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■ 小久保(大貫)鉱泉 「つりと鉱泉 さゞ波館」 〔 Pick Up温泉 〕



小久保(大貫)鉱泉 「つりと鉱泉 さゞ波館」
住 所 :千葉県富津市小久保2868
電 話 :0439-65-3373
時 間 :14:00~20:00 / 不定休
料 金 :500円
紹介ページ (富津市観光協会)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)
紹介ページ (JTB)

「さゞ波館(さざ波館)」は、大貫漁港のそばにある昭和六年開業の老舗宿。
R465大貫駅前から1kmほど南、小久保川の小さな橋を渡ってすぐの路地を右折して突きあたった右側の海辺。
このあたりは国道から引き込んでいて静かで、あたりの家並みは昭和のそれ。

釣り宿ということで、民宿に毛のはえた程度の宿を想像していましたが、思いのほか立派。
ここは近代日本児童文学の始祖といわれる巖谷小波(いわや・さざなみ)(漣山人)ゆかりの宿で、名付けは小波によるとの由。
玄関脇に小波の句碑があります。
帳場で入浴を乞うと奥に入浴客用の入口があるとの案内を受けて移動、Pもそちらにあります。



【写真 上(左)】 外観
【写真 下(右)】 渋い館内

入るとバーかスナックのような一角がありそこで料金を払います。
扉を開けると別世界。黒光りする木の廊下が走る味のある和風の建物です。
廊下の奥に男女別の浴場。木枠の脱衣棚に洗面台がふたつ。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 洗面台

二面採光の浴場に、内湯(石造7.8人)がひとつとシンプル。
洗い場は銭湯仕様で押下式カランに固定式シャワーがレトロ。
カラン6、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。土曜17時で独占~3人。


【写真 上(左)】 浴室
【写真 下(右)】 左手はジェット

中央のパイプ注入+ジェット×2の注入でオーバーフローは少量。
で、槽内排湯があると思いますが確認できず。
手前にカランがあって捻ると冷たい源泉がでます。


【写真 上(左)】 パイプ湯口
【写真 下(右)】 源泉カラン

やや熱めのお湯は透明度70cmくらいの黒湯(湯色は紅茶色)で源泉は微重曹味に弱い化石肥料臭。
ツルすべと染み入るような浴感があり、飯岡をうすくした感じのなかなかに渋いお湯。
熱湯ということもありますが、相当な温まり感があります。
浴後は重曹がきいているためかすっきり爽やか。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯色

浴後、上品な感じの女将さんと言葉を交わしました。
もともと網元の家柄で船宿だったものが釣り宿になったが、最近は釣り客も少なくなったとのこと。
廊下に宿泊客の郵便受けらしきものがあったので、長期滞在の湯治客がメインなのかもしれません。

ここは温泉分析をしておらず、小久保(大貫)鉱泉といわれているようです。
浴感からするとNaHCO3で規定泉になるような気もしますが、固定客で成り立っているようなこの宿では、温泉でも鉱泉でも大勢に影響ないのかもしれません。(パンフでは「鉱泉超音波風呂」と謳っています。)

近くには大貫中央海水浴場もあるし、地魚料理も自慢のようです。
こんな宿でひがな一日まったりするのも目先が変わっていいかもしれません。
鄙び好きにおすすめ。

「湧き出る鉱泉は、コーヒー色で肌滑らかに温め心和みて、客仁と語らい釣人と交わる。季節の魚を追い、船頭と共に船元守る。~ 海に暮して一世紀。」(パンフより)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 富津のアオヤギ(青柳) 〕
別名バカ貝ともいわれるポピュラーな貝で、かつて市原市青柳に集められ江戸方面へ出荷されたことから、青柳とも呼ばれています。
富津周辺はいまでも産地で、富津岬あたりには貝料理を出す店が何軒かあります。
舌切(したきり)と呼ばれる身足よりも小柱(こばしら)と呼ばれる柱の部分の方が美味しいとされ、天ぷら(かき揚げ)や鮨ネタなどに珍重されます。
富津あたりでは舌切をつかったさんが(なめさんが)が漁師料理として知られています。
旬は春。

〔 2010/10/24内容補強のうえUP (2006/10/30レポ (2006/10入湯)) 〕


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■ 南房総(白浜)女来島温泉 「グランドホテル太陽」 〔 Pick Up温泉 〕



南房総(白浜)女来島温泉 「グランドホテル太陽」
住 所 :千葉県南房総市白浜町白浜3535-5(旧 安房郡白浜町)
電 話 :0470-38-3331
時 間 :15:00~
料 金 :1,000円
オフィシャルHP1
オフィシャルHP2
紹介ページ (@nifty)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

館山や千倉とおなじく、白浜にもかなりの数の源泉があります。
その多くは宿泊施設が独自に開発したもので、歴史は浅く温泉街も形成されていないので、南房総=温泉というイメージは薄いものでした。
市町村合併を契機に”南房総温泉郷”として売り出しているものの、一般的な知名度はさほど高くはありません。

まして日帰り入浴となると情報はとてもすくなく、日帰り施設(これもすくない)や日帰り入浴受入れに積極的な一部の宿がわずかに知られているのみです。
じつは日帰り入浴OKの宿はかなりあるのですが、多くは15時くらいからなのでよけいに湯めぐりのタイミングがむずかしくなります。
そんなわけで今回、白浜「南海荘」(伊東園グループ!)に泊まってこれらの宿にじゅうたん爆撃(笑)をかけてみました。


【写真 上(左)】 あたりの海岸
【写真 下(右)】 サイン

漁港の奥の高みにある白亜の大型ホテルで自家源泉「女来島(めらいじま)温泉」を持っています。
15時すこし前に行くとPには誘導スタッフ。
ちと敷居が高そうでしたが、日帰りしたい旨伝えると快くPを指定、フロントまで案内してくれました。
フロントの対応もなかなかで、今回調べてみるとここはサービスと料理のよさで定評がある宿なのでした。

名前からするとなんとなくB級入ったぱっとしないホテルを想像しますが、館内はやや古びてはいるもののゆったりと空間がとられメンテも効いていて居ごこちよさげ。
「古きよき温泉ホテル」(そういうものがあるとすれば・・ですが・・・)のイメージかな?


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 檜風呂

ロビーから階段でおりると浴場。
右手が総檜造り露天の「酔月」、左手が岩造り露天の「はまゆう」で男女交替制。
このときの男湯は「はまゆう」でした。
脱衣所はゆったりとしてつかい勝手のいいもの。工場用のパワフルな扇風機が稼働していて、こもりがないのも優。(ど~でもいいけど、この扇風機があるところではずれだったためしなし ^^)


【写真 上(左)】 熱湯槽
【写真 下(右)】 浜ゆうの・・・

浴場は天井がややひくいもののスペースはゆったり。
正面に檜風呂(檜づくり三角形5-6人)、左手に洗い場と熱湯槽(大理石枠水色タイル貼10人位)、右手が露天への出口です。

露天は軒下タイプながらなにげに落ち着いた雰囲気で、石造り10人位の露天がひとつ。
外側の築地塀沿いに坪庭、一角のちいさな岩の築山から水が注がれていますが、析出がでているので源泉かも?
このあたりのお湯は本格的な露天がすくないので、この露天は貴重です。


【写真 上(左)】 露天
【写真 下(右)】 坪庭と築山

カラン12、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜15時で独占~5人で、他の客はすべて浴衣の宿泊客。
湯なれた感じの年輩客がメインで客層は落ち着いています。


【写真 上(左)】 檜風呂の湯口
【写真 下(右)】 熱湯槽の沈殿物

檜風呂は檜の湯口からやや熱湯を投入で、底面吸湯と切欠からかなりの量の流し出し。
熱湯槽は熱湯の底面注入で底面吸湯+かなりの量のオーバーフロー。注入口のまわりにはこまかな黒い沈殿物があったので、非ろ過の源泉注入か?
露天は熱湯側面注入で、底面吸湯とかなりの量のオーバーフロー。他に注入用パイプがありますが注入なし。
露天の湯船まわりにはかなりの石灰華がでています。


【写真 上(左)】 熱湯槽の豪快なオーバーフロー
【写真 下(右)】 露天の湯口

檜風呂は色味よくわからず、湯口でよわい芒硝重曹味でほぼ無臭。
よわいツルすべととろみ。
熱湯槽はツルすべととろみがよわく、ひょっとして温泉(本泉)じゃないかも・・・。

お湯の濃度感は、露天 >> 檜風呂 > 熱湯槽で、あきらかに露天のお湯がいいです。
また、カルキはどの浴槽でもほとんど感じませんでした。


【写真 上(左)】 露天の湯色
【写真 下(右)】 露天の石灰華

露天のお湯はうすく緑がかってうす茶の浮遊物をうかべ、味不明でよわい石膏臭。
ツルすべととろみの効いたすこぶる入りごこちのいいお湯で、つよめのあたたまり。
重炭酸土類泉系のあと曳き感と硫酸塩泉的な奥行きも感じるデリケートなお湯で、ぎりぎりメタけい酸で乗っている規定泉とはとても思えない存在感。
鮮度感もそこそこあってお湯のレベルはこのエリア屈指では?

