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■ 正木温泉 〔 Pick Up温泉 〕

 

<正木温泉> (館山市正木3027、9:00~16:30(受付〆15:30)、550円、0470-27-4614)
紹介ページ(まっぷるnet)

以前からず~と気になっていたお湯ですが、どうにも行きにくいところにあるので、のびのびになっていました。
内房の山中にある鄙びた温泉です。
場所はわかりにくいです。
R127館山バイパス那古信号から県道296和田丸山館山線に入り1km弱走った「神河鉱泉」の看板が出ている交差点を左折し北上します。
その後も「神河鉱泉」の看板がいくつか出てくるのでそれに従います。(「神河鉱泉」は正木温泉の奥、正木温泉の看板はたしかほとんどありませんでした。)
左折してから1kmちょっと走った左手に、いきなり「正木温泉」の看板が出てくるので左折すると到着。Pは3-4台。(→ここ
温泉施設というよりほとんど農家、庭のあちこちに猫がタムロしています。


【写真 上(左)】 奥が浴室のある建物
【写真 下(右)】 ねこ

奥の母屋のほうに進み声をかけると、しばらくしておばちゃん(だったか?)がでてきました。
あまりにも農家そのものなので、正直、ちとびびりましたが(^^;)、日帰り対応になれているらしく、意外にも(^^)対応は親切かつスムーズでした。
事前情報では貸切利用がメインとのことでしたが、先客はおらず、建物奥の男湯?にすぐ入れました。


【写真 上(左)】 入口
【写真 下(右)】 脱衣所

脱衣所はせまくバラックチック。千葉のマイナー湯は多少なりともB級入ったところが多いですが、なかでもここは気合いが入っています。
浴室もせまめで2人くらいのタイル貼浴槽がひとつ。丸窓と市松模様のタイルが面白い雰囲気。
浴槽にかけられている樹脂製のふたをはずして入ります。


【写真 上(左)】 浴槽1
【写真 下(右)】 浴槽2

浴槽には熱湯の側面注入があり、追い焚き装置のパネルもありましたが、操作せず。
黒湯につき排湯は不明でしたが、たしかオーバーフローはなかったと思います。
布がかぶせてある給湯パイプは作動なし、混合カランがありましたが、メモになにも書いていないので、たぶんでなかったのだろうと思います(^^;)
温泉利用掲示では循環の記載はないので、加温湯随時追加方式かも?
カラン1、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。土曜15時で独占。

ほぼ適温のお湯は、透明度60cmほどの紅茶色で味不明。黒湯によくある有機肥料臭に、よわめのアンモニア臭がまじります。
総硫黄5mg/kg超の硫黄泉ですが、イオウ臭は感じられませんでした。
黒湯らしいヌルすべとかなり強めのとろみがあり、異様にあたたまる入りごたえのあるお湯です。
なにかひっかかるような浴感を感じるあと引き系のお湯で、たしかになんとなく効きそう。
ま~、これだけの個性があれば、はるばる入りにきた甲斐はあったかと・・・。


【写真 上(左)】 浴槽から洗い場
【写真 下(右)】 湯色

手前にも浴室があったようですが、湯音がしていたので入浴中。チェックできませんでした。

帰りしなにさっきのおばちゃん?とちょっと話しをしました。
埼玉からきた旨話してもさほどおどろかず、むこうから分析書のコピーをくれたので、けっこう各地の温泉好きがきているのかもしれません。
源泉のありかをきくと1kmほどはなれたところから運んできているとのことで、やはり事前情報どおり運搬湯でした。

でも、タイミングがよかったのか、それともせっせとひんぱんに運んでいるからか、鮮度感は意外に悪くありませんでした。
ダントツにいいというレベルではないですが、B級チックな雰囲気とフックのあるお湯を楽しめる温泉マニア向けのお湯のように思いました。

含硫黄-Na-炭酸水素塩・塩化物泉 14.8℃、pH=8.3、1.2L/min、成分総計=1742.9mg/kg、Na^+=524.1mg/kg (96.44mval%)、Cl^-=439.6 (52.74)、SO_4^2-=52.1 (5.19)、HCO_3^-=576.5 (40.19)、HS^-=4.804、陽イオン計=542.15 (23.51mval)、陰イオン計=1191.39 (23.51mval)、メタほう酸=6.624、腐植質=10.20、硫化水素=0.544 <S48.1.25分析> (源泉名:不明)

<掲示してあった別の分析書>
含硫黄-Na-炭酸水素塩・塩化物泉 14.6℃、pH・湧出量不明、成分総計=1.68g/kg、Na^+=474.5mg/kg (97.80mval%)、Cl^-=353.6 (44.27)、SO_4^2-=39.9 (3.68)、HCO_3^-=695.3 (50.57)、HS^-=3.2、陽イオン計=487.0 (21.10mval)、陰イオン計=1102 (22.53mval)、メタけい酸=65.2、腐植質=4.0、硫化水素=- <H18.1.20分析> (源泉名:正木温泉)

<温泉利用掲示> 加水:記載なし 加温:あり 循環装置使用:記載なし 消毒処理:記載なし

〔 2008年10月26日レポ 〕(2008年1月入湯)
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■ 金谷温泉 「海辺の湯」



<金谷温泉「海辺の湯」> (千葉県富津市金谷525-17、10:00~20:30(土日祝9:00~21:30、750円(土日祝日:850円)、0439-69-8500)
オフィシャルHP

内房金谷に2007/1/20オープンした日帰り温泉施設。
大型ドライブイン「漁師料理かなや」が源泉を開発、敷地内に建設したものです。
Pは広く大型バス対応。Pのよこに足湯もあります。


【写真 上(左)】 足湯1
【写真 下(右)】 足湯2

1階は土産物屋、エレベーターであがった2Fが温泉施設。館内はなんとなく無機質ですが休憩所もあります。
脱衣所は狭め。海をのぞむ内湯は窓が広くて明るいですが、天井が低くてこもり気味。
露天はすぐ下が海で、対岸に三浦半島と背景に富士山、西向きで夕日がきれいななかなかの絶景シーサイド露天です。

内湯ゾーン奥の窓側に内湯(黒みかげ石枠タイル貼り10人以上)。左手手前にサウナとその奥に水風呂。扉の外に露天(同7-8人)。水風呂以外はすべて温泉。
水風呂は21℃くらいできもち懸濁。とろみもあってすこぶる入りごこちのいいもの。

日曜夕方にいったので常時20人以上と盛況。レジャー帰りのファミリーが目立ちます。
内湯手前にカラン11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。


【写真 上(左)】 浴場入口
【写真 下(右)】 湯色

内湯・露天ともに黒みかげ石の湯口から熱湯大量投入で側溝への上面排湯。

内湯と露天では若干お湯のイメージがちがいます。
内湯は透明度70cmくらいの紅茶色。味不明で有機肥料臭にややなまったような匂い。ヌルすべととろみがありますが、露天よりよわいもの。
露天は透明度50cmくらいの黒湯で重曹味とかなり強い有機肥料臭。ヌル(ツル)すべととろみがあるものの、どこかひっかかるような独特な湯ざわりも加わります。
イメージ的には外房の「飯岡荘」にちかいものがあります。

独特なあとひき感のあるお湯で、なかなか脱出できません。
かなりつよい温まり感がありますが、浴後お肌つるつる爽快な黒湯らしい浴後感。
ネットで評判のいいお湯ですが、やはり予想以上の実力派かと・・・。

単なる黒湯とは明らかに質感が違うのは、やはりSO4系の存在がおおきいのかな?
関東周辺では異色のお湯なので、温泉好きにおすすめ。
ただし、週末午後は混みそうなので、それ以外が狙い目でしょう。
あと、「漁師料理かなや」の貝料理はなかなかいけます。

