関東周辺の温泉入湯レポや御朱印情報をご紹介しています。対象エリアは、関東、甲信越、東海、南東北。
関東温泉紀行 / 関東御朱印紀行
■ 富士・田貫湖温泉 「休暇村 富士」
<富士・田貫湖温泉 「休暇村 富士」>
(静岡県富士宮市佐折634、11:00~14:00(最終受付13:30)、火休、650円、0544-54-5200)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (MAPPLE トラベル)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
たまには「新設の温泉」いきます(笑)
田貫湖は天子ケ岳のふもとにある人造湖で、ダイヤモンド富士の撮影地、ヘラブナ釣り、湖畔を一周するウォーキング&サイクリングコースで有名なところです。
「休暇村 富士」では、これら自然・歴史・文化・産業などの観光資源や健康づくりをテーマとした「ふれあいプログラム」&「田貫湖ふれあい自然塾」を開催、多くの固定客を集めています。
ここは以前から浴場(お茶風呂)を日帰り開放していましたが、2008/09より温泉掘削に着手、2010/02/01から自家源泉の温泉を導入したのでいってみました。
【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 泉源と富士山
さすがに休暇村、ハンパな民間施設など足元にもおよばない豪華施設で、周囲のロケもよく、なるほど人気が高いのもうなづけます。
Pの脇に泉源施設。地場産杉を活用した木槽水槽がひときわ目立ちます。
【写真 上(左)】 館内からの眺め
【写真 下(右)】 利用案内
浴場「天然温泉富士山恵みの湯」は4階。
廊下のおくに手前が男湯、おくが女湯です。
まだあまり知られていないだろうし、日曜とはいえまだ11時だし、独占かせいぜい数人だろ~な、と思いつつ浴場に入ると、いるわいるわなんと13人!
年輩のグループ客がメインだったので、温泉入浴を組み入れたプログラムがあるのかもしれません。
後半、かなり空きましたがそれでもぱらぱらと入ってくるので、日帰り温泉のニーズはけっこうあるのかも。
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 浴室入口
富士西麓は温泉がすくなく、しかも朝霧高原温泉「グリーンパーク」が休業(未確認情報)してしまったようなので、よけいに温泉施設に客が集中するのかもしれません。
また、まわりにはレジャースポットやキャンプ場があるので、週末など夕方まで開放すればかなりの入浴客が見込めると思いますが、現在のところ最終受付は13:30。ランチとあわせての入浴がメインとなりそうです。
なお、ここのレストランは眺めがよく雰囲気あり、ランチは味もよく量もあって価格はリーズナブルなのでおすすめかと。
【写真 上(左)】 こ洒落た館内
【写真 下(右)】 パスタランチ
田貫湖の向こうに富士山をのぞむすばらしい眺望の浴場ですが、きもち天井が低いかな?。
それに宿泊客からすると露天はほしいところか・・・。
脱衣所はゆったり、浴場はみかげ石枠石タイル貼10人くらいの内湯ひとつとサウナで水風呂はありません。
カラン8位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口
富士山&白糸の滝をかたどった湯口(高さ37.76cmで富士山の一万分の一とのこと)からかなりぬるい非加温源泉を投入、別に熱めの側面注入があり、窓ぎわの排湯口への上面排湯でオーバーフローはなし。
適温~ややぬるのお湯はうすく緑がかって、わずかに白い浮遊物と湯面に白い結晶がうかびます。
湯口はたまご味+甘味に明瞭な甘イオウ臭ですが、湯面では弱カルキ臭。
明瞭なヌルすべとよわいながらとろみも感じられ、思いのほかあたたまるお湯。
SO4を含むためか、なんとなくあとを曳くようなイメージがあり、浴後はフッ素がきくためか爽快感があります。
佐野川をうすくしたような感じかな?
源泉の素性は意外によさげなので、非加温源泉槽がほしいところです。
総計261.8mg/kgとうすめながら、pH9.8と浴感を出しやすい高アルカリの泉質なので得をしています。
とくにヌルすべはかなりのもので「美人の湯」をうたっても看板に偽りなしかと・・・。
ここは人気の宿泊施設、しかも温泉が出たということで、今後ますます人気が高まっていくのでしょう。
まわりにさしたる温泉もないので、温泉好きがわざわざ入りにいくようなお湯でもないような気もしますが、お湯は意外に悪くないので、近くに行ったときには寄ってみるのもいいかも?
アルカリ性単純温泉(Na-SO4・(CO3)型) 26.3℃、pH=9.8、56.1L/min掘削揚湯、成分総計=261.8mg/kg、Na^+=74.2mg/kg (86.17mval%)、Ca^2+=8.5 (11.20)、Fe^2+=0.2、F^-=9.0、Cl^-=19.9 (12.84)、OH^-=1.1、HS^-=0.4、SO_4^2-=78.6 (37.61)、CO_3^2-=28.4 (21.79)、メタけい酸イオン=26.9、メタほう酸イオン=13.5、陽イオン計=84.0 (3.75mval)、陰イオン計=177.8 (4.36mval) <H21.8.10分析> (源泉名:休暇村富士・田貫湖温泉)
※泉温26.3℃はアル単規定(25℃以上)ぎりぎりですが、泉温が落ちてもフッ素、メタほう酸で規定泉はクリアできるので、泉温低下に脅える?ことはなさそう、よかったですね (^^)
<温泉利用掲示> 加水:一部あり 加温:あり 循環ろ過:あり 塩素系薬剤使用:あり
〔 脱衣所掲示 〕
(前略)このたび、休暇村富士が天然温泉を掘削し、アルカリ性の肌にやさしいお湯が湧出しました。温泉は富士山の地層、千二百メートルの水脈から湧出しており、ほとんど無色澄明、微硫黄味を有しております。(中略)又、源泉のそそぎ口は、白糸の滝をイメージし、源泉の温度そのままに「かけ流し」になっております。
■ブランドグルメ
〔 富士宮にじます 〕
富士宮市のニジマス養殖は、豊富な富士山の伏流水を利用し、昭和8年に県営富士養鱒場が開設されたのを契機としてはじまりました。
ニジマスの養殖池は市内猪之頭・淀師地区に集中し、あわせて約1,400t前後のニジマスが養殖され、全国でも1、2を競う産地となっています。
また、ニジマス加工品や関連商品も多数あります。
富士宮といえば富士宮やきそばが大ブレークし、「富士宮やきそば学会」が組織されていますが、富士宮にじますにも「富士宮にじます学会」があります。
ちなみにChakuwikiによると、キャッチコピーは「柳の下にどじょうはいないが、ニジマスはいた」らしい・・・(笑)
猪之頭の「鱒の家」は富士宮にじますが味わえる店として有名です。
(静岡農政事務所HPなどを参考。)
〔 2010/03/27UP (2010/03入湯) 〕
E138.33.23.650N35.20.17.345
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■ 竹倉温泉 「錦昌館」 〔 Pick Up温泉 〕
<竹倉温泉 「錦昌館」>
(静岡県三島市竹倉13番地、9:00~19:00、500円、0559-75-3433)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
伊豆の玄関口にあたる三島、沼津あたりは”口伊豆”とよばれ、温泉のイメージはあまりありませんが、さりげに個性的なお湯があります。
とくに三島の竹倉温泉では伊豆にはめずらしい鉄泉系のお湯が湧いています。
【写真 上(左)】 看板-1
【写真 下(右)】 看板-2
昭和10年開湯の竹倉温泉には「錦昌館」「伯日荘」「みなくち荘」の3軒のお宿があっていずれも日帰り可でしたが、現在「伯日荘」は休業しているようです。
場所は県道142三ツ谷谷田線からすこし入ったところ。鉄道でいうと函南駅と三島駅のちょうど中間くらい。
この県道142はR1東海道の枝線のような道で、ふつう観光客は通りません。
そんなこともあって、歴史の古い温泉地のわりになじみがうすいのかもしれません。
【写真 上(左)】 伯日荘
【写真 下(右)】 浴場入口
手前に「伯日荘」、おくに「錦昌館」、すこし離れて「みなくち荘」。
「錦昌館」は3軒のうちいちばん大きな宿で、宴会なども積極的に受けているよう。
林に囲まれ落ちついた趣をもつ湯宿です。
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の源泉カラン
廊下のおくに男女別の浴室。右手が女湯、左手が男湯で男湯のほうが明るく広め。
コインランドリーが置いてあるので湯治宿としてもつかわれているのかも・・・。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 男湯
二面採光の明るい男湯は内床も伊豆石仕上げの豪勢なもの。
窓の外には泉源施設らしきものがみえます。