事前にお湯についていい情報がなく、ほとんど期待せずモードで突入しましたが、想定外のいいお湯にびっくり。
こういうお湯にめぐり合うのは湯めぐりの醍醐味のひとつかと・・・。

もうひと頑張りして料金3ケタにできれば、日帰り湯としてかなりのニーズをとれそうな感じもしました。
ただ、Pがすくなそうなので、その点がネックか・・・?

「やはり温泉はじっさいに入ってみないとなにもいえない」ことを痛感した一湯となりました。

規定泉(メタけい酸)(Na-HCO3・Cl・SO4型) 17.8℃、pH=8.6、33L/min動力揚水、成分総計=0.655g/kg
Na^+=167.2mg/kg (88.23mval%)、Mg^2+=6.0、Ca^2+=5.1、Cl^-=96.6 (31.40)、NO_3-=7.6、SO_4^2-=95.0 (22.85)、HCO_3^-=193.5 (36.60)、CO_3^2-=18.0、チオ硫酸イオン=0.3、陽イオン計=187.1 (8.24mval)、陰イオン計=413.6 (8.66mval)、メタけい酸=53.2、メタほう酸=0.4 <H20.2.5分析> (源泉名:不明(南房総(白浜)女来島温泉))

〔 浴場掲示 〕
女来島は、海女の島である
--- むかし 鮑採りの途中 この島に上り よもぎでメガネを洗ってもぐる準備をした ---
とは古老の云い伝えである だからめ洗島とも例えられる
今 ポンポン船で往来する海女達を横目で眺め乍ら 孤島 女来島の心境は・・・・・・
もはや偲ぶよしも無い
そんな女来島は 太陽の前に 在る
謹白 社長 飯田●●

■ブランドグルメ
〔 房州黒あわび 〕
南房の特産、アワビ。なかでもクロアワビは最高級品で、白浜町・房州ちくら・和田町の3漁協で揚がる大ぶりのものは「房州黒あわび」として千葉ブランド水産物に認定されています。
千葉のアワビ漁は古墳時代に始まるとされ、白浜など安房の各地から京に税として熨斗鮑(のしあわび)が贈られていた記録もあります。
アワビ漁には素潜り漁、見突き漁(船上から漁具で引き揚げる)などがあり、とくに白浜では海女の素潜り漁が知られています。
海女文化を今に伝えるのが「海女の大夜泳」。
本来、海で遭難した人を夜に海女が松明をかざして探したことに由来するというシリアスな説もありますが、いまでは一大観光イベントとなっています。
また、白浜の宿泊施設では、アワビの素潜り漁解禁期間(5/10~8/31)に合わせ「アワビまつり」プランが提供されています。
(千葉県、旧白浜町資料などを参考。)

〔 2010/10/03UP (2010/05入湯) 〕


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■ 不老山 薬師温泉 「安房自然村 不老山 薬師温泉」 〔 Pick Up温泉 〕



不老山 薬師温泉 「安房自然村 不老山 薬師温泉」
住 所 :千葉県館山市布良600
電 話 :0470-28-1111
時 間 :10:00~21:00 / 不定休
料 金 :600円
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (じゃらんnet)

南房、館山市の白浜寄り「白浜フラワーパーク」のそばに「安房自然村」があります。
不老山能忍寺のふもとの十万坪を超える敷地の中に宿泊施設、古民家や展望台などが点在し、散策を楽しむことができます。(ここの眺望は有名。)
「不老山 薬師温泉」はそのなかにある温泉施設。
宿泊施設「ホテル正翠荘」の部屋風呂でも温泉を利用していますが、館内に大浴場はなく別棟の「不老山 薬師温泉」をつかうようです。


【写真 上(左)】 銘板
【写真 下(右)】 「名主の館」の館内

よくは覚えていないのですが、たしか食事処&宿泊施設の「名主の館」で受付し、洞窟を潜ってのアプローチだったかと思います。
あたりには南房らしいゆったりあかるい雰囲気がただよっています。


【写真 上(左)】 洞窟入口
【写真 下(右)】 アプローチの洞窟

洞窟を抜けて手前が女湯、右手おくが男湯で、脱衣所は入浴客でごった返し。
浴場もさして広くなく、やや暗め。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 脱衣所

石枠玉石敷4-5人の内湯と、扉の向こうに岩枠鉄平石造5-6人の露天の2槽。
露天スペースも広くはないですが、数人トド化できる場所があるので内湯よりは落ちついて入れます。
また、よこに小川が流れていてそれなりに雰囲気もあります。
ただ、このときは、ナイスポジションはまったり長湯を決め込む数人の客に占拠され、いまいち居ごこちの悪い場所だけが回転していたので、やはり混雑時は避けるのがベターかも・・・。

カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
カランはお湯、水カランともに源泉だと思います。
土曜16時で常時10人以上の大盛況。日帰り客に宿泊客が重なって、とくに週末のこの時間帯は混むようです。
また、洗い場はスペースが狭いうえにL字配置なので混雑時はつかいにくいです。


【写真 上(左)】 内湯 (ぼけぼけですみません)
【写真 下(右)】 露天の湯色

内湯はカランからの熱湯(源泉?)投入でオーバーフローなく槽内排湯?(混雑につき槽内注排湯確認できず)
露天はお湯&水カラン(どちらも源泉だと思う)からの随時投入で切欠からの上面排湯。
また、となりの女湯露天とお湯の行き来があるかも?。
(ここも混雑につき槽内注排湯くわしく確認できず、ただ、女湯側に伸びている側面パイプからときおりもわ~っと熱湯が出てくる・・・、連れの話しだと女湯露天はかなり熱かったらしい。)

湯温は内湯が熱めで露天はぬるめ。
お湯は露天と内湯でさほどの差はないですが、露天はかなりなまった感じ。
透明度60~70cmほどの黒湯系で、灰茶色の湯の花がたくさんただよっています。
カランはよわい重曹味、湯面はほうじ茶のようななまりっぽい臭いがあり、源泉起源の湯の香かとも思いましたが、カランはほぼ無臭なので、やはりお湯の劣化によるものかと。
ただ、味臭にははっきりと出ていないものの、うらでイオウが効いているような感じがあり、七里川がなまったときのようなイメージも・・・。

内湯は常時投入していますが、露天は随時投入で止められることもあるので、よけいになまりがつよくなってしまう気がしました。


【写真 上(左)】 露天の湯口カラン
【写真 下(右)】 露天の排湯

ツルすべときしきしが入りまじるやわらかな湯ざわりで、包み込まれるような浴感があってクセになります。
ゲキ混みのなまり気味だったので、どうしても評価は低くなってしまいますが、本質はかなり力のある(というかクセもの系の)お湯のような気がするので、空いていてお湯のコンディションがよければ、印象もぜんぜん変わっていたと思います。

雰囲気もお湯も好き嫌いのわかれる施設かと思いますが、空いているときを狙えばかなり満足度の高いお湯ではないでしょうか。

規定泉(メタほう酸・メタけい酸・重炭酸そうだ)(Na-HCO3・Cl型) 18.8℃、pH・湧出量不明、成分総計=0.7167g/kg
Na^+=164.1mg/kg (88.89mval%)、Fe^2+=0.072、Cl^-=60.88 (20.29)、HS^-=0.286、SO_4^2-=70.03 (17.23)、HCO_3^-=315.2 (61.06)、CO_3^2-=2.340、陽イオン計=189.0 (8.029mval)、陰イオン計=450.8 (8.461mval)、メタけい酸=64.72、メタほう酸=6.140、硫化水素=0.027 <S49.5.7分析> (源泉名:不老山 薬師温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:なし 塩素系薬剤使用:なし

〔 パンフより 〕
三万年前の海のエネルギーがたっぷりと溶け込んだ、天然のくすり湯。淡い琥珀色のお湯が疲れた身体と心を癒します。温泉の質に自信あり。
自然村の温泉は源泉です。毎日新しいお湯でお客様をお迎えいたします。

〔 2010/09/05UP (2007/05入湯) 〕


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■ 矢原温泉 「矢原荘」 〔 Pick Up温泉 〕



矢原温泉 「矢原荘」
住 所 :千葉県南房総市(旧 安房郡千倉町)千倉町瀬戸3291
電 話 :0470-44-1761
時 間 :11:00~21:00
料 金 :500円
オフィシャルHP
紹介ページ (BIGLOBE温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (ぐるなびトラベル)
紹介ページ (るるぶトラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

南房、千倉にも自家源泉のお宿がけっこうありますが、ここも例にもれず日帰り入浴できることはあまり知られていません。
「矢原荘」(やわらそう)は、そのなかではわりに知名度の高い方かな。
場所はR410から1本陸側に入ったところ。位置的には千倉駅と千歳駅の中間くらい。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 玄関

14室の中規模のお宿で、豪華さはないですが、あかるいく開放的な雰囲気でなんとなく魚料理が美味しそう(^^)。
じっさい磯料理に定評があるようです。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所