Na-炭酸水素塩・硫酸塩泉 泉温・pH・湧出量不明、イオン計=1329.9mg/kg 、Na^+=318.6mg/kg (79.39mval%)、NH^4+=6.9、Mg^2+=16.7、Ca^2+=31.4、Fe^2+=0.2、Cl^-=53.3 (8.67)、SO_4^2-=268.6 (32.24)、HCO_3^-=620.1 (58.59)、陽イオン計=384.5 (17.45mval)、陰イオン計=945.4 (17.33mval)、メタけい酸・メタほう酸=不明 <H17.4.12作成> (源泉名:不明)

〔 2008年1月入浴 〕
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■ 市原温泉 「市原温泉 湯楽の里」

 

<市原温泉「市原温泉 湯楽の里」> (市原市、9:00~翌1:00、750円(土日祝800円)会員割引あり、0436-40-4126)
オフィシャルHP

以前からあったスパ銭が昨年2007年12月8日に温泉を導入したもの。
チェーン店らしい典型的和風スパ銭は、日曜夜にいったので広いPがほぼ満車の大盛況。
内湯ゾーンに温泉槽はなく、カルキの強い真湯の機能浴槽群にサウナ、水風呂。水風呂は20℃くらいでカルキもあまり感じない入りごこちのいいもの。
カラン28、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり、日曜19時で常時80人程度と修羅場的大混雑。ファミリー層メインでマナーをわきまえないお客が目立ちます。

庭園造りの露天ゾーンに時計まわりに、ミストサウナ、寝ころび湯、寝湯、滝風呂、壺風呂×3(陶製1人)。中央右に上の湯(鉄平石造6-7人)ととなりあって左に下の湯(同7-8人)。うち、壺風呂、上の湯、下の湯の3槽が温泉使用です。

壺風呂は、木樋の湯口から投入+底面注入でオーバーフロー。みな大好きな壺風呂にいちもくさんに駆けよってくるものの、かなりの熱湯なのですぐに出ていってしまいます。(で、空いてる(笑))
紅茶色透明ですが色味が重なって透明度70cmくらい。アンモニア臭が卓越したお湯のイメージは競合店「江戸遊」に似ているものの、かなり消毒臭が強いです。

循環の下の湯は、上の湯からの流し込み+たぶん槽内注入で側溝への上面排湯。
赤味がかった褐色、透明度70cmくらいのにごり湯でほぼ適温。味不明、うがい薬臭+薬品臭。浴感はあるもののなんとなくまた~りとした勢いのないお湯。

さて、本題のかけ流しの上の湯です。
石の湯口からゲキ熱湯を投入で槽内注排湯はみあたらず、下の湯への流し出しはお湯の感じからしてもかけ流しでしょう。
かなり熱めのお湯は緑がかった茶褐色透明度20cmのにごり湯で強鹹味+弱金気だし味+微苦味。金気貝汁臭+粘土系アブラ臭+メタンガス臭+ヨウ素?臭+臭素?臭が入り混じった、化石海水系の王道的味臭。
スペック的には重曹分をかなり含んでいますが、土類成分がこれを抑えこみ、キシキシぺっとりとした湯ざわり。
濃度感、温まり感ともに強く、浴槽フチにトド続出。ただでさえ広くない浴槽は大人気で、しかもフチにトドが群がっているので、こやつらをかきわけていかないと浴槽にたどりつけません(^^;;;

すさまじく力感のあるお湯のイメージは「法典の湯」や三郷の「めぐみの湯」に似ていますが、さらにクセモノのような感じもします。

正直、あまり期待しないでいったのですが、強烈な化石海水温泉にびっくり。
混んでいなければ、温泉好きでもかなり満足できるお湯かと思います。
場所は京葉道路「蘇我IC」のそばなので、房総レジャーの帰りに立ち寄るのもいいかも。

Na-塩化物強塩温泉 29.0℃、pH=7.6、318L/min(1,498m掘削揚湯)、成分総計=21400mg/kg、Na^+=7236mg/kg (90.67mval%)、K^+=252.2、Mg^2+=214.2、Ca^2+=161.8、Fe^2+=3.4、Cl^-=12340 (95.35)、Br^-=110.7、I^-=47.8、HCO_3^-=926.6、陽イオン計=7872 (347.1mval)、陰イオン計=13430 (365.1mval)、メタけい酸=67.2、メタほう酸=8.9 <H19.5.17分析> (源泉名:湯楽の里 市原温泉)

<温泉利用掲示> 加水:なし 加温:あり 循環:上の湯/なし、下の湯/あり 塩素薬剤:使用あり

〔 2008年1月21日レポ 〕
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■ 下志津温泉 「みどりの湯 都賀店」

 

<下志津温泉「みどりの湯 都賀店」> (若葉区、9:00~24:00、700円(土日祝800円)、043-423-2626)
オフィシャルHP

今年に入って温泉を導入したスーパー銭湯。場所はJR総武本線「都賀」駅と「四街道」駅の中間、陸上自衛隊下志津駐屯地のそば(HP参照)。主要道路沿いですが、なぜか微妙に到達しにくいです。住宅地のスパ銭ながら、裏手に予想外に広いPがあります。

館内はこぶりなスパ銭仕様で、食事処、カットサロン、ボディケアなど、スパ銭標準施設はひととおり揃っています。
ふたつの浴場はほぼシンメトリで、男女の入れ替えは不明。(当日入ったのは右側)
脱衣所はけっこう広めでTVまであります。

内湯ゾーンに各種機能浴槽(すべて真湯)、広めの炭酸風呂、桧風呂(温泉、檜枠石タイル貼3.4人)、遠赤サウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭)。人気の炭酸風呂はかなりの濃度で気泡で湯面が沸き立つほど。強力なアワつきと炭酸冷感があり、これまで入った人工炭酸泉のなかでは最強です。

まあまあ広い露天ゾーンはベンチもあってそれなりにくつろげますが、上空は成田空港の空路に当たるらしくさかんに旅客機が通過します。
鷹狩りの湯(上段、黒みかげ石枠石敷5人)、岩風呂(下段、岩組鉄平石敷12人以上、寝湯×2付)、壷湯(陶製1人)×2、塩サウナに寝ころび処。露天浴槽はすべて温泉です。
カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜20時で40~60人と週末夜のスパ銭にしては空いています。

内湯桧風呂は石の湯口からの投入+熱湯側面注入、オーバーフローなしの底面吸湯で循環仕様。
鷹狩りの湯は、石の湯口からの投入で槽内注排湯はたぶんなく、全量を下段の岩風呂へ流し出し。浴槽よこには「加温かけ流し」の掲示がありました。
岩風呂は、鷹狩りの湯からの流し込み+超強力側面注入で槽内排湯は確認できず上面排湯口への流し出し。岩風呂は広いですが、岩の配置が悪いうえに超強力注入で流れるプール状態になっているので、入りごこちはよくありません。
壷湯はたぶん底面注入でオーバーフロー。

お湯は内湯(適温)・岩風呂(熱め)・壷湯(適温)で大差なく、鷹狩りの湯が際だっています。
内湯・岩風呂・壷湯は濃いめの紅茶色透明、味不明で強いうがい薬臭とかなりの濃度感&ツルすべがあります。

鷹狩りの湯はほぼ適温でコーラ色、透明度60cmほどの黒湯でにごりはなし。強塩味がありますが33g/kgなりの強鹹味は感じられず、これが加水によるものか重曹分によるものかは不明。
弱いうがい薬臭(源泉起源のヨード臭?)+αでかなり強いツルすべがあり、湯口そばではアワつきもあります。Br^-=150.9、I^-=414.6とかなりすさまじいスペックですが、それほどの異臭は感じられず。
相当に強いお湯で、ふつうの人(^^;)は長湯できないので、意外に空いています。
濃度感は鷹狩りの湯でMAXですが、他の浴槽でも相当なものがあります。
強食塩泉ながらほてほて全開で攻めてくるのではなく、濃度でじわじわと責め立ててくる(で、ほてらないのに発汗する)というイメージは、市原の「江戸遊」に似ているかな?