赤みかげ石枠石タイル貼伊豆石敷10人弱の内湯ひとつとシンプル。
カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
宿名入りのオリジナルケロリン桶あり。
土曜11時で2人~独占とゆったり入れました。
【写真 上(左)】 オリジナルケロリン
【写真 下(右)】 チョロチョロの湯口
湯口からのチョロチョロ投入とタイルの割れ目からの熱湯投入で後者がメイン。
べつにカランがあって、捻ると冷たい源泉がでます。
この源泉カランは泉源施設?との位置関係からして泉源直引きかもしれません。
窓側側溝への上面排湯ですが、オーバーフローなく投注入量よりもすくない感じがするので、どこかに槽内排湯があるかも。
浴槽まわりは鉄分で赤茶に色づいています。
【写真 上(左)】 源泉の引き込み口
【写真 下(右)】 男湯の源泉カラン
ほぼ適温のお湯はいかにも鉄泉らしい透明度30cmの赤茶色のごり湯で、赤茶の酸化鉄らしき浮遊物がただよいます。
鉄サビ味+弱重曹味で投注入湯はかなりつよめの鉄サビ臭。
不思議なことに湯面では鉄サビ臭や饐えたようなFe3臭?はさほどつよくなく、むしろ石膏泉的なやわらかな湯の香が感じられます。
【写真 上(左)】 湯口&湯色
【写真 下(右)】 鉄泉らしい色味です
湯ざわりは鉄泉系のぎしぎししたもので、色味も群馬、伊勢崎の五色温泉に似ているものの、それよりやさしい湯ざわりでよくあたたまります。
分析上はSO4は出ていませんが、なんとなく鉄泉と石膏泉が混じったようなニュアンスのお湯かと。
想定以上にいいお湯で満足。
伊豆エリアでは貴重な鉄泉にゆったりと入れるなかなかのお宿だと思います。
規定泉(総鉄イオン) 13.3℃、pH=7.1、湧出量不明、成分総計=279mg/kg、Na^+=9.3mg/kg、Mg^2+=9.0、Ca^2+=19.3、Fe^2+・Fe^3+=13.1、Cl^-=10.5、SO_4^2-=10.0、HCO_3^-=137、陽イオン計=52.8、陰イオン計=158.5、メタけい酸=44.2、遊離炭酸=23.7 <H21.3.19分析> (源泉名:竹倉温泉1号)
※宿の人にきいたところ、「『伯日荘』とは井戸がちがう。」とのことでした。
<温泉利用掲示> 加水:記載なし 加温:あり 循環:あり 塩素系薬剤使用:あり
■ブランドグルメ
〔 三島(箱根西麓)人参 〕
箱根の西麓にある三島の畑は排水がよい火山灰土で、しかも耕土がふかいため古くから根菜類の栽培が盛んで、とくに人参は「箱根人参」とも云われ定評があったようです。
戦前の長根種から戦後短根種に品種が移ってもその品質に変わりはなく、各地へ出荷されています。人参焼酎など加工品も開発されています。
(三島青果(株)HPなどを参考)
〔 2010/03/26UP (2009/08入湯) 〕
E138.56.56.215N35.6.45.835
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■ 大川温泉 「磯の湯」 〔 Pick Up温泉 〕
<大川温泉 「磯の湯」>
(静岡県東伊豆町大川、11:00~18:00(土日祝、7・8月 ~20:00)、荒天時休、500円、0557-22-0248)
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
東伊豆名物シーサイド露天。ここは大川温泉の海側にあるわりに地味めのもの。
R135を南下してくると湯小屋の青い屋根に白文字で”露天風呂”とあり目立ちますが、アクセスはちょっと複雑。
大川温泉の看板を右折しすぐを左折、R135沿いに少し走ると温泉組合の5~6台のP(入浴者は無料)があります。
Pの脇の階段を降りて、排水溝のような狭いトンネルで国道をくぐるとすぐ横に出ます。
【写真 上(左)】 排水溝のような狭いトンネル
【写真 下(右)】 利用案内
男女別の整備された脱衣所の向こうに岩枠コンクリ造5.6人の露天がひとつ。
このあたり特有の岩がごろごろしている磯に面していますが、側面を塀にかこまれているので開放感はさしてありません。
前の海岸は釣りのポイントらしく、釣り人がたくさんいました。
シャワー付カラン1、シャンプー、ドライヤーなし。
正月15時で独占。
【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 背伸びすると釣り人
側面注入と水カラン(止まっていた)があり、槽内排湯は見あたらず海側へのオーバーフローがあります。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 海へ排湯
ほぼ適温のお湯はやや懸濁し、ごく少量の灰白色の浮遊物。
よわい塩味でほぼ無臭。
よわめのヌルすべととろみが感じられるやわらかで入りごこちのいいお湯。
やや個性に乏しいですが、浴後の湯切れよく、さっぱりとする上品なイメージのお湯です。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 海の眺望
伊豆のシーサイド露天としてはロケ的にやや地味ながら、逆にほかが混雑するオンシーズンなど、穴場的に使うにはいいお湯だと思います。
含石膏芒硝弱食塩泉(分析書掲示なし)
〔 浴場掲示 〕
●磯の湯温泉 ナトリウム、硫酸塩温泉 特に(ケイ酸)H2SiOが70.4%含まれているので湯ざめしにくい レジオネラ菌の心配は有りません。
●源泉は湯船の山側から出ています。
○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。
■ブランドグルメ
〔 銘菓 成金豆 〕
以前なにかで知って、みょ~に気になっていた(^^)伊豆大川のお菓子です。
絹さやえんどうのことを東伊豆では「成金豆」といいます。
なんでも、絹さやえんどうを栽培してお金持ちになった人がたくさんいたからとのこと。
甘く煮たえんどう豆を羊羹で包み、絹さやをかたどった銘菓「成金豆」は、大川温泉「清月堂本店」の名物です。
また、この店ではサザエのかたちをしたかわいい最中「波の子」も売っています。
〔 2010/03/01UP (2005/09/16レポ (2004/12入湯)) 〕
E139.4.47.685N34.50.14.463
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■ 熱海温泉 「駅前温泉浴場」 〔 Pick Up温泉 〕
<熱海温泉 「駅前温泉浴場」>
(静岡県熱海市田原本町8-16、14:00~21:00、水休、500円、0557-81-3417)
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
熱海駅のすぐそばにある公衆浴場。
わりにメジャーな浴場、「駅前浴場」ネーミングなので事前に場所を調べもせずに出向きました。
ロータリーや商店街まわりをさがすもそれらしきものはなし。
終業時間が迫っていたのでついに断念し、交番で尋ねました(^^;)
マックの入っている「ハローズ熱海ビル」の裏側の「熱海駅前振興会館」の1階。
ぜんぜん想定外の駅前通り沿い、アーケードのなかにひっそりとあるたたずまいは、越後湯沢の「江神共同浴場」を思い起こしました。
【写真 上(左)】 夜の外観
【写真 下(右)】 女湯入口
20:30の札止め直前にすべり込みセーフ。ちなみにここは21時までの退場厳守です。
休憩&待合所の手前が男湯、おくが女湯。
まあまあ広めのつかい勝手のいい脱衣所からは、扉ごしに浴場が見わたせ、さほど広くない浴場には常連さんらしき3人の人影。
【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所から浴室
入って左が浴槽。右手が洗い場。
カラン10位。シャワーあり。シャンプー・ドライヤーなし。
あざやかな青タイル貼3-4人の浴槽に、東伊豆によくあるカランにパイプをかぶせての注入。(熱湯が多いのでやけど防止のためだと思う。)
人がたんまり入って汲み出したあとらしく、浴槽のお湯は減っていましたが、槽内排湯は確認できず、おそらくかけ流しかと思います。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口&湯色
ほぼ適温のお湯はうすく茶色ににごり、うす茶の浮遊物をうかべています。
強塩味+弱苦味、よわい磯の香のうらに、ごくよわいながら松之山系のアブラ臭があったかと思います。
とろみは水口系の共同浴場よりよわいものの、濃度感ばっちりで、いかにも土類食塩泉らしい肌に喰い込んでくるような湯ざわりとぺとぺと感。
また、かなりの硫酸塩成分を含んでいるからか、どことなくフックがあって記憶にのこります。
当然あたたまりはハンパではなく、カランで水を浴びながらの入浴。
熱海のお湯は山側の硫酸塩泉と海寄りの土類食塩泉に大別されますが、ここは土類食塩泉の代表格で熱海でもかなり上位にくるお湯かと・・・。
これだけのお湯を駅前の公衆浴場で繰り出すとは、熱海温泉の底ぢから侮りがたし!