アプローチに「日帰り入浴可」ののぼりを出していて、日帰り受け入れに積極的なよう。
この日は団体の昼食が入っているらしく、玄関にはスリッパがたくさん並べられていました。
奥に人の気配はするのに、声をかけても聞こえないらしく出てこないので、上がり込んで厨房をのぞくと準備で戦場状態(^^)。
でも日帰り入浴を乞うと快くOK。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 女湯の湯口

脱衣所の広さはふつう。
ゆったりとした浴場はどことなくレトロな銭湯風で、みかげ石枠タイル貼り10人弱の浴槽ひとつをシンプルに配置。
入りごこちのいい浴槽ですが、湯口そばはやや浅くなっています。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の浴槽

ポトス(女湯は七福神?)の足元の樹脂パイプから冷たい水(たぶん源泉)と大量槽内注入で側面吸湯の循環仕様ながら、吸湯量より投注入量が多いので、かなりのオーバーフローがあります。


【写真 上(左)】 渋い浴室
【写真 下(右)】 男湯の湯口

カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜11時で独占。

ほぼ適温のお湯は、きもち茶色がかった透明で浮遊物なし。
湯中にこまかな気泡が舞っていてよわいアワつきもありますが、これは高圧の注入によるものかと思います。


【写真 上(左)】 かなりのオーバーフロー
【写真 下(右)】 男湯の湯色

よわい重曹味+僅微苦味によわい消毒臭。
アワつきのヌルに重曹泉系のツルすべがのる美人の湯系の湯ざわり。
重曹泉系のお湯ながら、内側からあたたまる感じがあって、湯中の指先が青白く発光していたので、硫酸塩も存在を主張しているかと・・・。
南房総にはさりげに硫酸塩を含むお湯がありますが、ここもそんな一湯です。
浴後は肌に張りがでてしっとりと落ちつくなかなかにいいお湯です。

よわい消毒臭が残念ですが、このあたりでは硫酸塩がしっかりとでていて質感のあるお湯なので、湯めぐりマニアは落とせないお湯ではないでしょうか。

Na・Ca-炭酸水素塩・塩化物・硫酸冷鉱泉 17.9℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.053g/kg、Na^+=295.6mg/kg (95.40mval%)、Cl^-=155.4 (31.62)、SO_4^2-=151.2 (22.74)、HCO_3^-=329.5 (38.99)、CO_3^2-=27.0、陽イオン計=309.7 (13.48mval)、陰イオン計=663.4 (13.85mval)、メタけい酸=67.8、メタほう酸=7.3、腐植質=5.0 <H15.11.20分析> (源泉名:矢原温泉)

<温泉利用掲示>
加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 くじらのたれ 〕
良港を擁し、わが国でもめずらしい料理の祖神、磐鹿六雁命(高倍神)を祀る神社、高家(たかべ)神社が鎮座する千倉は食の名物に事欠きません。
ちなみに11月の新嘗祭に執り行われる高家神社の”庖丁式”は、平安時代の光孝天皇の御代から宮中行事のひとつとして綿々と受け継がれる伝統と格式をもつ儀式で、しばしばマスコミに取りあげられます。

このあたりはふるくからの捕鯨の地で、鯨の肉をたれに漬け込み天日で干した「くじらのたれ」は代表的な名物として広く知られています。
「秘伝のたれ」がポイントで、趣向を凝らしたいろいろなアイテムがあります。
千葉県優良県産品推奨品にも指定され、エリアを代表するブランド産品です。
(「老舗 ハクダイ食品」HPなどを参考。)

〔 2010/07/31UP (2007/05入湯) 〕


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■ 白浜温泉 (へいすけ源泉/乙浜温泉) 「平助旅館」 〔 Pick Up温泉 〕



<白浜温泉 (へいすけ源泉/乙浜温泉) 「平助旅館」>
(千葉県南房総市(旧 白浜町)白浜町乙浜471、(午後~?)要事前確認、700円、0470-38-2888)
オフィシャルHP
紹介ページ (@nifty温泉)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (じゃらんnet)

南房総市白浜(旧白浜町)には多くの源泉があって、宿泊施設を中心につかわれています。
その多くは自家源泉で、日帰り入浴可のところもすくなくないのですが、温泉地のイメージが希薄なためか、はたまた積極的にPRしていないためか、一般にはあまり知られていません。
ここもそんな自家源泉の宿のひとつです。


【写真 上(左)】 玄関
【写真 下(右)】 館内

場所は白浜の千倉寄り、塩浦海水浴場のすぐそばです。
塩浦海水浴場のそばには「紀州鉄道房総白浜ホテル」もあって、ここも自家源泉です。(入湯済未レポ)
民宿っぽい名前ですが、外観、館内ともにけっこう立派。
本業が魚介類卸売問屋ということもあって、魚料理に定評があるようです。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 女湯

廊下のおくに男女別の浴室。
手前に水風呂(注排湯不明)、おくに内湯(赤みかげ石枠石タイル貼5-6人)の2槽。
海辺のお湯らしく、浴槽のところどころに貝がらが埋め込まれています。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 貝がら

水風呂についてはメモがなくあまり記憶もないのですが、投注入がなくなまっていたように感じたので、おそらく入らなかったのだろうと思います。


【写真 上(左)】 水風呂
【写真 下(右)】 内湯

カラン4?、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
日曜14時で男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 注入口
【写真 下(右)】 湯口

内湯は岩の湯口からポタポタ投入+側面パイプからの大量注入、オーバーフローなしの底面吸湯で循環仕様。
浴槽のうえにカランが3つあって2つは止栓されひとつは水が出ます。
この水は感じからして非加温源泉では?


【写真 上(左)】 源泉?カラン
【写真 下(右)】 水風呂から内湯

ほぼ適温のお湯はきもち黄色がかった透明で、わずかに白い浮遊物とこまかな気泡がただよい、湯中の指先が青白く発光しています。
微塩味にしっかりとした重曹味。よわい有機肥料臭と紅茶のようなモール系の香りがあり、カルキはまったく感じませんでした。
よわいヌルすべととろみがある、やわらかな入りごこちのいいお湯で、浴後はお肌すべすべに・・・。


【写真 上(左)】 湯色&湯口
【写真 下(右)】 湯色

予想以上に質感の高いお湯にびっくり。
ここのHPをみても控えめに「温泉の宿」とあるだけで、さほどクローズアップされていません。
きょう日、自家源泉をもっていたら”自家源泉の宿”とかいって大騒ぎするのに(^^)、あまりに謙虚(?)。これだけの源泉をもっているのだから、もっとPRしてもいいような・・・。

千葉のお湯は冷鉱泉の循環利用がメインであまりお湯がいいイメージがないのですが、泉質はかなりバラエティに富んでいて、湯づかいもそれなりにいい施設があるので、もっと注目されてもいいと思います。

Na-塩化物温泉 18.4℃、pH=9.1、湧出量不明、成分総計=2.948g/kg、Na^+=1034mg/kg (92.19mval%)、Ca^2+=61.9、Fe^2+=0.1、Cl^-=1369 (83.48)、HS^-=0.9、SO_4^2-=154.7 (6.96)、HCO_3^-=232.44 (8.24)、CO_3^2-=16.4、陽イオン計=1107 (48.79mval)、陰イオン計=1774 (46.26mval)、メタけい酸=57.2、メタほう酸=10.1 <S56.4.30分析> (源泉名:白浜温泉 へいすけ源泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 サザエカレー 〕
房州産アワビは国内屈指の最高級品ですがサザエもいいものがとれます。
そのサザエをつかった名物料理がサザエカレー。
にわかに信じられない話ですが、「その昔南房総では牛肉や豚肉よりもサザエの方が安かったんだとか。そんな事情から肉のかわりにサザエを使ったのがサザエカレーの始まり。」(「南房総いいとこどり」(南房総市Webページ)より)とのことで、安直な創作ご当地メニューではなさそう。
最近になって再評価され、白浜の新たな名物料理として注目されているようです。

〔 2010/06/11UP (2007/12入湯) 〕


E139.55.32.309N34.54.28.811
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■ 二宮温泉 「みどりの湯 船橋・田喜野井店」



<二宮温泉 「みどりの湯 船橋・田喜野井店」>
(千葉県船橋市田喜野井6-24-10、9:00~25:00、原則無休、750円(土日祝 850円)※会員各100円引、0474-64-4126)
スタッフblog
紹介ページ (@nifty温泉)

2009/11/14オープンの温泉スーパー銭湯。
「みどりの湯」は千葉のローカルスパ銭チェーンで、ここは「都賀店」につづく2店目のようです。

場所はR296成田街道「二宮神社入口」交差点を南に折れて1kmほど走ったところ。スーパードラッグ「ウエルシア」の先です。
京成大久保駅あたりから直接北上するルートもありますが、入り組んでいるので成田街道経由がベター。
電車だと新京成電鉄「薬園台」駅より徒歩20分。新津田沼駅、北習志野駅より無料送迎バスがあるようです(確認要)。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 広い駐車場

このあたりは住宅地が密集するエリアですが、いきなり180台の大駐車場と大ぶりな施設があらわれてびっくり。
「田喜野井ゴルフガーデン」あとにつくった(?)ため、こんな贅沢な敷地づかいができたようです。