鷹狩りの湯は不気味に凶暴で、炭酸風呂も手ごわいので、この2槽を往復しているとかなり体力を消耗します。気合い入れていかないとヘロヘロになるかも・・・(笑)
新興の温泉スパ銭らしからぬプロ仕様のお湯を揃えた、温泉マニアでも満足のいく施設ではないでしょうか。

Na-塩化物強塩温泉 29.8℃、pH=7.42、湧出量不明、成分総計=33760mg/kg、Na^+=11480mg/kg (88.15mval%)、Mg^2+=527.7、Ca^2+=276.7、Fe^2+=8.3、Cl^-=20050 (98.01)、Br^-=150.9、I^-=414.6、HCO_3^-=385.3、陽イオン計=12670 (566.6mval)、陰イオン計=21000 (577.00mval)、メタけい酸=53.9、メタほう酸=5.2 <H18.6.26分析> (源泉名:下志津温泉)

<温泉利用掲示> 
(露天 鷹狩りの湯)  加水:なし 加温:あり 循環:なし 消毒処理:あり
(上記以外の温泉槽) 加水:なし 加温:あり 循環濾過:あり 消毒処理:あり

〔 2007年5月22日レポ 〕
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■ 牧の原温泉 「ヒーリングヴィラ印西」

<牧の原温泉「ヒーリングヴィラ印西」> (印西市、10:00~24:00、1,500円、0476-47-6611)
オフィシャルHP

千葉ニュータウンのSC(ショッピングセンター)「牧の原モア」内に2005/12/15オープンしたコンセプト型温浴施設。
これまでSC内の温泉施設で当たったためしがなく、しかもお高いので躊躇していましたが、ネット上でお湯の評価が高いので突入。まったりと半日をすごしました。一遊さんのレポあり。

北総開発鉄道「印西牧の原」駅(北口)から徒歩数分なので、車がなくてもOK。
無国籍調の不思議な外観の建物はアネックスなのでSC内の雑踏とは無縁。
コンセプトは「アジアンSPA」。「アジアならではの様々な温浴文化や食文化を取り入れたヒーリング施設。それが『ヒーリングヴィラ印西』です。」(公式HP)と謳っているだけあり、すでにエントランスから非日常空間が広がります。



2層の施設は大きくスパエリア(男女別)、プールエリア(水着(持参)着用)、サウナエリア(館内着着用)にわかれます。他にリラクゼーションエリア(岩盤浴、ボディケア(有料)、リフレクソロジー(有料)など)、レディースエリア(仮眠室、岩盤浴、エステ(有料)など)アジアンキッチン、ヴィラエリア(個室有料貸切ヴィラ5室)など施設充実。
とくに女性仮眠室「あかね色の部屋」は居ごこちがいいらしく(連れ談)、女性のパフォーマンスの方が高そうです。
アジアンキッチンのなかにある自然食ビュッフェレストランは1,800円(夜)で60種もの料理をバイキング、味はさほどではないものの雰囲気よくなかなかに楽しめます。

サウナエリアには、麦飯浴サウナ、マグマ浴サウナ、岩塩浴サウナ、サンゴ浴サウナ、硫黄浴サウナ、霧サウナ、冷風サウナなど日本初、県内初の変わりサウナが勢揃い。硫黄浴サウナはたしかにイオウ臭がしていましたが、なんとなく落ちつかず、やっぱり硫黄泉のほうがいいなぁ・・・(笑)
プールエリア(今回入らず)は、約30℃の温水を使用。メインプールのほか子供風呂、ジャグジー、プールバーなどがあります。



本題の男性スパエリアです。
脱衣所はやや狭めながら洗面台など、輸入モノとおぼしき什器がつかわれ趣向あり。
採光のいい明るい内湯ゾーンには、パノラマ風呂(石(木?)枠石敷15人以上、側注・底吸+溢流/循環)と麦飯蒸釜サウナ、セパレートされて洗い場。カラン21(内セパ式12)、アメニティ類完備。
氷雨降る寒い日で、みなサウナゾーンに集結しスパエリアはがらがら。思う存分お湯を楽しめました。



露天ゾーンはバリの屋外プールをイメージしたらしく、エスノな香りがただよっています。
バリ行ったことないので(^^;)本物にどこまで迫っているのかわかりませぬが、なかなかに快適な空間です。
時計まわりに、
■アロマ風呂(東屋内木造2-3人、38℃、香り風呂、木樋湯口投入・溢流/かけ流し)
■ゲンセン風呂(石造4-5人、33℃(非加温?)、石湯口投入・切欠排湯/かけ流し)
■ステップ風呂(水深110cmの石造立浴槽10人、40℃、お面湯口投入・底吸/循環)
■ガゼボ風呂(鋳物壺風呂1人、41℃、屋根付、井戸ポンプ投入・溢流/かけ流し)×3
■バリ風呂(石造20人以上、41℃、寝湯×2付、41℃、注入・底吸/循環)
■ヒーリング風呂(石造12人以上、側注・軽い底吸+溢流/かけ流し)
■備長炭水風呂(16.5℃で冷たい、弱カルキ臭/井水かけ流し)
女性スパエリアは細部にちがいはあるものの、だいたい似たような構成です。

お湯は全体にレベルが高く、なかでもゲンセン風呂とアロマ風呂がいいです。
透明度30cmほどの緑褐色のにごり湯で、強鹹味+強い金気だし味、粘土系アブラ臭と金気系貝汁臭とアンモニア臭が渾然一体となって濃厚に香ります。
塩気と金気が存在を主張するまったりと濃度感の高いお湯で、強烈なほてほて攻撃に見舞われるかと思いきや、意外にほてらず上品にぬくもります。



ガゼボ風呂はこの2槽よりやや金気が弱く赤味も薄いです。金気だし味が弱まっている分、鹹味が強く感じられます。
アンモニアがおもてに出張ってきていて、軽質なアンモニア臭と粘土系アブラ臭が卓越。これはこれでよく、鮮度感はいちばんかも?
ヒーリング風呂は、ゲンセン&アロマ風呂とガゼボ風呂の中間くらいで鮮度感やや弱め。
パノラマ風呂は、透明度60cmほどの茶色にごり湯でうがい薬系の薬品臭。
ステップ風呂は、パノラマ風呂より薬品臭強く茶色で透明度70cm。
バリ風呂は、ほぼ透明で強薬品臭。

個人的に感じたお湯のよさは、ゲンセン風呂 > アロマ風呂 > ガゼボ風呂 > ヒーリング風呂 > パノラマ風呂 > ステップ風呂 > バリ風呂 の順かな?
ヒーリング風呂以上は標準をかるく越えるお湯で、近場でこれほどの源泉をこれほど贅沢につかう施設は、三郷の早稲田天然温泉「めぐみの湯」以外にちょっと思いつきません。

スパエリア、プールエリア、サウナエリア全部とさらに岩盤浴まで利用できて、バスタオル、フェイスタオル、館内着1セットレンタル料込み1,500円はけっして高くないと思います。なにより湯づかいがすばらしいので、半日まったりしたいときにまた行きたいと思います。

Na-塩化物強塩温泉 36.1℃、pH=7.4、390L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=27.29g/kg、Na^+=9452mg/kg (89.19mval%)、K^+=312.4、NH4^+=82.6、Mg^2+=263.4、Ca^2+=307.4、Fe^2+=5.7、Cl^-=16120 (97.72)、Br^-=68.7、I^-=29.9、HCO_3^-=579.7、陽イオン計=10420 (460.9mval)、陰イオン計=16800 (465.3mval)、メタほう酸=13.9 <H17.6.8分析>