ただ、今回はお湯がきもちなまり気味だったので、次回は昼の空いている時間帯に再攻略してみたいと思います。
Na・Ca-塩化物温泉 74.2℃、pH=7.1、湧出量不明、成分総計=4.853g/kg、Na^+=984.1mg/kg、Mg^2+=49.8、Ca^2+=616.9、Fe^2+=0.2、Cl^-=2222.0、Br^-=2.3、SO_4^2-=752.2、HCO_3^-=51.2、メタけい酸=75.9、メタほう酸=8.0、遊離炭酸=21.9 <H19.11.19分析> (源泉名:熱海389号泉)
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:なし 循環ろ過:なし 消毒:なし
■ブランドグルメ
〔 熱海の?? 〕
関東屈指の温泉観光地なのに、これといったアイテムが思いつきません。
↑(あたみニュース)に載っている「だいだいマーマレード」は多賀、「七尾たくあん」は伊豆山の特産です。
こんなところにも熱海の悩みが感じられるような・・・。
〔 2010/02/24UP (2008/12入湯) 〕
E139.4.53.627N35.5.57.546
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■ 上白岩温泉 「雨月庵」 〔 Pick Up温泉 〕
<上白岩温泉 「雨月庵」>
(静岡県伊豆市(旧 中伊豆町)上白岩1997-1、時間要確認、500円、0558-83-2771)
■ オフィシャルHP?
■ 紹介ページ (楽天トラベル)
■ 紹介ページ (るるぶ.com)
■ 紹介ページ (ゆうゆうネット伊豆)
中伊豆、白岩~青羽根あたりにかけては、濃いめの芒硝泉が集中していますがここもそのひとつ。
温泉みしゅらん掲示板のやませみさんのレポをみて二度ほどトライしてみましたがいずれも不在。三度目に入湯を果たしました。
年の瀬も押し迫った午後、ダメもとでTELしたところ、「メインの浴場のお湯は入れていないが、五右衛門風呂ならすぐ張れるので大丈夫」とのこと。
これ幸いとよろこび勇んで突入(^^)
【写真 上(左)】 小川共同浴場
【写真 下(右)】 母屋の玄関
温泉好きのあいだではかなり有名な小川共同浴場から大見川の下流に向かって走ってすぐのT字路を山手に入ります。
細い山道をすこし走ると左手に看板がでてくるので、急坂に乗り入れてすぐ。(場所的には日帰り入浴できる中伊豆温泉「希望園」の手前です。)
【写真 上(左)】 離れ
【写真 下(右)】 百人一首の調度
落ちついた民家風の母屋のおくに白壁海鼠壁の土蔵風の離れがある好ましげなたたずまい。
お宿のスタッフはとても感じのいい方で、館内もこざっぱりと落ちついて、「四季の材料を取り入れた和風会席料理」を出すようなので、かくれた名宿なのかも・・・?
「雨月庵」という名は、上田秋成の凄みのある名作『雨月物語』*からとったのか、はたまた西行ゆかりの謡曲『雨月』からかもしれず、離れに百人一首の調度があったので後者かもしれません。
*) : 序文 「雨は霽れ月がは朦朧の夜、窓下に編成して、以て梓氏に畀ふ。題して雨月物語と云ふ」
【写真 上(左)】 離れのおくに浴室
【写真 下(右)】 左手が浴室
五右衛門風呂は母屋のとなりの離れのなかにあります。
露天もあるらしいですが、詳細不明。
どっしりとした鋳物の浴槽(1人)に、わずかに石膏のでたカランからMax40L/minほども大量投入できます。
もちろん槽内注排湯なしのかけ流しで、投入湯温が絶妙なので、加水することなく新鮮なお湯を楽しめます。
アメニティ類なし。年末14時で貸切。
【写真 上(左)】 入れはじめ
【写真 下(右)】 溜まってきました
無色透明のお湯はやや熱めで明瞭な芒硝味に芒硝薬臭。
成分的にはCaも含んでいますが、なぜかほとんど味臭にあらわれず、ピュアな芒硝泉的味臭です。
湯中の指先が青白く発光しています。
【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 わずかに石膏のでた湯口
非常に硬質な湯ざわりで、ビシっと迫りくる浴感。
高pHの硫酸塩泉なのでふつうはかならず湯ざわりをメモするですが、よほど「硬質な湯ざわり」にインパクトがあったのか、メモにはこれしか残されていません。
あたたまりはつよくないので湯上がりのタイミングがむずかしいですが、浴後はなかなか冷めず、肌に張りがでてしっとり落ちつきます。
さすがに濃いめの芒硝泉、入り手を選ぶ(妥協を許さない ^^; )スパルタ的プロ仕様のお湯です。
【写真 上(左)】 古い分析書
【写真 下(右)】 母屋の浴槽
湯めぐりをつきつめていくと、最後はピュアで濃厚な芒硝泉にたどりつくともいわれ、マニア筋にファンの多い芒硝泉。
わたしはまだまだその域に達していないらしく、どうも濃いめの芒硝泉は修行のようで苦手です(笑)
濃いめの芒硝泉は関東周辺ではめずらしいですが、中伊豆、とくに白岩~青羽根あたりにまとまっています。
入った限りではここと青羽根温泉が双璧かな?
芒硝泉がどういうものかしっかり体験できるお湯なので、泉質追求に目覚めた方にはおすすめかもしれません。
Na・Ca-硫酸塩温泉 69.5℃、pH=8.8、湧出量不明、成分総計=2.009g/kg、Na^+=528.2mg/kg、Ca^2+=131.8、Cl^-=163.1、SO_4^2-=1122、メタほう酸=10 <H11.4.23分析> (源泉名:谷戸峰1号(白岩5号))
※ 泉源についてたずねると、(たしか)庭先の山の方を指さして、あちらの方から引いているとのことでした。
■ブランドグルメ
〔 中伊豆筏場のワサビ 〕
伊豆は関東のみならず全国屈指のワサビ産地で、とくに天城地区と中伊豆地区では「畳石(伊豆)式ワサビ沢」で、1年を通して栽培・収穫されています。
白岩から大見川を溯った筏場(いかだば)地区では、静岡県棚田等10選に選ばれた美しいワサビ沢が広がります。(「JA伊豆の国HP」を参考。)
〔 2010/02/14 (2008/12入湯) 〕
E138.58.45.200N34.57.27.460
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■ 河内温泉 「千人風呂 金谷旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
<河内温泉 「千人風呂 金谷旅館」>
(静岡県下田市河内114-2、9:00~22:00(AM要確認)、原則無休、1,000円/2h、0558-22-0325 )
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
■ 紹介ページ (BIGLOBE温泉)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
河内(こうち)温泉というより、千人風呂といったほうが通りがいい、南伊豆の超有名な湯宿が日帰り開放するもの。
マスコミでやたらに取りあげられるので、湯宿というよりもはや観光名所。じゃらんnetでは観光名所(見る・遊ぶ/その他名所)にカテゴリーされています。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関
下田市街から稲生沢川を約3km遡ったところにあって、伊豆急「蓮台寺」駅から歩け、蓮台寺温泉にもちかいですが、自家源泉をもち、独立した温泉となっています。
前庭は道路に面していて奥行きはさほどなく、外観はどちらかというと農家風ですが、年季の入った重厚な玄関はさすがに絵になっています。
【写真 上(左)】 玄関前のあしらい
【写真 下(右)】 帳場前
木づくりの館内も昔ながらの和風宿の面影をとどめていて、とくに外人客に受けそう。
日帰り受け入れに積極的で、休憩所もあります。
変わったところでは、別館にアート&ダンスホールと天文台があります。
【写真 上(左)】 休憩所
【写真 下(右)】 女湯入口
総木づくりの渋~い脱衣所は、広くはないものの2つにわかれているので、つかい勝手がいいです。
ここには、「千人風呂」(混浴)、「万葉の湯」(女湯)、露天風呂(男女別)、一銭湯(家族風呂)があつて、一銭湯のみ宿泊客限定のようです。
千人風呂は「大正四年、『「伊豆の名物となるようなお風呂を』という思いから生まれまたもので、長さ約十五m、幅約五mの巨大な浴槽は、木造の大浴場としては現在でも国内屈指の規模」だそう。(HPより) また、「伊豆一の木造大浴場」ともうたっています。(同)
”総檜造”とのことですから、いまつくったら(つくれるのか?)いったいいくらかかるのか見当がつきません。
深さも深いところで1m以上あって、浴槽というよりほとんどプール。
ちなみに、HPの案内からすると、ここは泳ぎ、バスタオル巻きOKのようです。
混浴で、婦人脱衣室からも入れるようになっています。
万葉の湯は「平成三年十月、女湯の名湯を作りたい一心で、このお風呂を完成させました。幅約五mは千人風呂と同じ、長さは約十一mで七割位ですが、千人風呂同様泳げる広さと深さがあります。」とのこと。(HPより) こちらは、「木造の女湯ということなら日本一」とうたっています。(同)
また、一銭湯は、現存する当館で最も古い風呂で、明治末、一銭で入れたとのことです。
【写真 上(左)】 千人風呂入口
【写真 下(右)】 千人風呂 (画像提供:義満さん (撮影禁止前の撮影))
浴場の扉を開けると目の前に千人風呂が展開します。
左手の手前に熱湯槽(4-5人)、その奥にぬる湯槽(4人)、右手に数十人はいける主浴槽。
主浴槽は手前から奥の露天側にかけて深さを増していきます。
見事な総木づくり、アーチを描く天井、窓格子の意匠など古さびた風格をそなえ、名物浴場の面目躍如。
露天風呂は奥側の木戸をくぐってのアプローチ。
