)、陽イオン計=6486 (297.5mval)、陰イオン計=10750 (298.8mval)、メタけい酸=144.5、メタほう酸=23.3、遊離炭酸=35.7 <H21.12.21分析> (源泉名:みずの温泉 網代16号)

Na・Ca-塩化物温泉 73.6℃、pH=6.7、湧出量不明、総成分=16.20g/kg、Na^+=2812mg/kg、Mg^2+=55.1、Ca^2+=2930、Fe^2+=7.5、Cl^-=9467、Br^-=17.5、SO_4^2-=443.7、HCO_3^-=76.1、メタけい酸=120.9、メタほう酸=21.5、遊離炭酸=77.1 <H15.12.15分析> (源泉名:網代16号泉)

<温泉利用掲示>(HP掲載資料より)
加水:なし 加温:なし 循環:あり/ろ過:なし 塩素:あり
※ HPに「みずのの源泉掛け流しの温泉を心ゆくまでお楽しみ下さい。」とあり、館内掲示に「100t/日湧出、地上で76℃の源泉を貯湯タンク経由(72℃)と熱交換機(30~40℃)の2系統で全館風呂に供給」の旨の系統図があるので、全槽かけ流しの可能性があります。
また、別の館内掲示には「泉温76℃、湧出量77.7L/min」とありました。

■ブランドグルメ
〔 網代のひもの 〕
「網代」という地名は全国各地にありますが、ふつう”漁網を入れる場所”(=漁場のあるところ)を意味し、美味しい魚が水揚げされます。
伊豆の網代も例外ではなく、江戸時代から質のよい魚が揚がる港町として栄えました。
アジに代表される「網代のひもの」はとくに有名で、R135沿いの片町地区にはひもの屋が軒を連ねる「ひもの銀座」があります。
「主に網代港で水揚げされた魚を、昔からの手作業により作られた干物を販売しています。」とのこと。(網代温泉観光協会「網代温泉観光ナビ」より)

〔 2010/08/01UP (2010/06入湯) 〕


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■ 畑毛温泉 「富士見館」 〔 Pick Up温泉 〕



<畑毛温泉 「富士見館」>
(静岡県函南町畑毛226、6:30~19:30(時間要確認)、不定休、350円/1h、055-978-3014)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (ゆこゆこネット)
紹介ページ (goo地域)

中伊豆の古い温泉地、畑毛温泉
「入ってよし、飲んでよし」といわれ、効能豊かな国民保養温泉として湯治客に親しまれてきました。(江戸時代には「湯塚の湯」と呼ばれていたらしい。)
源頼朝が軍馬の疲れを癒したという言い伝えや、寛延年間の湯敷小屋で怪我人湯療の記録もある古湯で、若山牧水は「長湯して飽かぬこの湯のぬるき湯にひたりて安き心なりけり」と畑毛温泉を詠んでいます。(以上、函南町HPより抜粋引用)


【写真 上(左)】 畑毛温泉の看板
【写真 下(右)】 畑毛温泉街

うしろに大仙山を背負う落ちついた立地ですが、住宅地のなかに旅館が点在していてかなり地味なイメージがあります。
ま~、すぐそばに中伊豆屈指の人気温泉、駒の湯「源泉荘」(入湯済未レポ)があるので、ふつうの日帰り客はそっちへ流れてしまうのでは・・・?

最初、料金300円の「魚屋旅館」をめざすも見つからず、急遽「富士見館」にターゲット変更。(あとで地図を調べたところ、「魚屋旅館」らしきところが更地になっていたので、ひょっとして廃業したのかも・・・。未確認情報ですが・・・)


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 泉源?

県道に面して大きめのPと目立つ看板があるのですぐにわかります。
開放的な雰囲気の建物で、日帰りでも入りやすい感じ。
廊下のおくに浴室。手前右手が男湯、おくが女湯。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

浴室まわりはやや暗めながら、湯治場的な雰囲気があってなかなか。
あまり広くない脱衣所。扉を開けると浴場です。
高い天井、中庭に面した広い窓、壁面高く分析書が掲げられている雰囲気のある浴場です。
スロープや手すりが配され、湯治客向けに配慮されています。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 3槽が並びます

正面左手から熱湯槽(あつめ)、適温槽(ややぬる)、ぬる湯槽(ぬるめ)の3槽。
すべてジェット&ジャグジーが元気よく稼働していて、湯口、オーバーフローともなく底面吸湯の循環仕様。
ぬる湯槽壁側からは適温湯の注入と非加温源泉と思われる冷水の注入があって、お湯もこのあたりがベストのような。

カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日14時で2-3人。
カランのお湯はなんとなく温泉のような気がしました。

お湯は浴槽によりそれぞれ違います。
いちばんカルキが強いのは適温槽で、熱湯槽とぬる湯槽ではさほど気になりません。

わずかに懸濁したお湯で、湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
味不明(カランも温泉だとすると微芒硝味)でやわらかな硫酸塩泉系の湯の香も感じられます。