行ったときは、期間限定で平日Night Time料金(平日20時~ 1,000円)というのをやっていましたが、HPをみると載っていないので終了したのかも。

〔 2007年5月13日レポ 〕
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■ 御宿天然温泉 「元湯 美人の湯」



<御宿天然温泉「元湯 美人の湯」> (御宿町、時間要問合せ、650円、0470-68-4126)
オフィシャルHP



御宿の元湯じたいは古くからあったお湯のようですが、2006年7月、10室の宿としてリニューアルオープンし日帰り受け入れをはじめたもの。
R128「御宿漁港入口」信号のすこし南の路地を山側に折れてすぐ。国道沿いに看板がありますが唐突にでてきて小さいので要注意。看板には日帰り案内も出ていて日帰り受け入れに積極的なようです。
リニューアルまもない館内はきれいで、廊下の奥に男女別の浴室。手前が女湯、奥が男湯で固定制のようです。
こじんまりとした窓の広い明るい浴室に黒みかげ石枠タイル貼4.5人の浴槽がひとつ。
カラン8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日14時で独占~3人。



岩組にはめこまれたパイプの湯口から熱湯を投入、黒湯につき槽内注排湯不明(たぶんないと思う)でオーバーフロー。脱衣所掲示には循環消毒とありましたが、お湯の鮮度感はかなり高く、カルキも感じられませんでした。



ほぼ適温のお湯は透明度30cmほどの黒湯で、こげ茶色の浮遊物が大量に舞っています。
重曹味+微塩味に黒湯らしい有機肥料臭。かなり強いヌル(ツル)すべとつつみこまれるようなやわらかさにしっかりとした温まり感が加わる、入りごたえのあるいいお湯です。
浴後はしっかりと重曹がきいて肌がすべすべに・・・。「美人の湯」の看板に偽りなしです。



ヌル(ツル)すべや濃度感は「クアハウス御宿」に及ばないものの、湯づかいよく施設もきれい、料金も手ごろなのでおすすめします。

Na-炭酸水素塩泉 19.3℃、pH=8.5、159L/min動力揚水、成分総計=2.31g/kg、Na^+=654.1mg/kg (98.45mval%)、Cl^-=73.1 (7.71)、HCO_3^-=1400 (85.86)、CO_3^2-=34.3、陽イオン計=667.8 (28.90mval)、陰イオン計=1534 (26.73mval)、メタけい酸=93.6、腐食質=10.5 <H17.5.18調査試験>

〔 2007年4月27日レポ 〕
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■ 柏湯元温泉 「天然温泉 柏湯元」

<柏湯元温泉「天然温泉 柏湯元」> (柏市、10:00~24:00、700円、04-7171-4126)
紹介HP

マンションデベロッパーのリベレステが源泉を開発した、マンション「ベルドゥムール柏」併設の日帰り温泉施設。以前は「長寿の湯」(→レポ)という名前でしたが、小リニューアルをかけ「天然温泉 柏湯元」に名称変更、湯づかいもかわっているのでレポします。

えらく入り組んだ住宅地にあり、場所は説明できません(笑)(→ここ
マンションの裏手からもうもうと湯けむりがあがっているのは、ちょっと面白い風景です。

浴室構成の変更はなく、1階は遠赤サウナつき和風露天、2階はスチームサウナつき洋風露天タイプで、男女週替り交替制。この日の男湯は前回レポと同じ1階でした。
浴室は、右手に機能浴槽(真湯?)、寝湯、内湯温泉槽(赤みかげ石造、4.5人)、ボディバス(立浴槽)、奥にサウナ、水風呂(カルキ感じず肌ざわりよく井水では?)。露天ゾーンに温泉露天(赤みかげ石枠平石貼り10人弱、一部屋根つき)と多彩。
露天は塀に囲まれているものの、スペースがあるので閉塞感はありません。



内湯温泉槽は湯の花キャッチャーつきみかげ石の湯口から投入で、軽いオーバーフロー+底面吸湯。温泉露天は湯の花キャッチャーつき石の湯口から投入で、端の切欠からの上面排湯。
カラン14、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜11時で男湯5~10人程度とまあまあゆったり。

お湯は、翠がかった茶褐色のささにごり(内湯源泉槽はほぼ透明)で、露天のみ茶色の湯の花が浮かびます。強塩味で、以前より粘土系+墨系アブラ臭が強まっていて湯面でも香ります。
かなりの濃度感と食塩泉系の温まりがある入り応えのあるお湯で、特別な湯ざわりはないものの浴後は肌がさらさらになります。
内湯と露天では露天の方がいいですが、内湯もそれなりのコンディション。色味や味からみて、ともに除鉄・加水はあるかと思いますが、露天は鮮度感もあってかなりレベルの高いお湯になっています。
館内掲示やパンフには、露天は源泉かけ流しとあり、これは看板に偽りなしと思います。



平成15年に再分析をかけていて、Ca^2+が若干増えているほかはさしたる変化はありません。湧出量が400L/min→85L/minに減少しているのに源泉かけ流しに移行しているのは不思議な気もしますが、いろいろと湯づかいをくふうしたのでしょう。
また、源泉かけ流しに移行しながら料金値下げしているのは、温泉激戦地柏ゆえか?

正直、「ゆの華」ほどの力感はありませんが、空いてるし、お湯もよくなっているので、温泉好きは見逃せないお湯ではないでしょうか。

<新スペック>
Na-塩化物強塩温泉 45.0℃、pH=7.5、85L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=18.78g/kg、Na^+=6624mg/kg (91.42mval%)、Mg^2+=112.6、Ca^2+=305.6、Fe^2+=1.9、Cl^-=11020 (98.36)、Br^-=37.6、I^-=11.6、HCO_3^-=275.8 (1.43)、陽イオン計=7126 (315.1mval)、陰イオン計=11350 (316.0mval)、メタほう酸=263.0 <H15.5.1分析>

<旧スペック>
Na-塩化物強塩温泉 45.7℃、pH=7.56、400L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=18.76g/kg、Na^+=6728mg/kg (93.81mval%)、Mg^2+=121.4、Ca^2+=146.6、Fe^2+=1.7、Cl^-=11080 (98.47)、Br^-=27.8、I^-=9.9、HCO_3^-=268.5 (1.39)、陽イオン計=7074 (312.0mval)、陰イオン計=11390 (317.4mval)、メタほう酸=266.7 <H10.9.8分析>

<温泉利用掲示>
露天
*入浴に適した温度に保つ為
①温泉を熱交換器に通し、加熱しております。
②時折、加水(湯)する場合がございます。

内湯
*入浴に適した温度に保つ為
温泉に加温・加水しております。
*温泉資源保護と衛生管理の為
①循環ろ過装置を使用しております。
②塩素系薬剤を使用しております。

〔 2007年4月22日レポ 〕
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■ 手賀沼温泉 「手賀沼観光リゾート 満天の湯」

<手賀沼温泉「手賀沼観光リゾート 満天の湯」> (柏市(旧 沼南町)、9:00~24:00、650円(土日祝750円)、3歳未満乳幼児入浴不可、047-338-4126)
オフィシャルHP

3/15にオープンしたこの温泉スパ銭は、手賀沼を渡る手賀大橋南詰めの県道8号(船取県道)沿い、道をはさんで「道の駅しょうなん」もある交通の要衝に立地しています。住所は柏市ですが、旧沼南町地区で周辺は一面の農地です。
かなり大規模な施設でよく目立ち、駐車場脇にはかけ流しの足湯(無料、~日没)や別棟の農産物直売所もあります。
日曜の昼間に行きましたが、まだあまり知られていないのか、けっこう空いていました。



館内は2層構成で、2階に有料ゾーン(岩盤浴)と茶屋、休憩所、展望の間など。手賀沼の眺望がすばらしい展望の間はレクチェア装備ながら無料なのは太っ腹。案の定、ここだけは満席でした。