玄関手前に足湯。茶色ににごり温泉臭を発してはやくもよさげ。
敷地左脇には泉源らしい施設もありました。


【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 足湯

最新施設らしく、館内は「都賀店」よりはるかに上質感があります。
1階にアカすり、ボディケア、カットサロン、食事処、個室休憩所3室。
2階は浴場フロアで、館内着専用奥座敷(有料600~650円?)もあります。
階段をのぼって左手手前が男湯、おくが女湯で男女固定制。


【写真 上(左)】 足湯の湯口
【写真 下(右)】 エントランス

脱衣所はやや狭めで窓から露天が見えます。ドライヤー処セパレートはナイス。
浴場は木の質感、天井高く、広い窓のあかるく居ごこちのいい空間に仕上がっています。
スパ銭らしからぬいい石材をつかっていて質感あり。

手前から温泉のかけ湯、遠赤サウナ、水風呂、桧風呂(温泉、木目調磁器タイル&みかげ石造10人弱)、炭酸あし湯、大ぶりな炭酸風呂と奥側に真湯の機能浴槽群。
露天に出ると左手に壺湯(温泉、陶製1人)×3、そのおくに寝ころび座敷、中央に大岩風呂(温泉、鉄平石造15人以上)、その奥に数段高く御滝の湯(温泉、鉄平石造屋根つき6人)、右のおくに寝ころび湯(4人)と多彩。

露天はさほど広くはないものの、ベンチが適当に配置され風も通って居ごこちはいいです。
浴槽そばの植裁が枯れているのは、塩害のせいか?

男女湯は浴槽構成がややことなりますが、配置はほぼシンメトリ。
カラン28(内セパ式14)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜16時で40人以上とそれなりの盛況でファミリー客がメイン。
ここは立地からして商圏は広くなく、周辺の住民がメインかと思います。

桧風呂はかけ湯からの流し込み+熱湯側面注入で槽内排湯不明ですがオーバーフローなくやや熱め。
壺湯は側面注入に弱オーバーフローで適温~ややぬる。
大岩風呂は御滝の湯からの流し込み。混んでいたので槽内注排湯ともノーチェックですが、御滝の湯よりも湯温が高め(適温~やや熱)でオーバーフローもなかったので、槽内注排湯ありかと。

御滝の湯はいい感じに赤茶に色づいた石の湯口から源泉と思われるやや熱湯を大量投入で
槽内注排湯はみあたらず、全量を大岩風呂への流し出しはかけ流しでしょう。
`かけ流し`の掲示もありました。

水風呂はかなり冷たくよわい消毒臭。
ぬるめの炭酸風呂は「都賀店」ほどではないもののそれなりに強力。
船橋~千葉周辺はどこも人工炭酸泉が充実、人気も高くマストアイテムになっているようです。
炭酸風呂のお湯はきもちとろみがあり指先の青白発光もあったので井水では?
ほてほて浴感の「桧の湯」との交互浴が異様に快感。
炭酸泉の足湯ははじめて入りましたが、なかなか面白いもの。
真湯の機能浴槽群はよわいとろみがあってこれも井水かも。カルキも気になりません。

お湯はかけ流しの御滝の湯と循環系の大岩風呂・桧風呂・壺湯でニュアンスがちがい、お湯のよさは、御滝の湯 > 大岩風呂 > 桧風呂 > 壺湯の順かな?
それでも壺湯でも相当なレベルを保っていて、真湯槽も含め、ハズレ浴槽がないのがここのすごいところです。

循環系浴槽のお湯は、うすい紅茶色で浮遊物なし。
強塩味、アンモニア臭をベースにかすかに鉱物系の整髪料のような臭いと化学系薬品臭がまじりますが、これはこれで悪くないです。
湯ざわりのいいツルすべ湯であたたまりしっかり。
大岩風呂は御滝の湯からかなりの流し込みがあるので、循環系浴槽と御滝の湯の中間くらいのお湯になっています。

さて、注目のかけ流し浴槽、御滝の湯です。
ややぬるめのお湯は灰褐色に赤味をまじえたうすにごりで、灰色の浮遊物。
強塩味+かなりの苦味のうらで重曹味とかすかなしびれ鉱物味も効いています。
アブラ臭+モール臭+有機肥料臭+アンモニア臭+土類系のクレヨン臭+かすかな相間川系鉱物臭+わずかなうがい薬臭の超複雑かつ個性的な湯の香が楽しめます。
みた目ぎしぎししそうな感じですが意外にもツルすべが卓越する湯ざわりで、しっかりとろみも感じられます。

いかにもほてりそうなお湯ながら、ぬるめの湯温もあってか、あたたまりはむしろ桧風呂のほうがつよめ。
でも、入っていると顔から汗がしたたってくるのはさすが総計=31260mg/kgの特濃強食塩泉。
水分を根こそぎもっていかれる感じと、浴後の湯疲れ感がかなりきついので長湯はキケンかも。

それにしてもこの温泉臭はハンパではありません。
露天にタムロっていたガキども(もとい、お子さま達)が口々に「臭い!」と叫んでいたほどのシロモノです。
ちなみに温泉臭関係の成分をみると、NH4^+=138.3、Br^-=119.8、I^-=115.6と、これまたただことではありません。

南関東の化石海水系で正統派の東横綱を三郷早稲田の「めぐみの湯」とするならば、クセモノ系西横綱はここになるのでは?
最近オープンした関東のスパ銭では文句なく屈指の湯質だと思います。

モロこのみのお湯で浴場のつくりも秀逸なので、家のそばにあれば通い必至ですが、なにしろ埼玉からはやたらに行きにくい立地なのが残念。
それでも、今後近くにいったら引き寄せられてしまうのでしょう。

それにしても「みどりの湯」は、ここといい、「都賀店」といい、本当にいい源泉に恵まれたものです。

Na-塩化物強塩温泉 33.4℃、pH=7.6、291L/min掘削揚湯、成分総計=31260mg/kg、Na^+=10910mg/kg (89.01mval%)、NH4^+=138.3、Mg^2+=284.3、Ca^2+=355.2、Sr^2+=9.9、Ba^2+=1.5、Fe^2+=4.0、Cl^-=18280 (97.79)、Br^-=119.8、I^-=115.6、HCO_3^-=565.7、陽イオン計=12070 (533.2mval)、陰イオン計=19080 (527.3mval)、メタけい酸=66.3、メタほう酸=6.1 <H21.3.13分析> (源泉名:二宮温泉)

■ブランドグルメ
〔 船橋人参(ふなばしベーターキャロット) 〕
春夏にんじんとしては、県下最大の生産量を誇るとされる船橋市のにんじんは「船橋人参としてブランド化されています。
船橋市内の春ニンジン栽培は戦後まもなく進駐軍の食料供給のため始まり、昭和42年に国の指定産地、平成17年産には「ちばエコ農産物」の産地指定認証の認定を受けている有力産地です。
主力品種は、臭みがすくなく甘みがつよいとされるベーターキャロット。
大井競馬場などから仕入れた堆肥を使用し、安心・安全な生産に取り組んでいるそうです。
(「船橋人参共販推進委員会」紹介ページなどを参考。)

〔 2010/05/29UP (2010/05入湯) 〕


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■ 白子温泉(リゾーン) 「東海荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<白子温泉(リゾーン) 「東海荘」>
(千葉県白子町中里4437-1、時間要問合せ、500円、0475-33-2061)
オフィシャルHP
紹介ページ (楽天トラベル)
紹介ページ (MAPPLE 観光ガイド)
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (Yahoo!トラベル)
紹介ページ (るるぶ.com)

スポーツ合宿のメッカとして知られる白子町には、浴用源泉として白子温泉(古所)と白子温泉リゾーン(中里)の2本の源泉があります。
白子温泉リゾーンは、1989年(平成元年)、共同で2000mのボーリングをおこない開発・開湯したもので、ここはこの源泉をつかう宿。
なお、白子温泉(古所)は、「白子町アクア健康センター」でつかわれていたようですが、残念ながら2009年5月6日をもって閉館しています。(料金が高かったので躊躇しているうちに閉館で、未湯のままおわる・・・(泣))

長柄から茂原経由で九十九里に出ました。
このあたりの日帰り施設では、砂風呂で有名な「白子町アクア健康センター」や「オーシャンスパ九十九里」がありますが、どちらもお高いので手頃な旅館の日帰り入浴にしました。


【写真 上(左)】 白子温泉の看板
【写真 下(右)】 浴場入口

白子には日帰り入浴できる宿が何軒かありますが、入浴可能時間が長く、料金も安いここにしました。
38室の中規模旅館で館内は新しくはないものの、とてもよくメンテされています。

廊下のおくに男女別の浴室。
窓の広いあかるい浴室に赤みかげ石枠タイル貼8-9人の浴槽ひとつとシンプル。
カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
平日15時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 女湯
【写真 下(右)】 男湯