石枠コンクリ敷10人弱のもので、浴客はほとんど「千人風呂」にいるのでここはわりに空いています。
熱湯槽は木の湯口からかなり熱めのお湯、ぬる湯槽はぬるめのお湯を投入。
主浴槽は熱湯槽からの流し込みと少量のオーバーフロー。
あまりに巨大なので、槽内注排湯を確認する気力をなくし(^^;)不明。
露天風呂は木の湯口からの熱湯大量投入+打たせ湯適温投入で少量のオーバーフロー。投入・溢流のバランスからして、槽内排湯はあると思います。
混浴ですが、女性は広い「万葉の湯」で満足してしまうためか、1人もいませんでした。
カラン11?、シャンプーあり?、シャワー・ドライヤーなし。
年末12時で10人程度とやはり旅館の日帰り湯としては多めの入り。
熱湯槽はかなり熱め、ぬる湯槽はかなりぬるめ、主浴槽はぬるめで露天はややぬる。
全体にぬる湯メインなので、みなゆったり長湯モードに突入しています。
【写真 上(左)】 手前が熱湯槽、左ななめ奥がぬる湯槽 (画像提供:義満さん (撮影禁止前の撮影))
【写真 下(右)】 露天 (同上)
お湯はおおむねうすく懸濁し、うす茶の浮遊物を大量に浮かべています。
ほぼ無味でなまった感じの臭いで、鮮度感はあまり感じられず、浴中、浴後ともにあたたまりはさほどつよくありません。
湯ざわりはきしきし、かるくやさしい感じのお湯なので、それだけになまりが気になるのが残念。
ただ、露天のお湯はほぼ無色透明で浮遊物もすくなく、そこそこの鮮度感もありました。
お湯のよさは露天がピカ一かと。(熱湯槽は鮮度よさげにみえるが、ここもなまり臭があった。)
湯質、湯づかいについてはさしたるインパクトは感じませんでしたが、やはり千人風呂の雰囲気はすばらしいもの。
温泉マニアというより、観光客向けの名物浴場として十分アイデンティティをもっているので、これはこれでありだと思います。
単純温泉 55℃、pH=8.2、湧出量不明、成分総計=401mg/kg、Na^+=86.2mg/kg、Ca^2+=22.8、Cl^-=61.2、SO_4^2-=107.2、HCO_3^-=70.6、陽イオン計=113.5、陰イオン計=241.7 <S56.4.14分析> (源泉名:河内温泉 オボウの湯)
〔 脱衣所掲示 〕
当館が特別に許可した出版社、制作局を除き、撮影禁止の旨の掲示があったので、浴場の撮影は断念。
義満さんから、撮影禁止になる前の貴重な画像を提供いただいたので、それを掲載しています。
■ブランドグルメ
〔 山田鰹節店の削節 〕
創業70年の下田唯一の有名老舗鰹節店。
地場産、国内産にこだわり、昔ながらの製法で一本一本丁寧に造られた鰹節を削っているそう。
鰹削節のほか、さば、むろ混合削節、宗田削節などがあり、とくに厚削り節の品揃えが充実しています。
〔 2010/01/24UP (2008/12入湯) 〕
E138.56.29.090N34.41.45.880
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■ (沼津市宮本字元野80-27源泉) 「ニューウェルサンピア沼津」 〔 Pick Up温泉 〕
<(沼津市宮本字元野80-27源泉) 「ニューウェルサンピア沼津」>
(静岡県沼津市宮本80-27、10:00~20:00、原則無休、800円、055-922-5555)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (MAPPLE 日帰り温泉ガイド)
元(財)厚生年金事業振興団運営の公的施設「ウェルサンピア沼津」。
「ウェルサンピア」の名称で親しまれた旧(財)厚生年金事業振興団の運営施設は、年金・健康保険福祉施設整理機構に移管され、段階的に廃止・売却の手続きが進められています。
「ウェルサンピア沼津」は、平成21年6月30日に営業を終了、翌日7月1日より有限会社ワールドプロジェクトが「ニューウェルサンピア沼津」として新たに経営を行なっています。
アプローチはちょいと複雑なので、下の地図を参照ください。
夜などアプローチは真っ暗でわかりにくいですが、ところどころにでてくる電照サインを見落とさなければ到達できます。
基本的には宿泊施設ですが、10:00~20:00(最終受付19:00)というセンター系日帰り温泉なみの長時間対応。
回数券(13枚綴り7,000円(1枚当たり538円))もだしていて、日帰り入浴受け入れに積極的です。
【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 浴場受付
旧「ウェルサンピア」の施設にもれずかなり豪華な施設。
入浴受付は浴場フロアの専用受付でします。
総合フロントも専用受付も対応はとっても親切で感じのいいものでした。
左手が休憩所、右手廊下のおく、左が男湯、右が女湯。
脱衣所はゆったりしたもの。
【写真 上(左)】 浴室入口
【写真 下(右)】 水風呂
入って左手にサウナ&水風呂、右手に内湯(黒みかげ石枠石敷、10人位)、機能浴槽(真湯?)と洗い場。
水風呂はかなり冷たいですが、とろみがあって井水かも。オーバーフローたっぷりできもちがいいです。
内湯は天井が低めでスペースもさほど広くないのでやや閉塞感があるかな・・・。
窓の外は露天、広くゆったりとしたスペースに銘石づくり屋根付10人以上の大きめの浴槽。
露天は森にかこまれ、チェアもおかれてなかなかいい雰囲気。
カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日18時で5-6人。
内湯のお湯はややぬるめで、きもち翠がかって透明で浮遊物なし。
湯づかいはよく確認しませんでしたが、循環仕様だと思います。
味不明、よわいカルキ臭。しめつけてくるような湯ざわりで入りごこちはいまいち。
露天は石の湯口?+側面注入で底面吸湯+側溝への上面排湯。
【写真 上(左)】 露天-1
【写真 下(右)】 露天-2
お湯は適温~ややぬるでうす茶色に懸濁。
味不明。糊のような臭いとペトペトする湯ざわりととろみ、よくあたたまりからだにくい込んでくるような浴感は「小江戸はつかり温泉」、常総の「きぬの湯」に似たものを感じました。
露天のお湯は内湯とはうってかわって個性的で入りごたえのあるお湯です。
ふつうこういう構成(内湯狭めで露天ゆったり)だと、たいてい露天はスカで内湯のお湯がいいのですが、ここは露天がいいです。
設備は充実しているし、料金もそこそこ手ごろなので、このあたりで温泉に入りたくなったときにはいい施設では・・・。
このあたりはとくに日帰り温泉がすくないので貴重です。
三島、沼津あたりは温泉王国、伊豆の玄関口で、温泉地としてはあまり知られていませんが、三島の竹倉温泉、沼津インターそばの「坂口屋」、原の「ざぶ~ん」(いずれも入湯済だが未レポ ^^; )、そしてここなど、想定外に泉質の面白いお湯があってなかなかに楽しめます。
Ca・Na-塩化物温泉 41.8℃、pH=8.2、68.2L/min掘削揚湯、成分総計=9.473g/kg、Na^+=1401mg/kg (37.11mval%)、Ca^2+=2057 (62.47)、Fe^3+=0.3、Cl^-=5545 (95.20)、Br^-=2.7、SO_4^2-=354.8 (4.50)、HCO_3^-=26.7、チオ硫酸イオン=0.3、陽イオン計=3481 (164.2mval)、陰イオン計=5931 (164.3mval)、メタほう酸=30.0 <H14.9.26分析> (源泉名:沼津市宮本字元野80-27源泉)
■ブランドグルメ
〔 沼津のひもの 〕
沼津といえばひもの、ひものといえば沼津(笑)。
駿河湾の良港をかかえる沼津は、ふるくから干物の名産地として知られてきました。
国内有数の名産地だけにあらゆる干物が揃っていて、産地も製法も多彩。
わさわざ沼津に出向いたら、産地や製法にこだわって、じっくりと品定めしたいものです。
〔 2010/01/11 (2009/11入湯) 〕
E138.50.30.918N35.8.39.276
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■ 大仁温泉 「一二三荘」 〔 Pick Up温泉 〕
<大仁温泉 「一二三荘」>
(静岡県伊豆の国市(旧 大仁町)大仁503、7:00~23:00、300円、0558-76-3123)
■ 紹介ページ (「ゆうゆうネット伊豆」(伊豆観光推進協議会/(株)静岡新聞社)
■ 紹介ページ (「アットエス」((株)静岡新聞社)
大仁温泉は、伊豆長岡(古奈)と修善寺にはさまれた地味な温泉地です。
高台にある「大仁ホテル」をのぞき、こぢんまりとした湯宿がまちなかに点在しているイメージです。
ここもそんな宿ですが、湯づかいがいいのと、低価格で長時間日帰り受け入れをしてくれるので、温泉好きのあいだではわりに知名度の高いお宿です。
また、日本プロ友釣協会(JPA)公認アユ釣りプロの 井川弘仁さんが経営するお宿で、鮎料理が名物の宿としても知られているようです。
県道80熱海大仁線が大仁橋手前で伊豆箱根鉄道を横断する踏切のよこにあります。
オープンで入りやすい玄関、湯宿というより、地元の銭湯的なイメージがあり、じっさい夕方には地元客で賑わうそう。
【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 フロントまわり
フロントまわりには鮎の魚拓がいくつかかかげられ、釣りの宿の趣。
脱衣所、浴場ともにこぢんまり。
おくの窓側に赤みかげ石枠石敷5-6人の浴槽が据えられています。
窓のすぐわきは伊豆箱根鉄道の線路、線路わきの浴場というと、南会津の湯野上温泉 「清水屋」や谷津温泉 「薬師の湯」が記憶にありますが、ここは本数が多いのと、内湯の至近距離を走っているのではるかに迫力(?)があります。
【写真 上(左)】 男湯-1
【写真 下(右)】 ナゾの浴槽?