メインの1階には浴場と飲食処、髪切処、手もみなどのスパ銭標準施設、脱衣所も広めで全体にゆったりとつくられています。
つくりはちがうものの、全体の雰囲気はなんとなく高崎の「湯都里」に似ています。コストにさほどこだわらず贅沢につくったという感じかな。「湯都里」はオープンまもなく強気な値上げに踏みきりましたが、ここは現行料金で頑張ってほしいです。また、ここはスタッフが親切で気分がいいです。



ふたつの浴場はほとんどシンメトリなので、男女の入れ替えはないと思います。(当日入ったのは右側)
内湯ゾーンに真湯の機能浴槽と絹の湯(超微細気泡風呂、カルキ臭)、主浴槽(温泉、みかげ石枠石敷12人以上、適温)、ドライサウナ、よもぎサウナに水風呂(井水、カルキ弱く入り心地いい)など。
露天ゾーンに、メインの岩風呂(岩組鉄平石敷12人以上、適温)、壺風呂(石造1人×3)、あつ湯(みかげ石枠石敷1.2人)、寝ころび湯(4人)と檜の湯(木枠石敷3人、人工炭酸泉、真湯だと思う)。露天の浴槽は、檜の湯以外すべて源泉かけ流しとのこと。
露天は塀に囲まれ展望はききませんが、和風庭園風で居ごこちがいいです。
あと、ここの人工炭酸泉はかなり強烈で、入るやいなやアワに包まれ、収斂感&炭酸冷感が楽しめます。
カラン27、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日14時で40人ほどでしたが、浴場は広いのでゆったり。

内湯主浴槽は、石の湯口からの投入+底面注入+ジャグジー注入でオーバーフローなし。緑がかった透明のお湯で、弱いうがい薬臭。典型的な濾過循環湯ですが、かなりの濃度感があるので入り応えはあります。
露天岩風呂は、赤茶に変色した岩の湯口から投入で2ヶ所の切欠からの流し出し。壺湯は檜臭香る木樋の湯口から投入でオーバーフロー。あつ湯はみかげ石の湯口から投入+熱湯注入で切欠からの流し出し。どの浴槽も掲示どおりのかけ流しかと思います。



露天各槽のお湯は緑褐色にごり湯(透明度30~50cmくらい)でわずかにうす茶の浮遊物。壺湯とあつ湯は緑味よわく透明度も高くて岩風呂よりよさげ、とくに壺湯は鮮度感高く少量のアワつきがありました。
で、露天のお湯のよさは、壺湯(外側ふたつ) > あつ湯 > 壺湯(奥)> 岩風呂 かと思いますが、岩風呂でも相当なレベルを保っています。

強塩味+金気だし味に粘土系アブラ臭+金気貝汁臭。とくべつな湯ざわりはないですが、よく温まり浴後ややペトつきます。
どっしりとした重量感があるので、典型的なほてほてからから強食塩泉かと思いきや、意外に疲れのこない入り心地のいいお湯です。なんとなくお湯に奥行きがあるのは、メタほう酸=197mg/kgが効いているのかも・・・?
南関東ではかなり上位にくる強食塩泉で、お湯のイメージは「春日部温泉 湯楽の里」に近いかな。

お湯がよく施設充実のコストパフォーマンスの高い施設で、こっち方面にきたら立ち寄り必至。ただ、我孫子から手賀大橋経由で一走りなので、今後かなりの混雑施設になると思います。

※ここのHPは手作り感覚あふれていますが、分析書はおろか温泉井の構造、各浴槽のスナップ写真まで載っている充実の内容です。

Na-塩化物強塩泉 41.5℃、pH=7.3、600L/min(1,800m掘削揚湯)、成分総計=19.625mg/kg、Na^+=6820mg/kg (89.19mval%)、Mg^2+=136、Ca^2+=450、Fe^2+=3.5、Cl^-=11800 (99.72)、Br^-=43、I^-=9.8、HCO_3^-=14、陽イオン計=7491.0 (332.61mval)、陰イオン計=11872.30 (333.80mval)、メタけい酸=63、メタほう酸=197 <H18.10.4分析>

※写真の浴槽は足湯です。

〔 2007年4月4日レポ 〕
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■ 飯岡温泉 「グロリア九十九里浜」

<飯岡温泉「グロリア九十九里浜」> (千葉県旭市(旧 飯岡町)、8:00~20:00、500円、050-3491-7147)
オフィシャルHP

旧「健康ランド 伸幸館」の経営が変わってオープンした温泉宿泊施設が日帰り開放するもの。
外房、飯岡には黒湯系の自家源泉をもつ施設がいくつかありますがここもそのひとつ。以前、突入したものの「改装中」とのことで撤収。今回リベンジです。

飯岡漁港の西側にある「みなと公園」の前、7階建の目立つ建物ですが、看板が小さいので通り過ぎ注意。温泉浴場の他に室内温水プール(別料金300円、入浴+プールで700円、ただしプールは休止中らしい)もあります。
経営移行時にはさほど手を入れていないようで、館内にはきもちB級館がただよっています。
経営企業の本業は介護サービスらしく、HPからは営業努力が感じられるので、今後、手を入れていくのかも・・・。

 

男女別の浴場は細長く、入ってすぐにナゾのステン浴槽(空だった)。その奥にサウナ(この時間は非稼働)、洗い場(カラン4)と内湯(石造5.6人、ジェット付)。さらに屋外に軒下タイプの露天(石造3人)があります。露天の開放感はさほどないものの、浜風に当たれるのはありがたいです。
脱衣所には「燃料節約のため当分の間、露天風呂及びプールは中止させて頂きます。」との掲示がありましたが、この日はお湯が張られていました。(女湯は空)
シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日14時で独占~2人。

内湯は、数ヶ所からの側面注入で弱いオーバーフロー。黒湯につき槽内排湯は確認できず。露天側に穴があり、露天とお湯の行き来があるようです。手前に源泉カランがあって、冷たい源泉を適宜投入できます。HPに「飲料利用可」とありますがコップはなく、これが飲めるかどうかは不明。
露天は内湯からの流入+側面注入でわずかにオーバーフロー。お湯の鮮度感は内湯の方が上。

 

ほぼ適温(露天はややぬる)のお湯は、透明度40cmくらいの黒湯で露天には腐葉土状の浮遊物がたくさんただよっています。内湯カランで弱い重曹味、微イオウ臭+弱アンモニア臭。湯面では明瞭な黒湯系の有機肥料臭が香り、カルキ気はまったく感じられませんでした。
ツルすべと浴後爽快感のある重曹泉らしい浴感で、どちらかというと夏向きのお湯かと。
おなじ飯岡にある「飯岡荘」や「旭市飯岡保険福祉センター」などに比べると濃度感や迫力は及ばないものの、軽妙な重曹泉のニュアンスがよく出ているので、これはこれで悪くないです。

それにしても、飯岡には地味ながらなかなかにいいお湯が揃っています。

Na-炭酸水素塩泉 17.0℃、pH=8.6、48.0L/min動力揚水、成分総計=1.05g/kg、Na^+=231.0mg/kg (92.23mval%)、Cl^-=17.0 (3.97)、HCO_3^-=700.9 (95.22)、陽イオン計=251.0 (10.90mval)、陰イオン計=721.8 (12.06mval)、メタけい酸=65.1 <H18.3.7分析>

※「伸幸館」は規定泉(NaHCO3,Si)だった筈ですが、昨年再分析をかけ、溶存=1.05g/kgで療養泉(泉質名:重曹泉)となっています。

〔 2007年2月27日レポ 〕
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■ 人見温泉 「神門コミュニティセンター」 〔 Pick Up温泉 〕