赤茶に色づいた石の湯口から50L/min以上もの大量投入で側面吸湯があるもののかるくオーバーフローも。他に側面から少量の冷水を注入しています。


【写真 上(左)】 男湯の湯口
【写真 下(右)】 浴槽から洗い場

きれいな琥珀色透明のお湯は適温で、明瞭な塩味にうがい薬臭+アンモニア臭+磯の香の複雑な温泉臭。
ヨウ素や臭素、アンモニアが効いていそうなクセのある臭いですがなかなかいい感じ。
そこそこのツルすべがありとてもあたたまってほてりますが、浴後はさっぱり爽快感のでる気っぷのいいお湯は純食塩泉のイメージ。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 湯色&湯口

かなり個性的なお湯でけっこう気に入りました。
新しい温泉地なので温泉場の風情はないですが、近くまできたら寄ってみる価値はあるのでは・・・?。
とくに異臭湯好き ^^;)には面白いお湯かと思います。


【写真 上(左)】 白子温泉の説明
【写真 下(右)】 ヨウ素の説明

分析表掲示はなくフロントにもなし。館内掲示によると以下のとおり。

Na-Cl強塩温泉(旧 含臭素沃素-強食塩泉) 31℃ (地下2,000mから湧出)
「ヨウ素と一緒に採取した天然ガスで温めた天然温泉。上総層群と呼ばれる第3紀から第4紀の地層中の特に100~200万年前の砂と泥の互層のうち、砂質中のメタンを主成分とする天然ガス中に溶存しているかん水。」

このあたりはヨウ素の生産地としても有名なようで、「世界のヨウ素(ヨード)の生産量は年間約18,000トンで日本の生産量は世界の40%を占め、チリに次いで第2の産出国。千葉県では全国の80%の6,000トン、白子町では年間1,000トンが生産されている」とのこと。
強烈な塩の湯温泉のある新潟県の中条町もヨードの生産地なので、ヨードと温泉はやはり関係が深いのでしょうか。

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 たまねぎワイン 〕
小粒ながら甘いタマネギの産地として知られる白子町。
「ながいき玉葱」としてブランド化され、「白子たまねぎ祭り」も開催されています。
その白子産タマネギの搾り汁にブドウ果汁を加えて醸造したのがめずらしい「たまねぎワイン」。「健康と美容のために、一回に50~100ccを目安にお飲みください。」とのこと。
(白子町観光協会HPなどを参考。)

〔 2010/05/19UP (2006/04/11レポ (2004/04入湯)) 〕


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■ 富里シティ温泉 「 サルビアの湯」 〔 Pick Up温泉 〕



<富里シティ温泉 「サルビアの湯」>
(千葉県富里市七栄298-7、※ 新施設に移行、使用源泉も変更 → 旧施設のデータ:800円、10:00~24:00)
現施設(湯郷 ななえ)オフィシャルHP

八日市場市(現匝瑳市)にある米倉温泉(あうんの湯)からローリー運搬していた日帰り温泉施設。2005年に経営が替わり自家源泉使用に移行して、現在は「ななえの湯」となっています。
(後註:現在はさらに経営が移行?して、東日本温泉(株)(湯郷グループ)傘下となって、「湯郷 ななえ」に改称されています。)

場所は、東関道「富里」ICから約2km、国道296「七栄」信号と「七栄東」信号のあいだの道路沿い。
「サルビアの湯」時代はあまり目立ちませんでしたが、いま(湯郷 ななえ)は目立つ看板が出ているのでわかりやすくなっています。

館内は意外に広く1階に浴場とヘアーカット、2階に食事処や個室があります。
男女別の浴場には、内湯(みかげ石枠側面タイル貼平石敷15人以上)、サウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭なく白い浮遊物あるので井水かも)と露天(岩枠石敷20人以上)。
浴室は採光が悪くやや暗め、露天はほぼ半露天で開放感はありません。
なんとなく仮設浴場的な雰囲気があって、温泉マニアには受けるかも・・・(笑)
全体にモノトーンで無機質な浴場ながら、機能的でつかい勝手は悪くないです。
セパレート式洗い場20、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
土曜12時で3~8人。


【写真 上(左)】 内湯
【写真 下(右)】 露天-1

内湯、露天ともに赤褐色に染まった岩の湯口から大量投入。
黒湯につき槽内注排湯不明ですが、オーバーフローはほとんどありません。


【写真 上(左)】 露天の湯口
【写真 下(右)】 湯口&湯色

ほぼ適温のお湯は、濃紅茶色の黒湯で透明度60cm位。湯口そばでは白く泡だっています。
微重曹味+薬品味に化石肥料臭+カルキ臭。
弱い重曹系のツルすべと温まり感のあるかなり入りごたえのあるお湯で、浴後は重曹がきいて肌がすべすべになります。
お湯はさほどなまった感じはなく、ローリーにしてはいい状態に思えました。


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 「あうんの湯」の分析書

温浴施設が少ないエリアのわりに、知名度がひくく、穴場の施設だったようです。
なお、「あうんの湯」のローリーについては、脱衣所掲示に源泉名「あうんの湯」(所在地記載なし)とあり、泉温が手持ちのデータと合致するのと、フロントに訊いたところ「八日市場の方から源泉を運んでつかっている」とのことだったので、間違いないと思います。

成分総計=2.91g/kg、HCO_3^-=1774mg/kg (96.77mval%)という、きわめて純度の高い重曹泉で、ローリーでも充分な浴感があったので、源泉はかなりの実力派かと思われます。(現時点で源泉地に温浴施設なし、温スタ?はあるらしい)

Na-炭酸水素塩冷鉱泉 17.6℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明、成分総計=2.91g/kg、Na^+=658.7mg/kg (96.74mval%)、Cl^-=16.0 (1.50)、HCO_3^-=1774 (96.77)、陽イオン計=686.5 (29.61mval)、陰イオン計=1812 (29.97mval)、メタけい酸=67.6、メタほう酸=13.2 <H15.11.25分析> (源泉名:あうんの湯)

○ 元レポは「みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報」でもご紹介いただいています。

■ブランドグルメ
〔 富里のスイカ 〕
富里は関東というか、全国でも有数のスイカの産地です。(全国2位の出荷量らしい)
昭和8年から栽培が始まり、昭和11年には皇室にスイカを献上したという筋金入りの名産地です。
スイカによる街おこしに熱心で、すいかまつりスイカロードレーススイカ模様のガスタンクまであって、その盛り上がりかたはハンパではありません。
収穫期は5月から8月。通販などではこちら一つのツルから一玉だけしか収穫しない贅沢な一果穫り(いっかどり)のものが人気を集めているようです。
(富里市HPなどを参考。)

〔 2010/04/11画像補強再UP (2006/03/21レポ (2004/秋入湯)) 〕


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■ 石塚温泉 「古原屋香館」 〔 Pick Up温泉 〕



<石塚温泉 「古原屋香館」>
(千葉県館山市香191-3、時間確認要、500円、0470-29-0935)
紹介ページ (千葉の観光まるごと紹介)
紹介ページ (南房総データベース)

南房、館山にある小規模な自家源泉宿のひとつ。
分析書に源泉名の記載はありませんでしたが、香(こうやつ)という集落の小字石塚というところにあるらしく、通称「石塚温泉」とよばれています。
看板のふりがなは(こばらやこうやつてん)、外来客でこのとおり読める人はまずいないかと・・・(笑) (「古原屋香店」という看板もあり)


【写真 上(左)】 「館」バージョン
【写真 下(右)】 「店」バージョン

県道257沿いにあって看板も出ているので、気をつけていけば迷うことはないでしょう。
事前TELなしで突然訪問したにもかかわらず、宿の人の対応はとても親切なものでした。
ただ、ここは冷鉱泉の沸かし湯、確実に入りたいなら事前TEL必須でしょう。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 休憩所

民家風の建物、廊下のおくに休憩スペースをはさんでふたつの浴室。男女はとくに固定しておらず、タイミングで割り振っているようです。
メモがいいかげんで(^^;)、はっきりしないのですが、このときは一方のお湯はぬるくて入れず、もうひとつのほうに貸切で入ったような・・・。


【写真 上(左)】 ぬるかったほうの浴槽
【写真 下(右)】 浴槽-1

あかるくこぢんまりとした浴室に石枠タイル貼4人の浴槽ひとつとシンプル。
保温用の樹脂製フタを巻き上げて入ります。
側面注入&吸湯&オーバーフローなしの循環仕様ながら、しっかり源泉カランとおぼしきものがあります。
感じからして、お湯も水も源泉では?