手前に丸石がちりばめられたぬる湯がためてある浅い浴槽(?)がありますが、これは何?
(釣り客が多そうなので足洗い場か?)
カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。カランもたぶん温泉だと思います。
年末の15時でエアーポケット的に独占。(玄関前Pは満車。入るときも出るときも地元の人と入れちがいだった。)
【写真 上(左)】 男湯-2
【写真 下(右)】 湯口
樹脂製竹樋風の湯口から熱めの源泉をしぼり投入。
べつに手前にカラン×3があって、まんなかのだけ生きていました。(緑青&石膏まみれの蛇口からでる熱湯はこれもたぶん温泉)
槽内注吸湯はなく、全量をオーバーフローのかけ流し。
適温~ややぬるのお湯は、うすく懸濁しうす茶の浮遊物がただよいます。
はっきりとした芒硝塩味は長岡・古奈よりつよめ。
ほこほことした石膏~芒硝系の湯の香。
【写真 上(左)】 生きてるカラン
【写真 下(右)】 湯色&湯口
ヌルすべととろみのあるやわらかないいお湯で、あたたまりはさほどつよくなく、お湯のイメージは韮山に似ているかと・・・。
鮎釣りプロの話しをきけて、鮎料理三昧。
しかも質のよい温泉のかけ流しですから、鮎釣りファンにとってはたまらないお宿ではないでしょうか。
Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉 63.5℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.021g/kg、Na^+=244.0mg/kg、Ca^2+=69.2、Cl^-=262.8、HS^-=0.3、SO_4^2-=283.1、HCO_3^-=61.5、陽イオン計=315.7、陰イオン計=610.9、メタけい酸=86.9、メタほう酸=5.8 <H3.7.3分析> (源泉名:大仁6号泉)
<温泉利用掲示> 当温泉は泉質維持の為、ろ過・循環をしておりません
■ブランドグルメ
〔 狩野川の鮎 〕
美しい姿と香り高い味わいから「香魚」とも言われる鮎。
狩野川は鮎の友釣り発祥の川で、例年、5月下旬の解禁から秋にかけて、多くの鮎釣りファンで賑わいます。
当然、鮎料理も名物で、塩焼きはもちろん、ひらき、甘露煮、洗い、雑炊、塩辛などの多彩なメニューを地元の旅館、民宿、料理店で存分に味わえます。(「駿豆」駿豆地区広域市町村圏協議会HPなどを参考)
〔 2010/01/04 (2006/12入湯) 〕
E138.56.37.371N34.59.20.851
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■ 伊東温泉 「山喜旅館」 〔 Pick Up温泉 〕
<伊東温泉 「山喜旅館」>
(静岡県伊東市東松原町4-7、8:00~22:00、不定休、600円、0557-37-4123)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)
伊東には自家源泉をもつ湯宿がたくさんあって、ここもそのひとつ。
小田原方面からだとR135(旧道)が伊東大川を渡る「大川橋」交差点の路地を海側に入ったならびに、海鼠壁瓦葺きの風情あふれる和風建築がしっとりとたたずんでいます。
【写真 上(左)】 みごとな海鼠壁
【写真 下(右)】 シックな館内
館内はリニューアルをかけているらしく和モダン調の仕上がりをみせていて、思わず泊まりたくなるお宿です。
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所
浴場はロビーの奥、小階段をおりてのアプローチで手前が男湯、おくが女湯。
このあたりは手を入れていないらしく、古い温泉宿のつくりそのままですがそれもまた一興。
【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯
こぢんまりとした二面採光のあかるい浴室に石枠タイル造8人くらいの内湯がひとつ。
カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で独占。
【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 女湯の湯口
鉄分で赤茶に色づいた壁面づたいにかなりの量を投入してオーバーフロー。
槽内注吸湯はみあたらなかったので、かけ流しとみました。
かなりぬるめのお湯は、ごくわずかに懸濁しこまかな湯の花がたくさん舞っています。
かなりつよめの塩味+苦味。
苦味が表にでてきている伊東らしからぬ味で、むしろ熱海や伊豆山のお湯に近い味。
成分総計はあっとおどろく12.667g/kgの高張泉で、とても伊東のお湯とは思えません。
味からして希釈はないかと思いますが、そのわりに濃度感はさほどではなく、あたたまりもそれほどつよくありません。
石膏系の甘い湯の香とキシキシ、弱とろみがあって、硫酸塩泉のイメージも・・・。
【写真 上(左)】 ザコザコです
【写真 下(右)】 女湯の湯色
濃度のわりにさっぱりとした浴感、浴後感があるのはやっぱり伊東のお湯だから・・・?