<人見温泉「神門コミュニティセンター」> (君津市人見1462番地の41、9:00~17:00月休、200円、0439-87-1958)
紹介HP

君津の新日鐵製鉄所のそばにあるコミュニティセンターが温泉浴場を一般開放するもの。独自源泉ながら極端に情報がすくなく、前から気になっていましたがようやく入湯。
場所は異常にわかりにくいです。
住所(地番)から追っていったものの、君津市人見は飛び地が多く地番がとんでいるので、全然ちがう飛び地に迷い込みついにギブアップ(泣)。
TELすると”日鉄エレックス”のそばということで、これは手持ちの地図に載っていたのであっけなく到達。
東京方面からだと、R16からつながる県道90木更津富津線で君津大橋を渡ったつぎの信号を左折、小橋を渡ったつぎの路地(県道から300mほど)を左折して、400mほど走り道なりに右折したすぐ先の右手。(ここ



いかにも公共施設らしい無骨で色気のない建物。受付で住所氏名を記入します。埼玉からくる人間などほとんどいないらしく、受付の人がおどろいていました(笑)
ガラーンと広いロビーの奥に、湯上がり涼みスペースと男女別の浴場。
脱衣所、浴場ともに狭く、行ったときはごったがえしていたので、ロビーで待つことしばし。

浴場は石枠タイル貼5.6人の浴槽がど~んとスペースを占めています。浴槽向こうの窓が開けられているので、こもりはあまりありません。
手前にカラン3、シャワーあり、シャンプー・ドライヤーなし。土曜11時で最初4人いましたが、一時的に独占、その後3人きたので、早い時間からかなり利用されているようです。



浴槽左手の混合カランからぬるめ少量、横の塩ビパイプからやや熱めのお湯を大量投入。ぬるめの方は味臭からみて非希釈源泉かと思います。オーバーフローはなく、槽内のどこかに排湯口があるハズですがにごり湯につき確認できず。(右手の木板が渡してある側面があやしい(^^)。掲示には「加温、循環ろ過」とあり)。

かなり熱めのお湯は、みるからに濃そうな赤茶のにごり湯(透明度20~30cm)。強塩味に重曹系のまろ味が加わり、強アンモニア臭に何か独特な薬品めいた臭いがまざります。
かなり明瞭なヌルすべ湯で、相当に強い濃度感と温まりがあり長湯不可。浴後どし~んとくるかと思いきや、重曹分が効いているためか意外にさっぱり。あがったあとまたぞろ入りたくなる、あと曳き系のお湯です。



予想以上に個性的で力のあるお湯にびっくり、循環ながらさほどなまった感じもなく、カルキもほとんど感じないので、なかなかにいいコンディションです。

同浴した地元の方の話によると、このお湯は戦前から湧いていて、戦時中、ここは病院でお湯は軍人の療養に使われていた。温度は低いがいまでも湯量は豊富で、余った源泉は捨てている。お湯は熱交換で温めている。などなど・・・。
帰りしな、敷地からグレーチングのかかった側溝に温いお湯が排水され赤茶に変色していたので、これがその余剰源泉かも?

一般向けの施設ではないですが、行きにくさといい、個性的なお湯といい、温泉マニアには攻めがいのあるお湯かと思います。

Na-塩化物・炭酸水素塩泉 26.5℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明、成分総計不明(イオン計(TIM)=13622.01mg/kg)、Na^+=4912.0mg/kg、K^+=143.0、NH4^+=31.4、Mg^2+=65.7、Ca^2+=41.0、Fe^2+=0.2、Cl^-=7720.0、HCO_3^-=700.0、腐植質=0.4 <S57.9.10分析> (源泉名:人見温泉)

<温泉利用掲示> 加温:あり 循環ろ過:あり 塩素系薬剤使用:あり
<館内掲示>(引用)
「このお風呂は、ボイラーで水道の水を沸し、そのお湯でお風呂(鉱泉)を温めています。お湯を使いすぎますと、お風呂に出る鉱泉の温度が下がってしまいますので (以下略)」

〔 2006年12月6日レポ 〕
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■ 富里温泉 「ななえの湯」(「湯郷ななえ」)



<富里温泉「ななえの湯」(「湯郷ななえ」)> (富里市、800円、10:00~23:00、0476-90-3733)
オフィシャルHP

八日市場の米倉温泉(あうんの湯)のローリーだった「サルビアの湯」を敷地内で掘削した自家源泉使用に切り替え、経営が替わって「ななえの湯」と改称したもの。
現在は「白寿の湯」などを運営する東日本温泉(株)の運営となっていて、同社のネーミング戦略により、ここも「湯郷ななえ」と改称されています。(サインやパンフは「ななえの湯」のまま)

場所は、東関道「富里」ICから約2km、国道296「七栄」信号と「七栄東」信号のあいだの道路沿い。「サルビアの湯」時代はあまり目立ちませんでしたが、いまは目立つ看板が出ているのですぐ見つかると思います。

館内の構成はほとんどかわっていません。(で、一部「サルビアの湯」と同じ文章。)
館内は意外に広く1階に浴場とヘアーカット、2階に食事処や個室があります。
男女別の浴場には、内湯(みかげ石枠側面タイル貼平石敷15人以上)、サウナ、水風呂(冷たい、カルキ臭なく白い浮遊物あるので井水かも)と露天(岩枠石敷20人以上)。浴室は採光が悪くやや暗め、露天はほぼ半露天で開放感はありません。なんとなく仮設浴場的な雰囲気があって、温泉マニアには受けるかも・・・(笑)
全体にモノトーンで無機質な浴場ながら、機能的で使い勝手は悪くないです。
セパレート式洗い場20、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜14時で3~7人とあいかわらず空いていました。



内湯は、赤褐色に強烈に染まった岩の湯口から大量の熱湯と少量の冷水(たぶん非加熱源泉)を混合して投入。底面吸湯+少量のオーバーフロー。
露天は、赤褐色に染まった岩の湯口から大量の熱湯投入+脇のパイプから少量の冷水(たぶん非加熱源泉)の投入。

内湯はほぼ適温で、緑茶色ささにごり。湯口では弱いながら粘土系アブラ臭が香ります。源泉は強い金気臭+粘土臭、源泉、大量投入湯ともに強塩味で源泉ではこれに淡いだし味+金気サビ味が加わります。露天も湯口はほぼ同じ味臭ですが、浴槽のお湯は緑茶色うすにごりで薬品臭がまじり、浴感的にも内湯より薄い感じがしました。



総計=33.20g/kgのかなり強烈な強食塩泉で、よく温まり発汗がすごいです。成分やお湯のイメージからして化石海水系の源泉だと思います。アブラ臭もあるし、循環ながらかなり満足度の高いお湯に思えました。

800円はやや高いようにも思いますが、10~12時と21時以降の入館は600円、@nifty温泉に200円クーポンがあるので、実質全日600円で入れます。そばまできたら、寄ってみてもいいお湯では。

Na-塩化物強塩温泉 30.2℃、pH不明(弱アルカリ性)、湧出量不明(1,400m掘削)、成分総計=33.20g/kg、Na^+=11750mg/kg (89.56mval%)、NH4^+=88.7、Mg^2+=377.3、Ca^2+=288.6、Fe^2+=5.8、Cl^-=19720 (98.60)、Br^-=116.5、I^-=42.5、HCO_3^-=366.1、陽イオン計=12860 (570.7mval)、陰イオン計=20250 (564.1mval)、メタけい酸=56.1、メタほう酸=19.6 <H16.5決定>

<温泉利用掲示>
加水あり(強塩のため) 加温あり 循環濾過あり 塩素系薬剤使用あり

〔 2006年3月21日レポ 〕
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■ 成田の命泉 「大和の湯」(リニューアル後)

<成田の命泉「大和の湯」> (成田市、10:00~22:00、無休、800円、0476-28-8111)
オフィシャルHP

好みのお湯で何回か入っていますが、2005年4月”デザイナーズ温泉”として、全面リニューアルしてからははじめてです。
建物前を通り過ぎた奥のP(前もあったかな?)に停めました。以前は前面の道路側にあったエントランスが、建物裏手の山側に移っています。