【写真 上(左)】 左が熱湯槽、右が適温槽
【写真 下(右)】 ぬる湯槽

肌の上をすべるような独特な湯ざわりのある、どちらかというと硬質なお湯。
あたたまりはさほどつよくはないものの(熱がスーと抜けていくような感じ)、浴後はおだやかに温もり、肌がしっとりと落ちつく浴後感のいいお湯です。
一見なんということもないお湯で、スペックもさして特徴はないものの、じっくり入ってみると、じつは似ているお湯を思い出せないほど個性的なお湯で、これは伊豆の古湯の面目躍如か・・・。

それにしても循環&カルキにしてこの存在感、かけ流しにしたらどれほどのものになるのか、ちょっと想像がつきません。
高温泉があたりまえのこのあたりで、泉温30.7℃のうすい単純温泉が名湯として湯治客を集めてきたのですから、やはりただならぬ湯質を備えているのだと思います。(入ってみてはじめて納得 ^^; )

このあたりは日帰り湯がたくさんあるので、どうしてもぞんざいに入りがちですが、ここはじっくり腰を据えて入ってみたいお湯だと思います。

単純温泉 30.7℃、pH=8.4、湧出量不明、総成分=189.8mg/kg、Na^+=38.5mg/kg、Ca^2+=8.6、Cl^-=10.8、SO_4^2-=30.1、HCO_3^-=66.2、CO_3^2-=4.8 <H12.12.8分析> (源泉名:韮山温泉土地第3号泉)
※ 畑毛温泉は奈古谷温泉引湯説がありますが、分析書泉源地は「函南町畑毛神城ヶ下」とあるので、独自源泉をもっているのでは?(奈古谷温泉は伊豆の国市(旧大仁町))
ここの玄関先にも注連縄を張ったカラン(泉源?)がありました。

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒処理:あり

■ブランドグルメ
〔 函南の乳製品 〕
百余年の歴史をもつ酪農のメッカ函南、当然乳製品が名物です。
乳牛は各地で開かれる畜産共進会で優秀な成績をおさめ、その品質は折り紙つき。
酪農のテーマパーク「オラッチェ」もあります。
(函南町HPなどを参考。)

〔 2010/06/08UP (2009/11入湯) 〕


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■ 湯ヶ島温泉 「河鹿の湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<湯ヶ島温泉 「河鹿の湯」>
(静岡県伊豆市(旧 天城湯ヶ島町)湯ヶ島1650-3、13:00~20:00、水休、250円、0558-85-1568)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (温泉みしゅらん)

中伊豆天城の名湯、湯ヶ島温泉を代表する共同浴場。

場所は老舗旅館「湯本館」のとなり。
県道から「湯本館」に向かう路地を入り、「湯本館」の前を左に折れた先の狩野川の川岸にあります。
Web情報などではよく”わかりにくい”とされていますが、「世古の大湯」(入湯済、未レポ)にくらべるとよほどわかりやすく、外来客への敷居も低い感じ。
共同浴場としては入りやすい部類かと・・・。
建物の前にはでぶねこがうずくまっていました。(ここの主か・・・?)


【写真 上(左)】 前は鹿野川の流れ
【写真 下(右)】 でぶねこ

コンクリorモルタル平屋のこぢんまりとした建物ながら、清掃が行き届いていてきもちがいいです。
券売機でチケットを買って番台に渡します。


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 脱衣所

あたりはのどかな空気が流れていて、脱衣所、浴室とも雰囲気抜群。
窓の広いあかるい浴室に小判型4-5人のタイル浴槽ひとつとシンプル。
窓の向こうは狩野川の流れ。


【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 男湯の湯口

カエルの乗った石の下のパイプ湯口からかなりの量の熱湯を投入し、ザンザコにオーバーフロー。
湯温は入ったときはほぼ適温でしたが、次第に熱くなっていきました。

カラン6(温泉かも)、アメニティ類なし。
年末16時で2~3人。

無色透明のお湯に、少量ながらこまかなうす茶の湯の花。
わずかな芒硝石膏味臭の淡泊なお湯です。
湯ヶ島らしいヌルすべはあるもののなんとなく硬さを感じるお湯で、「世古の大湯」や「木太刀荘」(日帰り不可)のお湯のほうがやわらかく感じました。

このときは当然かけ流しだと思っていて、排湯の確認も湯づかい掲示の確認もしなかったのですが、帰って写真を確認すると、なんと「循環ろ過装置を使用、塩素系薬剤を使用」とありました。(下記〔 脱衣所掲示 〕)
それでもカルキはまったく感じず、お湯のレベルじたいは悪くないので、大きな問題ではないと思います。(この掲示じたいに矛盾点が多いので、信頼性は??)