【写真 上(左)】 浴槽-2
【写真 下(右)】 源泉カラン

カラン3、シャワー、シャンプーあり、ドライヤーなし。
土曜12時で独占。


【写真 上(左)】 注入
【写真 下(右)】 源泉カラン&湯色

ほぼ適温のお湯はうすく緑がかって茶色の浮遊物がすこし。
重曹味+わずかな塩味でほぼ無臭。
ツルすべとよわいとろみのあるやわらかな湯ざわりながら、なんとなく黒湯モール系じゃないようなイメージのお湯。
浴後は肌がすべすべになって爽快感がでます。

とくに個性的なお湯ではないですが、循環のわりにお湯はなかなかよく、源泉にもふれられるので、予想以上に満足感がありました。

なお、このそばの沼地区には、温泉コバラヤという別源泉のお宿があって、以前は日帰りも受付ていたようですが、2009年12月にTELしたところ、「いまは日帰りはやめてしまった。」とのことでした。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 18.1℃、pH=8.8、12.2L/min動力揚水、成分総計=1.37g/kg、Na^+=422.6mg/kg (91.25mval%)、Ca^2+=21.1 (5.23)、Cl^-=465.6 (66.99)、HS^-=*.*、SO_4^2-=87.4 (9.29)、HCO_3^-=277.9 (23.24)、陽イオン計=459.1 (20.14mval)、陰イオン計=836.5 (19.61mval)、メタけい酸=67.8 <H8.12.17分析> (源泉名:不明)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒:「オゾン」消毒あり

■ブランドグルメ
〔 南房総のなめろう 〕
もともとは漁師料理で、アジなどの小魚を味噌、葱、しょうがなどと一緒にこまかくたたいたもの。最近は都内の居酒屋などでもだされることがあるので、知名度が上がってきました。
南房総のは味噌を入れてたたくのが特徴で、あまりのおいしさに皿までなめてしまうことから「なめろう」とよばれるそうです。
味噌をいれずにたたいて、しその葉のうえで焼いたものも名物で、これは「さんが」とよばれます。
ふつうの「たたき」とはひと味もふた味もちがうので、館山まできたら落とせないグルメアイテム。市内の飲食店でふつうに食べられます。

〔 2010/02/25 (2007/05入湯) 〕


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■ 館山温泉 「湯殿一望千里」 〔 Pick Up温泉 〕



<館山温泉 「湯殿一望千里」>
(千葉県館山市坂井772-54、11:00~22:00、月休、700円、0470-29-1111)
オフィシャルHP
紹介ページ (たてやま温泉郷)

南房、館山にはさりげに多くの源泉があって、日帰りで入れる施設もすくなくないのですが、情報が乏しいうえに引湯や運搬もあるので湯めぐりするには厄介なエリアです。
ここも情報が錯綜していて、結局、現地にいくまでよくわかりませんでした(笑)

なぜにわかりにくいかというと、このあたりには、「館山カントリー」「館山グランドホテル」「いこいの村たてやま」「館山ファミリーパーク」があって、いずれも日帰り温泉入浴可という情報がとれるから。
おまけに同じ場所らしきところで、「『オーシャンヴェールリゾート』日帰り温泉あり」との情報がでてきたりして、なにがなにやら皆目わからなくなります。

現地調査の結果(^^)整理すると、「オーシャンヴェールリゾート」というのは、上の4施設に「南房パラダイス」を加えたリゾートの総称で、日帰り入浴できるのは、「いこいの村たてやま」と「湯殿一望千里」です。(たぶん・・・(笑))
でもって、「湯殿一望千里」は「オーシャンヴェールリゾート」全体の日帰り温泉施設として位置づけられているようです。(たぶん・・・(笑))


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 ゴルフ場

平砂浦沿いを走る県道257房総フラワーラインを白浜方面から州ノ崎に向けて走っていくとでてきます。東京方面からだとR410から直接アプローチする道もあります。
県道沿いに日帰り温泉の看板がでかでかと出ているのですぐにわかります。
また、館山駅や金谷港からのシャトルバスもあります。
「いこいの村たてやま」かここかで迷いましたが、受付での訊き込みにより同一源泉と判明、こちらのほうが泉源に近そうなのでこちらにしました。

場所的にはほとんど館山カントリーの付属施設で、クラブハウスに向かう道の両側はゴルフコース。
ここのコースは高木がなくて、ほとんどヤシ?系なので、独特の雰囲気があります。


【写真 上(左)】 エントランス
【写真 下(右)】 銘板

クラブハウスの手前を左に入るとPと露天風呂「湯殿一望千里」の建物がみえてきます。
ひょっとしてクラブハウス内にも浴場があるかもしれませんが、日帰りで入れるのは露天のみです。
階段をのぼった母屋はかなり立派、休憩所「湯休み処 風花」では食事もできます。
あえて別棟にして日帰り入浴施設化を図ったのかもしれません。
なお、宿泊者とゴルフプレー客は、貸切風呂(別途2,500円/h)以外は無料で入浴できます。


【写真 上(左)】 館内
【写真 下(右)】 女湯入口

母屋からいったん扉の外にでてウッディーな暗い廊下の左に男湯、右が女湯。
脱衣所はまあまあ広くてつかい勝手のいいもの。
ゴルフ場のお湯らしく、さすがにメンテは行き届いています。


【写真 上(左)】 男湯入口
【写真 下(右)】 脱衣所

浴場に入ると洗い場。
カランセパ式×5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
ひょっとしてカランも温泉か?(すくなくとも井水)
日曜13時で独占~5人。


【写真 上(左)】 洗い場
【写真 下(右)】 露天-1

洗い場からさらに扉の外に出ると露天。
10人以上はいける一部屋根付の露天は、海をのぞむ好ロケで開放感あふれるもの。
この日は曇っていてあまり見えませんでしたが、案内板によると伊豆半島、富士山から大島、利島、新島、三宅島、御蔵島まで一望できるようです。


【写真 上(左)】 露天からの展望
【写真 下(右)】 露天-2

龍の湯口から熱湯少量投入+熱湯側面注入で底面吸湯、オーバーフローなしの循環仕様。
浴槽がやや浅すぎるのが残念。
湯口や浴槽まわりに石灰華とおぼしき析出がでています。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 析出

ほぼ適温でほぼ無色透明のお湯にはわずかに白い浮遊物がただよいます。
芒硝重曹味とかなりつよめのカルキ臭のうらに、よわいながらもほこほことした石膏臭。
硫酸塩を含んでいるためか、湯中の指先がかなりつよめに青白く発光しています。
はっきりとしたツルすべがあって、南房でこれだけツルすべのつよいお湯もめずらしいのでは?


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 泉源施設?

予想以上に入りごたえのあるお湯で、あたたまり感もかなりのものがあります。
お湯じたいの資質はかなりレベルの高いものかと思うのに、強カルキ臭が残念無念。。

それでも、日帰り対応のととのった施設で、ロケもいいのでレジャー客もそれなりの満足感は得られるのでは?
午後はゴルフ客で混みそうなので、はやめに攻めるのが正解かも・・・。

■ブランドグルメ
〔 玉黄金らっきょう 〕
らっきょうは館山の名物で、とくにらっきょう漬けは「玉黄金(たまおうごん)らっきょう」と呼ばれて親しまれています。
享保年間創業の老舗、コミヤ味工(株)のものが有名で、「国内産を原料として、うす塩で漬け込み、自然の乳酸発酵にて、まろやかな甘酢漬けに仕上げられ」ているとのこと。
(「南房総データベース」「コミヤ味工(株)HP」などを参考)

Na-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩冷鉱泉 21.5℃、pH=・湧出量不明、成分総計=1.484g/kg、Na^+=428.2mg/kg (97.69mval%)、F^-=1.1、Cl^-=189.7 (27.63)、SO_4^2-=243.3 (26.19)、HCO_3^-=461.3 (29.05)、CO_3^2-=38.4、陽イオン計=437.7 (19.07mval)、陰イオン計=936.3 (19.36mval)、メタけい酸=82.9、メタほう酸=16.0 <H18.11.20分析> (源泉名:館山温泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2010/02/11UP (2009/12入湯) 〕


E139.48.44.436N34.56.56.226
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■ 曽呂宮下温泉 「こがね荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<曽呂宮下温泉 「こがね荘」>
(千葉県鴨川市宮271、10:30~16:00(要時間確認)、800円、0470-92-9402)
紹介ページ (南房総データベース)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

南房総エリアにある多くの自家源泉施設のひとつ。
太海から富山に向かう県道89鴨川富山泉からちょっと入ったところにある湯宿が小帰り対応するもの。

民宿然とした外観。
以前いちど日帰りトライしたことがありますが、先代のご主人らしき人にあっさり断られリベンジ。
TELでは埒があきそうにないので、今回も直接攻撃(笑)
今回でてきたのは女将さんで、予想外に対応がよくあっさりOK。


【写真 上(左)】 脱衣所
【写真 下(右)】 ステンドグラス

ややくらめの浴室に、3-4人くらいの石枠青タイル貼の浴槽。
女湯との境がステンドグラスになっていて、独特の雰囲気があります。
カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。
平日12時で男女湯とも独占。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 女湯

信楽焼のたぬきが乗ったみかげ石の湯口から循環湯を投入(「循環湯」との掲示あり)し、底面吸湯でーバーフローなしの循環仕様。
べつに温冷混合栓のカランがあって、これは温冷どちらも源泉だと思います。


【写真 上(左)】 男湯の浴槽
【写真 下(右)】 湯口

ほぼ適温のお湯は、透明度60~70cmほどの紅茶色の黒湯系。
重曹味に湯口でモール臭+アンモニア臭+僅微イオウ臭、湯面で有機肥料臭。
総硫黄は3.033mg/kgですが、さほど強いイオウ気は感じられませんでした。
なお、総硫黄=3.033mg/kgだとすると硫黄泉(含硫黄)の泉質がつくはずですが、分析書の泉質名には表記されていませんでした。