絵に描いたような”和モダン系”のつくりですが、館内はどことなくエスニックな香りも・・・。あまりに完璧な”いやし空間”がつくられているので、”大広間でゴロ寝”派にはかえって落ち着かないかも・・・(笑)
スペース自体はさほど広くなく、混雑したら入場制限入るかも? 限定3室の個室露天、フィットネスやボディケアも併設されています。

つくりの違うふたつの浴場は男女日替わり制。奇数日だったので男湯は手前A棟のほうでした。A棟の脱衣所はやや狭めですが、奥にセパレート式の豪華なパウダールームがあります。
入って正面に木樽のかけ湯、左手が2階への階段で、2階には展望サウナと水風呂(たぶん井水使用、肌ざわりなめらか)&サブの洗い場があります。階段が水気でぬるぬるしていたのはちと不快。

右手は内湯で手前からジェット槽(井水・消毒臭)、内湯(石造5.6人、温泉)、シャワールームに洗い場(セパ式7)。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。
屋外に出て階段をおりた露天は石造10人以上の屋根付き浴槽で温泉。あちこちに意匠が凝らされ渋く落ちついたイメージ。露天脇には造りつけの腰掛けがあってなごめます。
ここの浴槽はすべて西側に面していて、印旛沼の向こうに沈む夕日を眺めることができます。土曜17時で浴場全体で20~30人となかなかの盛況。
なお、B棟の浴場は3層で、1階”枳の湯”(内湯・岩露天)のお湯がいいようです。

さて、浴槽増設&拡張ときいて、その変化が気になっていた問題のお湯です。
内湯は、大きめの石の湯口からの投入+底面吸湯(槽内注入確認できず)で、ときおり奥側の側溝への上面排湯。
露天は、白と赤褐色の析出の出たオブジェ風石の湯口からの投入+側面注入。
どちらも湯口は加熱源泉かと思います。

コーヒー色のお湯は透明度70cmくらいで塩味+重曹味。湯口は弱モール臭で湯面は黒湯によくある化石肥料臭。つるすべのあるやわらかな湯ざわりと、しっかりとした濃度感も感じられます。アワつきは確認できず、リニューアル前よりはやや鮮度感が弱いような気もしますが、それでも内湯の湯口そばではかなりのお湯が楽しめます。
予想よりお湯がよくて、温泉好きも十分満足できるレベルだと思います。

上層階には和風ダイニング”あじ彩”と寿司バー”紫苑”があり、”あじ彩”で食事をしました。オープンキッチンでワインの品揃えも豊富な洒落たお店、そのわりに値段はまあまあ手頃で刺身はかなりいけました。おすすめです。
それにしても、これだけの大リニューアルをかけながら、料金を800円に据え置いたのは良心的、お湯もまあまあだし居ごこちもいいので、また行きたいと思います。

Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.1℃、pH=8.15、120L/min(およそ1000m動力揚湯)、成分総計=9.466g/kg、Na^+=3025mg/kg (92.09mval%)、Ca^2+=101.7 (1.82)、Mg^2+=90.3 (5.20)、Fe^2+=1.1、Cl^-=3759 (73.15)、HCO_3^-=2217 (25.07)、CO_3^2-=72.0、Br^-=10.4、I^-=2.3、陽イオン計=3242 (142.9mval)、陰イオン計=6061 (144.9mval)、メタけい酸=131.0、メタほう酸=12.7、有機物=18.6 <H9.2.10分析>
※再分析はしていないらしく、リニューアル前と同じ分析書でした。
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■ 楽天地天然温泉 「法典の湯」

<楽天地天然温泉「法典の湯」> (千葉県市川市、10:00~翌1:00(土日祝9:00~)、650円(土日祝750円)(会員各50円引)、047-338-4126)
オフィシャルHP

11/21に正式オープンした温泉スパ銭。すでに温たまさん、めがねさんのレポあり。
JR武蔵野線「船橋法典」駅の北側、線路脇の細長い敷地(ここ)にあります。あたりは一方通行の多い住宅地で看板もほとんどないので車だとえらくわかりにくいです。Pは3時間半までは無料ですが、周辺は名うての渋滞ゾーンで、中山競馬場レース開催日はさらに大変なことになるので、電車で行ったほうが無難かも。「船橋法典」駅から徒歩約5分。

巨大セレモニーホールのような外観ながら、立体駐車場が大きなスペースを占めているので館内は意外に狭いです。和風でも洋風でもなく、コンセプトがいまいち絞り込まれていないような造り。休日の夜行ったので、さしもの広いPもかなり埋まっていました。

2階にある浴場は、男女交替制かどうか不明。この日の男湯は奥側でした。
さして広くない脱衣所はごったがえし、浴場入口に開けっぴろげなWCがあったりして、細かな配慮にやや欠けた設計。
内湯ゾーンに内湯(強カルキ臭真湯)、高濃度人工炭酸泉、サウナ、ヨモギスチームサウナ、水風呂など。洗い場が浴槽ゾーンとセパレートされているのはいいですね。水風呂(18℃)はかなりなまっていてにごり気味、強カルキ臭+異臭がしたのでほとんど入らず。

露天ゾーンにメイン温泉露天(2段、上段あつ湯、下段適温~ぬる湯、岩枠鉄平石貼計30人位、屋根付)、壷湯(陶製1人×3、真湯?)、寝ころび湯、ジェットバスとサウナ棟の裏に隠れるように源泉風呂(岩枠石敷8.9人)。
和風庭園風に設えられていますが、めがねさんも指摘されていたとおり浴槽を詰め込みすぎのような気がします。また、メイン温泉露天は段差が激しく入りずらいもの、お年寄りなど要注意です。
カラン31、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。休日21時でかなりの混雑。ただ、すべてがイモ洗いではなく、源泉風呂、高濃度人工炭酸泉、壷湯、寝ころび湯に集中し、広めの内湯などガラガラ。

さて、話題の源泉風呂です。
奥の岩湯口からの源泉(温度は適宜変化)投入+底面熱湯注入、端の上面排湯口からの排湯はかけ流しでしょう。(冬季は加温の表示あり)
黄茶色で透明度20cmのにごり湯はほぼ適温、金気臭と粘土系アブラ臭とアンモニア臭と(たぶん)臭素臭とヨウ素臭が渾然一体となって匂い立ちます。湯口ではこれにプラスチックを燃やしたような独特の匂いが加わってクセのある温泉臭。圧倒的な強鹹味の裏に金気系だし味と重曹味と苦味が潜んでいる感じは、塩加減を間違えた海鮮スープ?(笑)

強食塩泉らしい重厚な浴感と温もり感に量は多くはないもののアワつきもあります。土類と鉄分によるキシキシが優勢ですが、湯口あたりではこれにアワつきによるぬるぬるが乗ってきます。重曹系のツルすべも僅かながら湯ざわりに変化を与えているかと。
総計30g/kg超の強食塩泉なので当然本性は凶暴ですが、なんとなくマイルドさを秘めてもいるようで、温泉臭が絶妙なこともあってあとを曳きまくる麻薬的なお湯。浴後は湯切れよく、適度に重曹成分が効いてすべすべ感もでてきます。

文句なくいいお湯です。究極の化石海水系食塩泉といってもいいかも・・・。
露天の端に押し込められたような浴槽は、風情もなにもありませんが、逆にこのような形にしないと客が殺到して収拾がつかなくなるかも。

あと、おどろいたのは高濃度人工炭酸泉。療養泉規定のCO2=1,000mg/kg以上の炭酸濃度を保っているらしく、入るとすぐにアワアワに包まれます。皮膚の収斂感と炭酸冷感がはっきりと感じられ、発汗がスゴいです。正直、去勢されたような露天循環温泉浴槽よりはぜんぜん楽しめます。ただ湯温がかなり熱めだったのは残念。
で、ほとんど源泉風呂と高濃度人工炭酸泉の往復に終始していましたが、このコースは相当に体力を消耗するので、かなりの気合いが必要かと・・・ (^^;