伊東のお湯では個性のある1湯で、かくれ家的なお宿のたたずまいもなかなかなので、温泉好きにおすすめです。
含石膏・塩化土類食塩泉(Na・Ca-塩化物・硫酸塩温泉) 40.7℃、pH=7.1、湧出量不明、成分総計=12.667g/kg、Na^+=3703mg/kg、、Ca^2+=508.6、Cl^-=6671.54、SO_4^2-=1168.6、HCO_3^-=129.0、メタけい酸=65.0、メタほう酸=7.3 <S27.10.15分析> (源泉名:松原14号泉)
弱食塩泉(Na-塩化物温泉) 45℃、pH=7.4、170L/min動力揚湯、蒸発残留物=12858mg/kg <S34.1.22試験> (源泉名:松原7号泉)
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり(低温時のみ加温) 循環ろ過:なし 消毒:なし
※ 庭にある源泉2本(松原7号、松原14号)を混合使用しているらしい。浴場から泉源らしきものがみえますが、これがそれかどうかは不明。
■ブランドグルメ
〔 伊東のムロアジ 〕
伊東の沖合ではムロアジの棒受網漁が盛んで、伊東漁港に水揚げされたムロアジの干物は伊東名物として一部のグルメ層に知られています。
〔 2009/12/31UP (2008/04入湯) 〕
E139.6.5.400N34.58.9.080
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■ 仁科・堂ヶ島温泉 「沢田公園露天風呂」 〔 Pick Up温泉 〕
<仁科・堂ヶ島温泉 「沢田公園露天風呂」>
(静岡県西伊豆町仁科2817-1、9:00~19:00(3~5、9月)/9:00~20:00(6~8月)/9:00~18:00(10~2月)※繁忙期は時間延長あり、火休)、500円、0558-52-0057(露天風呂管理事務所))
■ 紹介ページ (@nifty温泉)
■ 紹介ページ (温泉みしゅらん)
■ 紹介ページ (西伊豆町HP)
【写真 上(左)】 階段&脱衣所
【写真 下(右)】 男湯
西伊豆を代表する絶景露天風呂で人気観光スポット。
今年2009年10月の台風18号により被害を受け営業停止していましたが、2011/04/30より営業再開しています。
場所は仁科漁港の海側、沢田公園内にあります。
有料Pは入浴者無料ですが、台数はさほどないのでトップシーズンの夕暮れどきなど満車になるのでは?。
P入口の詰所で料金を払い、奥の海沿いの断崖にかかった階段をのぼってのアプローチ。
湯めぐりするなら、西伊豆町の5つの町営浴場(堂ヶ島温泉「沢田公園露天風呂」「なぎさの湯」「せせらぎの湯」、祢宜の畑温泉「町営やまびこ荘」、浮島温泉「しおさいの湯」)が1,000円で利用できる温泉手形「風呂奉行」(半年有効)があるので、こいつがお得。
この詰所でも売っています。
階段をのぼると脱衣所の小屋。手前が男湯、おくが女湯です。
脱衣所は狭く、混雑時は修羅場になりそう・・・。
【写真 上(左)】 露天からの眺め
【写真 下(右)】 三四郎島
外にでるとさすがにすばらしいロケーション。
高台にあるこの露天からは駿河湾とリアス式海岸に浮かぶ島々が見渡せます。
とくに右手沖合いにならぶ三四郎島(伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島の総称)が印象的。
また、名勝、天窓洞・三四郎島などをめぐる「洞くつめぐり」の遊覧船がときおり沖合いをとおりすぎるので、やってきたら仁王立ちして手を振りましょう(笑)
【写真 上(左)】 遊覧船
【写真 下(右)】 湯面&海面
海辺の露天は数々あれど、ここまでのロケはそうそうありません。
しかも完璧に西向きなので、夕ぐれ時はさらに絶景、これで人気がでないワケがありません。
浴場じたいは広くなく、石造4-5人の浴槽ひとつ。
熱湯かつほてる泉質なのでトドが多発するハズですが、トドるスペースもあまりなく、ここも混雑時は修羅場か・・・?
水カラン1、アメニティ類なし。
平日11時でほとんど独占、出るころに3人。入れ替わりで入った前浴の人もず~と1人だったとのこと。
ここは3回目ですが、こんなに空いていたのははじめてです。
平日とはいえ、7月も下旬の快晴、この西伊豆有数の人気浴場でよもや独占は期待していなかったのでラッキーでした。
石膏の析出&黒褐色に色づいた石の湯口からかなり熱めのお湯(味臭からするとたぶん源泉)をしぼり投入+側面注入で、海側上面排湯口からの配湯+底面吸湯の半循仕様。
ごくうすく懸濁したお湯はわずかに茶色の浮遊物をうかべ、しっかりとした芒硝塩味に明瞭な磯の香&芒硝臭。
硫酸塩のキシキシとアルカリのヌルすべが入りまじる湯ざわりでとろみも感じられます。
硫酸塩をかなり含んでいるので、湯中の指先が青白く発光していますが、磯の香がつよいので、どちらかというと海のイメージのお湯になっています。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色&湯口
あたたまりがすこぶるつよく、屋根がなく日射に晒されるので海風だけでは冷めきりません。この日もときおりカランの水を浴びながらの入湯。
かなり濃いめの石膏芒硝泉で、どちらかというと通ごのみ。泉質的に力のつよいお湯なので長湯はきびしいものがあります。
しかし、海辺の温泉でこれだけ硫酸塩の強い泉質を繰り出すとは、さすがに硫酸塩泉のメッカ、西伊豆です。
ここはカルキがつよいという情報もありますが、今回はタイミングがよかったためか、お湯のコンディションがよくほとんど循環を感じないほど。(ただし、磯の香は消毒の影響をうけて出ていると思う。)
ロケは最高。お湯については毀誉褒貶ありますが、タイミングを選んでいけばなかなかに入りごたえのあるお湯が楽しめる好浴場だと思います。
Ca・Na-硫酸塩温泉 56.9℃、pH=8.8、湧出量不明、総成分=2.477g/kg、Na^+=200.8mg/kg、Ca^2+=553.44、Cl^-=88.7、SO_4^2-=1578、HCO_3^-=4.9、メタけい酸=35.8 <H14.6.20分析> (源泉名:仁科・堂ヶ島5号・16号混合泉(西伊豆町副配湯所))
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過:あり 消毒:あり
■ブランドグルメ
〔西伊豆(田子・仁科)の塩鰹〕
かつて鰹の一本釣りが盛んだった西伊豆には鰹がらみの名物がいくつかあります。
脂ののった戻りがつおを加工して、おもに正月用に作られる「塩鰹」もそのひとつで塩干ごのみのグルメ層に知られています。
また、田子のしょっから(鰹の塩辛)もこのあたりの名物として知られています。
〔 2009/12/05 (2008/07入湯) 〕
E138.46.7.686N34.46.26.160
【過去の記録/休業情報(2009/10/08~2011/04/29)】
※休業情報(西伊豆観光協会HPより)
●沢田公園露天風呂休業についてのお知らせ
平成21年10月8日の台風により、沢田公園露天風呂は大きな被害を受けた為、当分の間休業させていただく事となりました。
皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、ご理解の程よろしくお願い致します。
今年2009年10月の台風18号により被害を受け営業停止している模様で、2009/12/05現在、同HPでは「休業」となっています。
新聞報道などによると、一帯は「名勝伊豆西南海岸」の国指定を受けていて、文化財保護法や付帯の許可等により、町では露天風呂を許可なく改修できないことと、数百万円に及ぶとされる復旧費用の二重のネックがあって改修が進まないようです。
「名勝伊豆西南海岸」の景勝保全も大切ながら、この露天はいまや西伊豆町屈指の観光資源となっています。
文化財保護と観光資源復旧のジレンマ、どのように決着するのか注目されるところです。
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■ 宇佐美温泉 「中島荘」 〔 Pick Up温泉 〕
<宇佐美温泉 「中島荘」>
(静岡県伊東市宇佐美1746-1、時間要問合せ、500円、0557-48-9489)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (じゃらんnet)
熱海と伊東のあいだにある宇佐美には多くの温泉民宿がありますが、情報がすくなく日帰り難易度の高いところです。(ま~、ふつうの観光客は熱海か伊東で入浴するので当然か・・・(笑))
ここはネットで、日帰り可との情報をなんとかみつけたので突入してみました。
場所はR135から大仁・沼津方面へ抜ける県道19が分岐するT字路のよこ。(→ここ) Pは裏手にあります。
TELしないでいったのですが、たまたま宿の人がいてこころよくOK。ただ、不在のこともありそうなので、事前TELがベターかと・・・。
【写真 上(左)】 メイン浴場の浴槽
【写真 下(右)】 かけ流しの説明
民宿なので脱衣所が狭いのはご愛嬌。
伊豆石敷3人ほどの思いのほか本格的な湯船は入りごこちよく、内床まで伊豆石貼りの贅沢なもの。
ただ、かなりの熱湯を流し込んでいるうえに、冬ということもあって浴室はこもり気味。
【写真 上(左)】 もうひとつの浴場
【写真 下(右)】 もうひとつの浴場の湯口
おどろいたことに、もうひとつ小さいながらしっかりとした浴室があって、ここでも源泉がかけ流されていました。
石膏系の白い析出のでた石の湯口から熱湯源泉をしぼり投入、槽内注排湯はみあたらずきっちりとオーバーフローは、宇佐美では貴重なかけ流しでしょう。
カラン3、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。年始12時で貸切。
【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 きっちりオーバーフロー
そうとうの熱湯で、湯もみをしてもどうにも太刀打ちできずやむなく加水(泣)
かなり熱めのお湯は、わずかに懸濁してうす茶の湯の花がうかびます。
はっきりとした芒硝塩味に微苦味をまじえるよさげな味。芒硝臭でカルキは感じられません。
熱湯ということもありますが、それを差し引いてもそうとうにあたたまりの強いお湯で、真冬というのに何度かカランの水を浴びました。
食塩泉というより硫酸塩のあたたまりが強く効いているような・・・。
硫酸塩泉のキシキシととろみに土類食塩泉の肌に食い込むような湯ざわりがある、力感炸裂のお湯にびっくり。
宇佐美では「ヘルスセンター」もいいお湯ですが、いささかもひけをとらないすばらしいお湯です。
【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 川に捨てられる温泉?