【写真 上(左)】 源泉カラン
【写真 下(右)】 湯口&湯色

循環ながら源泉カランもあるし、黒湯らしいツルすべととろみが明瞭な入りごたえのあるお湯なので、温泉好きならば立ち寄る価値があるのでは・・・。

含重曹食塩泉(Na-塩化物・炭酸水素塩泉) 11℃、pH・湧出量不明、成分総計=2.394g/kg、Na^+=725.0mg/kg (95.26mval%)、Fe^2+=0.234、Cl^-=721.4 (61.48)、HS^-=3.016、SO_4^2-=8.806、HCO_3^-=749.9 (37.13)、陽イオン計=733.3 (33.10mval)、陰イオン計=1496.5 (33.10mval)、メタけい酸=63.62、腐植質=98.50、硫化水素=0.017 <S43.3.12分析> (源泉名:曽呂宮下温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

■ブランドグルメ
〔 長狭米 〕
千葉県は、じつは全国有数の一等米の産地です。
なかでも南房総、加茂川水系沿いの長狭地方は、蛇紋岩系の土質に恵まれ、質のよい「長狭米」(ながさまい)の産地として知られています。
わけても、主基(すき)地区産の「長狭米」は、明治時代に天皇家の儀式「大嘗祭」に使用する米の栽培地(「主基御斎田」)として選定されたほどの由緒があります。
また、大山地区の大山千枚田は農林水産省の棚田百選に認定されています。
((有)北村商店(鴨川市)のHPなどを参考)

〔 2010/01/06 (2007/12入湯) 〕


E140.4.45.869N35.5.5.985
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■ 天津小湊温泉 「城崎の源泉の湯 宿中屋」 〔 Pick Up温泉 〕



<天津小湊温泉 「城崎の源泉の湯 宿中屋」>
(千葉県鴨川市(旧 天津小湊町)天津3287、13:00~20:00(要時間確認)、1,000円、0470-94-1111)
オフィシャルHP
紹介ページ (じゃらんnet)
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

南房、小湊あたりにいくつかある自家源泉の温泉宿のひとつで、日帰り入浴も受け入れています。
日蓮聖人誕生の地、天津小湊に天保年間に創業した老舗で、昭和49年に現在の城崎海岸で再オープン、平成14年、天然温泉の湧出にともない「宿中屋」と改名しています。(一時「ホテルニューナカヤ」と名のっていた。)


【写真 上(左)】 フロント
【写真 下(右)】 源泉の銘板

36部屋の大きめの旅館で、館内のつくりもしっかりとしています。
日帰り受け付けは、団体客の入館状況などにより流動的なようで、年末の14時ごろダメもとで攻めたのですが「いまなら大丈夫です。」と快く受け付けてくれました。
なお、このときはたしか料金600円だったかと思いますが、いまは1,000円になっているようです。

「城崎の湯」「華海の湯」と名づけられた男女別温泉大浴場・露天風呂のほかに、貸切露天風呂「浜千鳥」(45分 2,100円)、リラクゼーション「アロマリン」などもあります。

フロント・ロビーまわりは南房らしくトロピカル。
フロントまわりに「源泉かけ流しの宿」、「城崎の源泉の湯」という掲示と温泉協会の温泉利用証も取得しているので、お湯に自信をもっていることが伺われます。
ロビーをまわりこんで廊下を海側にすすむと浴場。
このときは、手前「華海の湯」が女湯、おくの「城崎の湯」が男湯でした。(男女交替制かどうかは不明)


【写真 上(左)】 「城崎の湯」入口
【写真 下(右)】 「華海の湯」入口

脱衣所はメンテよく綺麗。扉をあけると窓の広いあかるい内湯で、タイル貼20人ほどのゆったりとした浴槽がひとつ。
さらに扉をあけると露天。これは眼前に海が広がるすばらしいロケです。
伊豆石貼3-4人のなかなか入りごこちのいい浴槽です。
カラン7以上、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
年末の14時ごろで男女湯とも独占~2-3人。


【写真 上(左)】 「城崎の湯」の内湯
【写真 下(右)】 「城崎の湯」の露天

内湯は、木箱で囲われた石の湯口からの投入+底面注入、おそらく底面排湯でオーバーフローなし。
露天は、木の湯口からの投入+側面注入、底面吸湯でオーバーフローなし。
湯づかいからするとかけ流しではないようにも思えますが、露天のコンディションはかなりのもの。すくなくとも露天の湯口からは非加水の源泉を入れていると思います。


【写真 上(左)】 「城崎の湯」露天からの眺め
【写真 下(右)】 「城崎の湯」露天の湯色

また、左どなりの女湯「華海の湯」露天からの排湯が目の前の側溝を流れていて、連れによると「露天はオーバーフローがあった」とのことなので、ひょっとして「華海の湯」露天はかけ流しなのかもしれません。(掲示類には「かけ流し表記なし」)

内湯のお湯はほぼ適温でごくわずかに懸濁し、少量ながら浮遊物もただよっています。
湯ざわりやさしいお湯ながら、よわいカルキが感じられ、露天のお湯よりだいぶん劣ります。


【写真 上(左)】 「城崎の湯」内湯の湯口
【写真 下(右)】 「城崎の湯」露天の湯口

露天のお湯はややぬるめ、翠がかった微濁でうす茶の浮遊物をうかべています。
味メモ忘れ(^^;)。おだやかな湯の香に若干の礒の香が加わります。
よわいヌルすべ、あたたまり感はさして強くはないものの、温泉ならではのやわらかな湯ざわりが楽しめるなかなかのお湯です。
なんとなくひっかかりのある浴感は、SO_4^2-=307.0mg/kg (31.63mval%)が効いているせいかもしれません。

ロケはいいし、源泉スペックも湯づかいも南房ではレベルの高いものなので、1,000円はちと痛いですが、寄ってみるのもいいかも。(このエリアで110L/min掘削揚湯、SO_4^2-=307.0 (31.63)というスペックは貴重)

Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩冷鉱泉 18.7℃、pH=8.7、110L/min掘削揚湯、成分総計=1.400g/kg、Na^+=419.0mg/kg (93.30mval%)、NH^4+=4.0、Mg^2+=3.9、Ca^2+=10.5、Cl^-=300.7 (41.98)、SO_4^2-=307.0 (31.63)、HCO_3^-=270.3 (21.93)、CO_3^2-=26.4、陽イオン計=446.6 (19.54mval)、陰イオン計=904.7 (20.20mval)、メタけい酸=44.2、メタほう酸=4.1 <H14.12.9分析> (源泉名:天津小湊温泉 城崎の湯)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 消毒:あり

〔 温泉利用証掲示(抜粋) 〕
・引湯方法・距離:引湯管を利用・引湯距離:55m
・浴槽の衛生管理ならびに温度管理の為、常時循環濾過装置を使用
・常時新湯を補給しながら循環濾過装置を稼働しています。
・加水なし。湯量豊富な温泉が常に浴槽を満たしています。

■ブランドグルメ
〔 天津小湊のはばのり 〕
岩のりの一種で小湊や上総の正月に欠かせない縁起物。
雑煮に入れて食べると、”一年間はばを利かす”ことができるそうです。
天然ものを岩礁で摘みとるので、労力のわりに収量がすくない貴重品。年末に摘み取ったものを「旧はば」、年明けのものは「新はば」と呼ぶそう。

〔 2009/12/23UP (2007/11入湯) 〕


E140.10.32.480N35.7.4.940
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■ 太海湯元温泉 「温泉民宿 こはら荘」 〔 Pick Up温泉 〕



<太海湯元温泉 「温泉民宿 こはら荘」>
(千葉県鴨川市太海2288、9:00~20:00?(時間要確認)、300円、04-7092-1080)
オフィシャルHP
紹介ページ (MAPPLE観光ガイド)

房総のイオウ泉というと岩婦「岩婦館」七里川「沖津屋」濃溝「千寿の湯」などが知られていますが、南房にもイオウ気入ったお湯があります。
鴨川の南、太海にあるここもそんな1湯です。

場所は、源頼朝公ゆかりの仁右衛門島の陸側、鴨川の海沿いを走る県道247浜波太港線からのアプローチ。
Pは県道に面していますが、宿はすこし路地に入ったところ。
こぢんまりとした民宿然としたたたずまいです。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 ロビー

浴場は2つあり、行ったときは大浴場が入浴中だったので、1階の小浴場に貸切で入りました。
こぢんまりとした浴室に岩枠で青い丸石タイル貼のかわいい浴槽がひとつ。
ジェット&熱湯側面注入で側面吸湯。べつにカランが3つあって、そのうちひとつは冷たい源泉がMax60L/min以上も出ます。
カランに「掛け流し風呂の為、蛇口を〆ないで下さい。」とのパネルがかかっているので、まちがいなく源泉投入でしょう。


【写真 上(左)】 浴槽
【写真 下(右)】 湯口

しっかりとイオウ気を感じるお湯なのにカランがまったく硫化していないのが不思議。
最初オーバーフローはありませんでしたが、身を沈めるとザンザコにあふれ出し、源泉カランを投入すると引きつづきオーバーフローします。
カラン2、シャワー・シャンプーあり。ドライヤーなし。日曜昼すぎで小浴場貸切。