メイン温泉露天のお湯は、ほとんど透明であざといウガイ薬臭があり、浴感もまったく面白味が感じられず。掲示には「加水なし、加温、濾過循環」とありましたが、加水なしで源泉槽の秀逸湯がここまで変質してしまうとは、どうしても思えません。

それでも、源泉風呂と高濃度人工炭酸泉だけで十分満足できるのでおすすめ。ともに人気浴槽なので平日か休日AMに攻めるのがベターかと思います。

Na-塩化物強塩温泉 36.0℃、pH=7.5、208L/min(1,500m掘削揚湯)、成分総計=32470mg/kg、Na^+=11230mg/kg (89.29mval%)、K^+=433.0、NH4^+=9.7、Mg^2+=300.0、Ca^2+=432.6、Fe^2+=7.5、Cl^-=19210 (98.08)、Br^-=133.5、I^-=28.4、HCO_3^-=531.5、陽イオン計=12430 (547.1mval)、陰イオン計=19900 (552.4mval)、メタけい酸=84.7、メタほう酸=10.9 <H17.3.4分析>

〔 2005年12月24日レポ 〕
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■ 飯岡温泉 「国民宿舎 飯岡荘」 〔 Pick Up温泉 〕 

<飯岡温泉「国民宿舎 飯岡荘」>(千葉県飯岡町、15:00~、1,050円?、0479-57-2661)
公式HP

九十九里浜の北のはしに位置する飯岡町は、外房一宮町からつづいてきた長く単調な砂浜が、屏風ヶ浦の荒々しい断崖に姿をかえるところ。九十九里あたりは、白子や旭など、食塩泉系のお湯が多いですが、ここ飯岡には重曹泉系のお湯がいくつかあります。

国民宿舎「飯岡荘」は、箱形コンクリ造の色気のない外観ながら、館内はよくメンテされて意外に綺麗。日帰り入浴は15時からという情報があり、15時少し前に入館しましたが、すでに地元の人らしき先客が5人ほどもいました。その後も常連らしき客がひっきりなしに入ってきたので、地元ではかなり人気のお湯なのでは。
なお、土日は日帰り入浴不可という情報もありますが未確認。

12人くらいの温泉浴槽に水風呂がひとつとシンプルで、温泉浴槽は混合栓のカランから熱湯を投入。なんとコップが置いてあったので源泉と思われます。投入量に見合ったオーバーフローがあり、お湯の鮮度はかなり高いものがあります。

お湯は透明度5cmほどの濃い黒湯。
重曹味に湯口付近では有機肥料臭に微硫化水素臭?とモール臭をまじえたような鮮度を感じさせる温泉臭。外房には御宿や長柄などツル(ヌル)すべの強い黒湯がありますが、ここは意外にもツルすべは弱く、弱いとろみとともに身体に染みわたるような硫酸塩泉的な浴感。温まり感も強くて水風呂との冷温交互浴がすこぶる心地いいです。パンフによると純重曹泉ですが、なにか裏で効いている成分がありそうな気もします。(分析書データは入手できず)

とにかくあとを曳くお湯で、どうにも湯船から立ち去りがたく、知らず知らずのうちに長湯していました。常連さんたちもゆったりとお湯に身を委ねていて、湯治場的な雰囲気さえあります。泊まりでじっくりと味わってみたいお湯だと思います。

あまり知られていませんが、飯岡あたりはふぐの水揚げがあり、冬場は旅館や飲食店でふぐ料理が楽しめます。ただしとらふぐではなく、ほとんどしょうさいふぐ。
ふぐ料理をはさんで矢指ケ浦~飯岡~犬吠埼とまわれば、かなり満足度の高い日帰りの湯巡り&グルメコースになると思います。

なお、公式HPによると休憩料1,050円とあり、以前の500円から大幅値上げしているかもしれません。

Na-炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ性冷鉱泉)
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■ 成田の命泉 「大和の湯」(リニューアル前) 〔 Pick Up温泉 〕

<成田の命泉「大和の湯」> (成田市、10:00~22:00、800円、0476-28-8111)
※このお湯は、2005年4月”デザイナーズ温泉”として、多くの浴槽を設けリニューアルオープンしましたが、このレポはリニューアル前の旧施設のものです。(新施設のレポはこちら。)

成田市北郊にある日帰り温泉施設。源泉名は大和の湯。
場所は判りにくいですが、JR成田線「下総松崎」駅のそばまでいくと看板が出てきます。
丘陵を背負った小川沿いの”ハケ”のような、いかにも温泉が出そうな??立地。
なんとなくB級さびれ系施設を想像してましたがとんでもない。平成10年オープンと新しく手入れの行き届いた館内には、趣味のいい什器類が配され、BGMはクラシック。

浴場へつづく廊下に高々と掲出された分析表&別表にいきなりびっくり。
成分総計9.466g/kg、120L/minの等張性含重曹食塩泉、炭酸イオンも72.0mg/kgと多く見るからによさげです。

男女別の浴場には、内湯(みかげ石造7.8人)、露天(岩造3.4人)にサウナ、水風呂。
広くはないですがバランスのとれたとても居心地のいいものです。
内湯は、石の湯口から20~30L/min程度(目視)をしずかに投入し、湯船ふちほぼ全面から波打つようにオーバーフローしていきます。他に槽内注湯1ケ所あり。
屋根つきの露天は、岩の湯口から少量を投入でオーバーフロー。
岩の表面には炭酸カルシウムらしき析出がみられます。
高台にあり、はるかに望む印旛沼の向こうに夕日が沈むさまはなかなかの絶景です。
木のデッキチェア×5があり、ほてったカラダをさますのに快適で大人気。

ともに黒湯なので槽内排湯は不明でしたがたぶんなく、パンフにも「吐水口から100%の源泉を終日出しっ放しにして常に浴槽から源泉を溢れ出させている(以下略)」とあるので源泉を加熱のかけ流しでしょう。(追記:半循環説もあり)
カラン7位、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。平日17時で男湯5~10人。

適温で透明度40㎝くらいの黒湯には、明瞭な重曹味&塩味と黒湯に多い骨粉のような有機肥料臭。湯口では弱いモール?臭+極微イオウ臭があり、鮮度の高さがうかがえます。
まとわりつくような重曹泉系の強いツルすべ感と、内湯ではなんとアワつきがあります。
で... 重曹のツル+アワつきのヌルで甲府の温泉銭湯のようなツルヌル湯になってますが、等張泉らしく、肌に染み入るようなより濃度感の高いイメージがあります。

HPには入浴マナーをまとめた温泉まめ知識や、温泉の効能についての特集もあり、オーナー?の温泉に対する豊富な知識や熱意が感じられます。お湯の鮮度を保つために敢えて浴槽を大きくしない旨の気合いの入った説明も・・・。

温泉稀少の地、北総にこれほどのすばらしい施設があったとは、ぜんぜん期待せずにいっただけに、”驚愕”の一言。
”癒し系”の日帰り施設としておすすめで、これは再訪必至でしょう。

Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.1℃、pH=8.15、120L/min(およそ1000m動力揚湯)、成分総計=9.466g/kg、Na^+=3025mg/kg (92.09mval%)、Ca^2+=101.7 (1.82)、Mg^2+=90.3 (5.20)、Fe^2+=1.1、Cl^-=3759 (73.15)、HCO_3^-=2217 (25.07)、CO_3^2-=72.0、Br^-=10.4、I^-=2.3、陽イオン計=3242 (142.9mval)、陰イオン計=6061 (144.9mval)、メタけい酸=131.0、メタほう酸=12.7、有機物=18.6 <H9.2.10分析>

〔 2003年3月29日レポ 〕
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