このあたりは、お湯の管理上循環にかえたところも多いが、ここは変えなかった。そのうちにかけ流しに関心が集まるようになり、いまとなっては、その方がよかったかも・・・ と、感じのいい女将さんは笑っておられました。
それにしても、日帰り客はほとんどいない感じなのに、昼間から熱湯源泉をかけ流しているのは何とも贅沢。温泉好きは攻めてみる価値のあるお湯かと思います。
Ca・Na-塩化物・硫酸塩温泉 54.9℃、pH=8.5、178L/min、成分総計=3.066g/kg、Na^+=354.5mg/kg (31.75mval%)、Ca^2+=660.4 (67.85)、Cl^-=942.4 (54.69)、SO_4^2-=1045 (44.77)、陽イオン計=1022 (48.56mval)、陰イオン計=1997 (48.60mval)、メタけい酸=41.3、メタほう酸=6.2 <H17.3.14分析> (源泉名:宇佐美温泉 宇佐美8号)
<温泉利用掲示>(館内掲示より)
当館は源泉100%「掛け流し式」です。湯量豊富な宇佐美温泉。当館では源泉をそのまま引いて、そのまま使用している天然温泉の掛け流しです。
※ 泉温54.9℃でこの熱さということは、非加温だとすると、近くの泉源からタンク経由なしで引いてきているような気がします。
「源泉をそのまま引いて、そのまま使用している」という掲示もそれをうらづけているような・・・。
ちなみに泉源地の宇佐美字桜田は、宇佐美小の北側あたりをいうらしく、この宿から500mほどしか離れていません。
※ 宇佐美には複数の泉源がある筈ですが、各宿の利用状況はナゾにつつまれています。多くの宿は共同配湯泉利用だと思いますが、自家源泉もありそう。
市内を流れる烏川にはもうもうと湯気をあげつつ温泉?を捨てているところがありますが、あれはどこからきているのだろう・・・。
〔 2009年9月12日UP 〕 (2007年1月入浴)
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■ 八木沢温泉 「おおはま」 〔 Pick Up温泉 〕
<八木沢温泉「おおはま」> (静岡県伊豆市(旧 土肥町)八木沢208、時間要問合せ、500円、0558-99-0320)
■ オフィシャルHP
■ 紹介ページ (温泉生活)
西伊豆、土肥の南に八木沢温泉があります。
ここは土肥温泉にくくられることもありますが、源泉もロケもちがう別の温泉地です。
ここはずっと前に「やぎさわ荘」に泊まったことがあり、どことなく「とろ~ん」としたお湯が印象に残っていました。
ここは民宿やこぢんまりとした宿がメインで、日帰り情報がほとんど出てきません。
ネットで調べるとどうやら「おおはま」で入浴可のようなので、土肥の旅館にチェックインしたあと、突入。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 ちょうどオーバーフローがはじまるところ
場所はR136から八木沢温泉に斜め右の海側に入って2-3軒目くらいの左手(→ここ)
宿の前のPに停め、ちょうど玄関前を掃除していたご主人?に入浴を乞うとふたつ返事でOK。
ただ、入浴料金を忘れていたようなので、日帰り入浴客はよほどすくないのかも。
母屋の前、Pのよこの別棟2階に男女別の浴場。
海の眺望を確保するためにわざわざ2階につくったのでしょう。
階段をのぼって手前が女湯、WCをはさんで奥に男湯。
脱衣所、浴場ともにこぢんまり。
【写真 上(左)】 浴室からの眺め
【写真 下(右)】 湯口
西向きの明るい浴室に赤みかげ石枠伊豆石貼2-3人の浴槽がひとつ。
天井がひくくややこもり気味。
夕日はきれいですが、日差しが差し込み、夏場はけっこうあついかも・・・。
石膏まみれの赤みかげ石の湯口から温度が変動するお湯を投入で、槽内注排湯口の作動はたぶんなく、投入全量をオーバーフローの加温かけ流しとみました。
カラン2(たぶん温泉)、シャワー、シャンプーあり。ドライヤーなし。
土曜の16時前。独占の浴場で、浴槽のお湯がタイミングよくオーバーフローをはじめました。
【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 洗い場にも石膏の析出
適温のお湯は、ほぼ無色透明で白い浮遊物が浮かびます。
かなり強めの芒硝味に苦味をともなう個性的な味。
磯の香というか海藻臭にわずかな芒硝石膏臭がまじります。海辺のお湯ながら塩分はほとんど感じられません。
きしきしととろみが強いのに、浴感じたいは軽やかなすこぶる入りごこちのいいお湯で、土肥のお湯より軽い感じ。
そのわりにはげしく温まり、なんどもシャワーを浴びながらの入浴となりました。
予想外に個性的なお湯は、硫酸塩がよく表現されている西伊豆らしいお湯でした。
浴後、女将さんがコーヒーをご馳走してくださいました。
東京方面からの常連さんが多く、近くに有名な眼科のお医者さんがいるので、そこでの治療に通われる方もかなりいるとのこと。
日帰り客はやはりすくない様子でした。
目立たないお宿ですが、土肥温泉とはひと味ちがう個性的なお湯なので、西伊豆の湯巡りに加えてもいいのでは。
Ca・Na-硫酸塩・塩化物温泉 29.0℃、pH=8.1、湧出量不明、成分総計=2.402g/kg、Na^+=376.9mg/kg、Mg^2+=2.5、Ca^2+=401.9、Cl^-=603.8、SO_4^2-=945.7、HCO_3^-=27.7 <H14.6.3分析> (源泉名:八木沢鉱泉)
〔 2009年8月12日UP (2008年7月入湯) 〕
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■ 浮島温泉 「しおさいの湯」 〔 Pick Up温泉 〕
<浮島温泉「しおさいの湯」> (静岡県西伊豆町仁科浮島2190-1、9:00~20:00(10-3月は8:00~19:00)、水休、500円、0558-53-0981)
■ 紹介ページ(西伊豆観光協会)
■ 紹介ページ(MAPPLE観光ガイド)
西伊豆町には5つの町営浴場(堂ヶ島温泉「沢田公園露天風呂」「なぎさの湯」「せせらぎの湯」、祢宜の畑温泉「町営やまびこ荘」、浮島温泉「しおさいの湯」)があります。
この5つの施設が1,000円で利用できる「風呂奉行」という温泉手形(半年有効)があるので、温泉好きには湯めぐりエリアとしても知られていて、ここもその1湯。
ここは前に一度攻めたことがありますが、施設不良で臨時休業ロスト(泣)。
今回、再リベンジ。
【写真 上(左)】 アプローチの看板
【写真 下(右)】 衝撃の(^^)はり紙
場所は西伊豆のメインルートR136(田子バイパス)、田子の南側「浮島トンネル」の先にある「田子南」信号を海側旧道に入って、浮島海水浴場に向かっておりていく途中左側。(→ ここ)
漁村のなかにあるのでちとわかりにくく、Pは3.4台分。
すぐ先は行き止まりで海水浴場です。
【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 外観
こぢんまりとした施設ながら、しっかり休憩所があります。
廊下の奥、右手が女湯、左手が男湯で、脱衣所はおもいのほか広くてつかいやすいもの。
浴場は総木づくり4人の内湯のみとシンプル。
浴槽の奥には坪庭、落ち着きのあるなかなかいい浴室です(空いていれば・・・)。
【写真 上(左)】 受付
【写真 下(右)】 男湯
常時投入はなく、側面注入で底面&側面吸湯ですが、かなりのオーバーフローもあります。
他にカランがあって、ひねるとやや熱めのお湯(源泉)がでます。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜11時で独占。
湯づかいは循環だと思いますが、日中は浴客がすくないようで、お湯のコンディションはかなり良好でした。
【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 源泉カラン(男湯)
適温~やや熱めのお湯はきもち懸濁し、茶と白と黒の浮遊物がただよいます。
かなり強めの塩味に苦味が混じり、磯の香+α臭。
土類食塩泉系特有の肌にくい込むような強い湯ざわりと、温まりがあってややペトつくので、夏場はかなりきびしいかと・・・。
ただ、西伊豆のお湯らしく硫酸塩もしっかり含んでいて、これが浴感に奥行きをもたらしています。イメージ的には伊豆山に近いかな?
このあたりのお湯は硫酸塩メインのお湯が多いですが、ここは意表をついた等張性の土類食塩泉。
西伊豆では、岩地~雲見エリアとならぶ有数の濃厚なお湯では?