【写真 上(左)】 掲示
【写真 下(右)】 しっかりオーバーフロー

ややぬるめのお湯はうすく黄色がかってわずかに白い湯の花。
入ったときは源泉カランをとめてあったので湯面でよわい消毒臭がありましたが、源泉カラン投入で湯面からもイオウ臭が香りを放ちます。

源泉カランはたまご味+重曹味に本格的な甘&しぶ焦げイオウ臭。
しっかりとしたツルすべがあり、浴後もすべすべ爽快感の硫黄重曹泉のイメージ。
あたたまりはさして強くなく、あと曳き系のお湯なのでいつまでも入れそう・・・。

分析上はHS^-=-、硫化水素=0.1で硫黄泉でもなんでもありませんが、お湯のイメージは硫黄泉の貫禄十分。
鮮度のいいお湯だと、分析書に硫黄系成分がなくてもほのかにイオウが香ることはよくありますが、総硫黄=0.1mg/kg程度でここまでつよいイオウ気をだしてくるお湯は、ちょっと記憶にありません。濃度的にも総計=2.024g/kgと、しっかりとした食塩重曹泉です。 

ジェットがじゃまなのが残念ですが、南房らしからぬしっかりとしたイオウ気のお湯をたのしめる貴重なお宿だと思います。

Na-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉 16.6℃、pH=8.8、18L/min(掘削揚湯)、成分総計=2.024g/kg、Na^+=614.2mg/kg (98.45mval%)、Fe^2+=0.2、F^-=3.3、Cl^-=343.8 (34.75)、SO_4^2-=24.7、HCO_3^-=915.2 (52.97)、CO_3^2-=83.9 (9.89)、HS^-=-、陽イオン計=626.2 (27.13mval)、陰イオン計=1375.9 (28.32mval)、メタほう酸=7.3、硫化水素=0.1 <S58.3.11分析> (源泉名:太海湯元温泉)

<オフィシャルHPより>
●民宿の庭を45メートル掘って出た天然温泉
●【太海湯元温泉】は、昭和58年2月に1分間に80リットル沸く温泉として許可されました。それより本日まで鴨川の温泉として多くのお客様に喜ばれております。

<温泉利用掲示> 加水:記載なし 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2009年10月18日UP (2007年5月入湯) 〕

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■ 千倉瀬戸浜温泉 「ホテル瀬戸浜」 〔 Pick Up温泉 〕



<千倉瀬戸浜温泉 「ホテル瀬戸浜」>
(千葉県南房総市(旧 千倉町)瀬戸浜2980-30、10:00~18:00(時間確認要)、600 or 800円、0470-44-2221)
オフィシャルHP
紹介ページ (楽天トラベル)

温泉のイメージはうすい南房ですが、じつは数多くの温泉があります。
とくに、館山市や旧千倉町、旧白浜町あたりには自家源泉の宿がかなりあって、日帰り入浴できることはあまり知られていません。

ここもそんな1湯です。
「千倉」駅の東側にある瀬戸浜海水浴場のそば、R410の道沿いにあるのですぐにわかります。(→ ここ


【写真 上(左)】 銘板
【写真 下(右)】 脱衣所

海辺にありがちなこぢんまりとした観光ホテルで、玄関前の銘石に「千葉の南端 ホテル瀬戸浜」と刻んであるだけ。
知らない人はとても温泉があるとは思わないでしょう。
玄関で声をかけると人あたりのいいスタッフのおじさん(経営者?)がでてきました。


【写真 上(左)】 浴場
【写真 下(右)】 浴槽

外観にくらべ、廊下の奥にある浴場はかなり本格的です。
総タイル貼の内床の浴場に、これまた渋い石枠タイル張り6-7人のゆったりとした浴槽がひとつ。
桶はケロリンで、浴槽のところどころに石灰華とおぼしき析出もでています。
房総とは思えない、温泉魂(笑)を挑発するたたずまいに思わず期待が高まります。

みかげ石の湯口からの投入と底面注入に側面吸湯。冷鉱泉なので加温循環はいたしかたありません。
カラン4(ひょっとして温泉かも?)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。日曜16時で男女湯とも独占でした。


【写真 上(左)】 湯口
【写真 下(右)】 湯色

ほぼ適温のお湯はかすかに懸濁し浮遊物はありません。
湯中の指先がよわいながら青白く発光しています。
よわい芒硝重曹味にかすかなモール臭でカルキは感じられません。
キシキシとツルすべがいりまじる入りごこちおだやかなお湯で、弱いとろみも感じられて硫酸塩泉系のイメージもあります。
浴後はおだやかに温もり、肌に弾性がつく、これも硫酸塩泉的なもの。

房総というと、黒湯のイメージがつよいですが、じつは南房あたりまでくると、硫酸塩もまじる複雑なお湯がみられるようになります。

予想外の浴場とデリケートなお湯にびっくり、地味なお湯ですが温泉マニアなら寄ってみるのも面白いのでは。

Na・Ca-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 19.1℃、pH=7.37、湧出量不明(掘削揚湯)、成分総計=1.064g/kg、Na^+=205.7mg/kg (58.46mval%)、Ca^2+=93.7 (30.01)、Fe^2+=0.2、Cl^-=349.0 (63.69)、SO_4^2-=52.6 (7.12)、HCO_3^-=274.0 (29.06)、HS^-=16.24 (6.31)、陽イオン計=326.9 (15.31mval)、陰イオン計=676.2 (15.45mval)、メタけい酸=40.0 <H4.8.12分析> (源泉名:千倉瀬戸浜温泉)

<温泉利用掲示> 加水:あり 加温:あり 循環ろ過装置使用:あり 塩素系薬剤使用:あり

〔 2009年10月3日UP (2008年1月入湯) 〕

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■ 岩婦温泉 「岩婦館」 〔 Pick Up温泉 〕

 

岩婦温泉「岩婦館」 <(南房総市(旧 富山町)高崎584、9:00~19:00(時間確認要)、700 or 900円/h、0470-57-2836)
紹介HP

南総里見八犬伝ゆかりの富山のそば、ヘラブナ釣りで有名な岩婦湖畔にある温泉宿。
JR内房線「岩井」駅から県道258を東に約2㎞、富津館山道路のガードをくぐりしばらく行くと、ぜんぜん目立たない小さな看板があるのでそれを右折してあとは道なり。
湖尻にあって山を背負う好ましげなたたずまいは釣宿の趣。


【写真 上(左)】 看板
【写真 下(右)】 岩婦湖の湖畔にあります 

窓が開け放たれた明るい浴室は、男女別内湯(岩造2.3人)のみのこぢんまりとしたもの。常時投入はなく、吸湯&ジェット注入作動のため湯循環方式のようですが、真っ黒に変色した温冷2つのカランがあります。
どちらも源泉かと思いますが、冷水の方が硫化水素臭が強いです。


【写真 上(左)】 男湯
【写真 下(右)】 男湯の湯口 

カラン横にはコップがおいてありました。カラン5(たぶん源泉)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日12時で独占~2人でした。
ただし、帰りしなに何組か来てたので、時間によっては混むのかも?


【写真 上(左)】 湯色
【写真 下(右)】 源泉ライン  

お湯は、透明度50cmの黄褐色うすにごり湯で、かなり強い硫化水素臭。たまご味+重曹味の温泉らしい味。
強めの浴感と温まり感があり、浴室内に硫化水素臭が立ちこめているので、臭いに敏感な人はこれに酔ってしまうかも・・・。

しかし、房総でこれほどの硫黄泉に出会えるとは正直おどろきです。
HS^-=16.24、硫化水素=1.838の堂々たる硫黄泉は、これも生物起源でしょうか?
その後、房総のお湯はかなり入りましたが、七里川温泉と並ぶ房総屈指の硫黄泉だと思います。


【写真 上(左)】 泉源?
【写真 下(右)】 イオウの小川    

宿の裏手の小川には灰白色の湯の花が出ていますが、ありふれた小川にイオウ系の白い湯の花とは何とも不思議なとり合わせ。
裏山の地下5m位から2L/minほど湧出する源泉を3軒にわけているので、風呂を大きくできないとのことです。


【写真 上(左)】 宿の前にタムロする鴨
【写真 下(右)】 姉妹館?の「伏姫荘」 

湯量の少なさを湯づかいと個性的な泉質でカバーしている面白いお湯で、南房まで行ったら訪れる価値はあると思います。

硫黄泉(Na・Ca-HCO3・Cl型) 16℃、pH=8.0、自然湧出、成分総計=660.1mg/kg、Na^+=100.8mg/kg (56.28mval%)、Ca^2+=45.78 (29.32)、Cl^-=67.45 (24.42)、HCO_3^-=307.2 (64.64)、HS^-=16.24 (6.31)、陽イオン計=167.4 (7.788mval)、陰イオン計=406.5 (7.788mval)、メタけい酸=58.62、硫化水素=1.838、腐植質=20.00 <S34.11.28決定> (源泉名:不明)

〔 2003年1月21日レポに加筆 〕
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