Ca・Na-硫酸塩温泉 46.0℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.150g/kg、Na^+=147.6mg/kg、Ca^2+=185.4、Cl^-=28.5、SO_4^2-=683.9、HCO_3^-=34.0、陽イオン計=340.0、陰イオン計=747.2、メタけい酸=44.2 <H12.6.23分析> (源泉名:西平泉 湯ヶ島29号)

含芒硝・石膏泉 46℃、pH=8.0、1,000L/min動力、総計=1.197g/kg、Na^+=172.2mg/kg (44.35mval%)、Ca^2+=184.3 (54.48)、Cl^-=31.32 (5.449)、SO_4^2-=701.2 (90.63)、HCO_3^-=36.43 (3.71)、陽イオン計=361.44 (16.88mval)、陰イオン計=770.5 (16.11mval)、メタけい酸=63.79 <S47.3.22決定> (源泉名:湯ヶ島共同湯第3号泉)

〔 脱衣所掲示 〕(平成18年2月13日付 検査結果報告書)
加水 無し 温泉温度が高いので時々加水しています。
加温 無し 入浴に適した温度に保つため加温してます。
循環・ろ過 無し 温泉資源の保護と衛星(ママ)管理のため、循環ろ過装置を使用してます。
消毒 有り 衛星(ママ)管理及び静岡県の旅館業法施行条例の基準を満たすため、塩素系薬剤を使用しています。

■ブランドグルメ
〔 天城猪コロッケ元気くん 〕
天城温泉会館(花いちもんめ)そばの国道沿いにある「マルゼン精肉店」の名物コロッケ。味噌味のイノシシ肉入りコロッケで、値段も手ごろなので観光客にも人気です。

〔 2010/05/24UP (2006/12入湯) 〕


E138.55.37.350N34.53.12.894
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■ 北川温泉 「黒根岩風呂」 〔 Pick Up温泉 〕



<北川温泉 「黒根岩風呂」>
(静岡県賀茂郡東伊豆町北川、6:30~9:30/16:00(13:00~ 金土日祝)~23:00(女性専用タイム19:00~21:00)、荒天時休、600円、0557-23-3997(北川温泉観光協会))
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (るるぶ.com)

昭和初期の北川(ほっかわ)温泉開湯時からある、東伊豆を代表する人気シーサイド露天。
伊東方面からだとR135から看板にしたがい斜め左に入ってすぐの海側のガケ下。
右手のPに車を停め、海側にある受付で料金を払います。


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 案内看板

階段を降りたすぐ先に、開放的な脱衣所と混浴の浴槽。
女性脱衣所は奥のほうに別にあります。
手前から岩風呂(手前と奥の2槽、各6-7人、一部屋根付き)とすこし離れて後からつくったらしい円形浴槽(石造10人)の計3槽。
ともにすぐそこまで波が打ち寄せる、文句なしのシーサイド露天です。


【写真 上(左)】 北川名所です
【写真 下(右)】 浴槽からの眺め

手前岩風呂の脇には「アメリカを見ながら入ツ(?)る野天風呂」と刻まれた石碑があります。
アメリカは見えませんが伊豆大島は見えます。


【写真 上(左)】 アメリカを~
【写真 下(右)】 伊豆大島が目の前

カランなし、アメニティ類一切なし。
正月夕方に行ったので15人近い盛況。
北川温泉に泊まると無料で入れるので浴衣客が目立ちました。
客層はいたって若く、みなヒーリング長湯モード入ってます(笑)。
数人いた女性客は、全員タオル巻入浴していました。(タオル巻きOK、水着入浴不可)なお、夜間に女性専用タイムがあります。


【写真 上(左)】 お湯を抜いたときの岩風呂
【写真 下(右)】 円形浴槽

手前岩風呂はかなりの熱湯で空いていますが、お湯はここがいちばんいいです。
奥の岩風呂はややぬるめ。
ともに盛大に黄土色の石灰華のでた岩の湯口から、さわれないくらいの熱湯を滝状に流し込み。
槽内注排湯は不明ですが海側へのオーバーフローがあります。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 お湯の止まった湯口

円形浴槽は、ぬるめのお湯をパイプから少量投入で海側への流し出し。
ぬるめで開放感があるので一番人気ですが、お湯じたいは白濁したなまりまくったものでNG。

岩風呂のお湯はうすく懸濁し、灰茶色の浮遊物が少量ただよいます。
味不明(湯口ゲキ熱で味見できず ^^;)でほぼ無臭。
とくべつな浴感はないですが、なんとなく硬質な湯ざわりがあります。

お湯は悪くはないものの、岩の配置がいまいちちぐはぐでいいポジションがなく、場の雰囲気もどことなくワサついていて、お湯に没頭することはできませんでした。
宿泊客で混雑する夕方を避けていけば、お湯、雰囲気ともかなり楽しめる露天かと思います。

含石膏弱食塩泉(分析書掲示なし)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 北川あじ鮨 〕
北川沖でとれた新鮮なアジのみを使用した北川の名物寿司で、ひとくちサイズの大きさが特徴。
北川温泉協会の登録商標で、各旅館でそれぞれ趣向を凝らした「北川あじ鮨」を賞味できます。
こういう地場ならではの名物アイテムはいいですね。とっても美味しそう。「北川あじ鮨音頭」っつうのもあります。
(北川温泉観光協会HPなどを参考。)

〔 2010/04/12UP (2005/09/16レポ (2004/12入湯)) 〕


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