西伊豆の湯めぐりに変化を与えてくれる、貴重なお湯だと思います。
Na・Ca-塩化物温泉 51.9℃、pH=7.52、湧出量不明、成分総計=8.986mg/kg、Na^+=2461.0mg/kg、Ca^2+=587.9、Cl^-=4658.0、SO_4^2-=950.3、メタけい酸=74.6 <H5.6.17分析> (源泉名:浮島温泉)
〔 2009年7月10日レポ 〕
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■ 谷津温泉 「薬師の湯」
<谷津温泉「薬師の湯」> (賀茂郡河津町谷津171の1、9:00~22:00、800円、0558-34-1445)
オフィシャルHP
河津温泉郷のひとつ谷津温泉は、行基が1500年前に発見したと伝えられる古湯です。
知名度は高くないものの、泉源は50を越えるとされ、高温の源泉を河津浜温泉や今井浜温泉へ送湯(=河津浜温泉や今井浜温泉の湯元)している実力派の温泉地です。
伊豆を代表する高級宿「石田屋」が有名ですが当然日帰り不可。
日帰り可の情報があった「河津館」にTELするも出ず、現地に行くも人気なし。
んじゃ、日帰り可情報のある「岩谷旅館」にするべかと走りはじめ、ふと、電柱看板をみると「岩盤浴・日帰り入浴・薬師の湯」の文字が・・・。
一瞬「『谷津 嵐の湯』が改名か?」と思いましたが、どうやら場所がちがうよう。
なんとなく怪しげだが、とりあえず行ってみるかと看板にしたがって突き進むと、「石田屋」のさらに奥にありました「薬師の湯」。
【写真 上(左)】 建物の裏手から立ち上る湯けむり
【写真 下(右)】 源泉櫓1
外観はペンションそのものでプールまである。
が、その裏手からもうもうと立ち上る湯気がただごとではありません。
近寄ると沢沿いに泉源があってもうもうとした湯気と櫓のよこに大量の析出物(石膏?)が堆積しています。
その手前に泉源施設?と給湯所があってタンクローリーが横づけされていました。
【写真 上(左)】 源泉櫓2
【写真 下(右)】 石膏?の析出
【写真 上(左)】 貯湯槽?
【写真 下(右)】 エントランス
受付に行き入浴を乞うと、入浴だけなら800円ということですぐさま突入。
分析書の源泉名は「谷津38号」、泉温じつに100℃。正真正銘の谷津温泉です。
中庭の25mプールも温泉というのにはおののき(この日はぬるかった。)
本来は岩盤浴がメインの施設(女性専用(10床)、男女共用(16床)、自家源泉と温泉熱を利用)で、1,600円(3時間以内)の料金体系となっています。
【写真 上(左)】 温泉プール
【写真 下(右)】 男湯の内湯
浴場は廊下の奥。左が女湯、右が男湯。こぢんまりとしていますが、それぞれ内湯と露天があります。
やや暗めの浴室に内湯(石枠青鉄平貼4.5人)。岩の湯口からゲキ熱源泉を投入、いったん湯壺にためて冷却してから浴槽に流し入れていますがそれでも熱い。
でも浴槽内はやや熱くらいの温度に収まっています。
槽内注排湯はみあたらず、たぶん投入全量をオーバーフローはかけ流しでしょう。
【写真 上(左)】 男湯の内湯の湯口
【写真 下(右)】 内湯の露天
露天は石枠青鉄平貼3.4人。すぐ上を伊豆急の線路が走っていて、ときおり電車が通るのはご愛嬌。
開放感はないものの、坪庭をあしらったなかなか風流な露天です。
岩の湯口からゲキ熱源泉をしぼり投入+熱湯の側面注入でオーバーフロー。
露天は内湯よりだいぶ熱くて入るのに気合いがいります。
どちらも浴槽まわりには石膏の析出と思われる白い破片が散乱しています。
カラン4、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。年末14時で独占~2人と空いていました。
【写真 上(左)】 女湯の内湯
【写真 下(右)】 女湯の露天
お湯のイメージは内湯・露天とも大差ありませんが、露天のほうが鮮度感があります。
うすく懸濁したお湯にはうす茶と白い湯の花(露天は少なめ)。
ほこほことした石膏味に甘い石膏臭。
とろとろきしきしとした湯ざわりなめらかなお湯ですが、温まり感がはんぱじゃなく、なんども洗い場の水を浴びながらの入浴。
とろみを帯びたやわらかな湯ざわりながら本質は強いお湯なので、油断しているとヘロヘロにされますが、浴後は熱の抜けよくすっきり爽快。
さすがに名湯、谷津。
この前に河津温泉郷のお湯にいくつか入りましたが、それらとは一線を画しているような、力感と格調をあわせもつお湯かと思います。
親切そうな受付の人に、帰りにいろいろと尋問しようと(笑)思っていましたが、出入りの業者さんがきて忙しそうだったので断念。
あとで調べると、「ヴィラサーフサイド」というペンションが2006年10月に業態変更して「自家源泉岩盤浴の宿 薬師の湯」に変わったとのこと。
安価で宿泊もでき、ダイバーによくつかわれているようです。
(この日はプールでダイバーのグループがトレーニングしていた。)
観音様と岩盤浴(ゲルマニウム鉱石・ラジウム鉱石等十数種類の薬石の効果)がやたら目立つ看板なので、なんとなく宗教がかったアヤシげな施設に思えますが、なかみはいたって普通。
というか、南伊豆でも有数のお湯を楽しめる施設なので、温泉好きにおすすめです。
Na-塩化物・硫酸塩温泉 100℃、pH=8.6、湧出量不明、総成分=1377.28mg/kg、Na^+=372.50mg/kg、Ca^2+=44.20、Fe^2+=0.20、F^-=1.70、Cl^-=487.30、SO_4^2-=211.90、HCO_3^-=39.20、メタけい酸=176.40 <S63.1.19分析> (源泉名:谷津38号)
〔 2009年3月31日レポ( 2008年12月入湯) 〕
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■ 伊豆高原(大川)温泉 「東急ハーヴェストクラブ天城高原」
<伊豆高原(大川)温泉「東急ハーヴェストクラブ天城高原」>(静岡県伊豆市(旧 中伊豆町)冷川1524、15:00~21:00(時間確認要)、1,000円(貸タオル付)、0557-29-1234)
オフィシャルHP
中伊豆、遠笠山の北麓、ベゴニアガーデンのよこにある会員制施設&リゾホで、大川温泉から延々10kmあまりを長距離引湯しています。
手入れのいき届いたゆったりとした館内には落ちついた空気が流れ、リゾホとして安定感があります。
ここは泊まりで入りましたが、日帰り入浴も受け付けているようです。
【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 男湯
最上階にある展望風呂は露天はないものの、真っ正面に愛鷹山をしたがえた富士山。右手に初島が浮かぶ相模湾、左手には駿河湾がのぞめる絶景温泉。
これほどすばらしい眺望風呂はちょっと記憶にありません。お湯はそっちのけで(笑)、胸のすくような雄大な眺望を楽しんでいました。
浴室は、大浴槽(黒みかげ石枠タイル貼20人位)、サウナ(石焼式)、休憩所兼ミストサウナと水風呂(かなり冷たい、水位連動投入)。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
大浴槽はよわく赤茶に色づいた白みかげ石の湯口から大量投入+熱湯の側面注入で、窓側側溝への流し出し+かるいオーバーフロー。
適温のお湯はほぼ無色透明で少量の茶色の浮遊&沈殿物。弱苦味微塩味でカルキ臭。
夕方入ったときはカルキ臭強く苦味は明瞭。夜はカルキ臭苦味とも弱まっていました。
よわいキシキシのあるお湯でかなりの温まり感があります。
【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 男湯の浴槽
水風呂はカルキ臭なくきもちのいいもの。
掲示によると水道水のようですが、肌ざわりはやや硬めながら、なぜか手足が硫酸塩泉的に青白く発光していました。
リゾホのお湯ということで、ほとんど期待もせずにいきましたが、10km引き湯し循環しているわりにはしっかりと温泉らしさがあったのには拍手。
これは総計4gの含塩化土類食塩泉という、源泉の力のなせるワザかと・・・。
なにより、このすばらしい眺望は体験する価値ありです。
Ca・Na-塩化物温泉 52.0℃、pH=7.8、湧出量不明、成分総計=4.230g/kg、Na^+=828.4mg/kg、Ca^2+=690.0、Cl^-=2091.0、SO_4^2-=517.8、メタけい酸=49.3、メタほう酸=10.4 <H11.12.22分析> (源泉名:伊豆観光開発4号泉 大川14号)
<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環濾過:あり 塩素系薬剤:使用
〔 2006年9月26日レポ (2006年2月入湯) 〕
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